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妄想 2005/06/13
微毒。

唐突だが、しばしばネムネムは、人当たりのよさそうなその外見とは裏腹に、酸素を吸って毒素を吐いているのではないかと思うようなことをいう。
たとえばきのうの早朝は、
「ナニよコイツ、とみぞうのくせに。カッコ悪いトンキなんて出さなくていいから、もっとザンキさん出しなさいよ、ザンキさん」
と、『仮面ライダー響鬼』を見ながらウォームアップ代わりに軽〜くポイゾナスブロウ。
ちなみにトンキというのは仮面ライダー轟鬼(トドロキ)の愛称(蔑称?)だそうだ。轟鬼こと戸田山登巳蔵(とだやま・とみぞう)を演じる川口真五氏は、所属事務所のHPだとそれなりにカッコよく紹介されているのに、ネムネムにかかるとトンキ呼ばわりである。
「トンキなんてさっさといなくなっちゃえばいいのに」
でもまあ、団子ばかり食べてギターをかき鳴らす体育会系の轟鬼とくらべたら、落ち着きのある斬鬼さんのほうがカッコよく見えるのは仕方のないことなのかもしれない。

その後、所用あって渋谷へ。
井の頭線に乗ったぼくたちのちょうど正面に、シャツにスラックスといういでたちの学生がふたり、大きなスポーツバッグをかかえて座っていた。どうやら午前中から何かの部活でもやってきた帰りとおぼしい。
ひとりはほっそりなよりとした中村俊輔風で、もうひとりはどこにでもいるようなぽっちゃりくんだった。
そういうのを見ると、ぼくもついつい黙っていられないたちで、隣に座っていたネムネムにこっそり耳打ちしてしまった。
「正面の左に座ってる愛想のない中村俊輔、ちょっと女の子っぽくない?」
するとネムネム、さりげなく正面のふたりを観察してから、
「ナニいってんの、うれうれ。アレは両方女の子よ」
「えええ!?」
そういわれてみると、確かに女の子に見えなくもない。もしかすると、部活帰りの疲れきった表情のせいで、無愛想な男の子っぽく見えていただけなのだろうか。
だが、どう見てもそのふたりが穿いているのは、学校の制服っぽいズボンというかスラックスというか、とにかくああいうヤツで、かすかに青みがかっていて、バッグとお揃いっぽくなっている。普通、女の子の制服はスカートじゃないのか?
しかしネムネムは冷徹な観察眼をはたらかせ、
「ふたりが持ってるバッグに『F村学園バレー部』って刺繍が入ってるし」
F村というのは、吉祥寺にある中高一貫の女子校だ。水泳や新体操が有名で、オリンピックに出場するような選手を輩出していたりする。
そこのバレー部の選手なら、確かに100パーセント女の子に違いない。
「……この前の木野花似のアレもそうだけど、ぼくには人を見る目がないのだろうか」
そう落ち込むぼくに、ネムネムが鼻で笑いながらプチ毒をまき散らした。
「バッグの刺繍がなかったら、同性のわたしでさえ女とは気づかなかったわよ、あれじゃあね」
ごほごほっ!

それから渋谷で買い物などをしてから帰ることになったのだが、きのうのネムネムの毒気は、渋谷某所のゲームコーナーで遊ぶあどけない少女たちにさえ向けられていた。
「『オシャレ魔女ラブ&ベリー』で遊んでる子って、決まって本人はオシャレじゃないのよね。ゲームから何も学ばないのかしら? っていうか、親も親よねえ。ああいうゲームで遊ばせる前に、自分の娘にもうちょっとオシャレさせようとか思わないわけ?」

……本当にオシャレに興味のある子は、きっとゲームなんかやらずに109とかに行くんですよ、ネムネムさん。