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妄想 2005/09/11
おとといの続き。
西荻窪→三軒茶屋→水道橋→西荻窪→水道橋→飯田橋→西荻窪
この迷走っぷりの真実とは?

乾杯の音頭がかかって、ようやく本格的に食べるぞと意気込んだ矢先、ネムネム経由でリムリムから驚くべき知らせがぼくのところに飛び込んできた。
「カギがなくて家に入れなくてさあ――」
何だと!?
きょうはぼくは夜の10時頃まで家に戻らないつもりでいた。
夕方から始まるファミ通のパーティは、だいたい7時前には終わる予定だが、そのあと、ファミ通文庫やマジキュー編集部が主催して、場所を変えて二次会をやることになっているのだ。どちらかというと、ずっと立ちっぱなしでいなければならないパーティよりも、この二次会のほうがずっと楽で楽しかったりする。
当然、ぼくもそっちまで出るつもりでいた。

ところが、学校が終わって家に帰ろうとしたリムリムが、今頃になって自宅の鍵を忘れてきたことに気づいたとかいい出しやがった。
「きょうはぼく、帰りが遅くなるから、忘れないで鍵を持ってきたまえよ? でないときみ、帰ってきた時に家に入れないから」
「うん、判った」
とかいう朝の会話は何だったんだ!?
せっかくの楽しいパーティ気分に水を差されて腹が立ったが、かといって放っておくわけにもいかない。ネムネムが仕事先から抜けられない以上、ぼくがどうにかするしかないのだ。
「すいません」
ぼくは副編集長を見つけて事情を説明し、会場をこっそり抜け出して駅に走った。
時計を確認すると、時刻は5時45分だった。
実際、今から自宅に向かったら、パーティが終わる前にふたたび会場に戻ってくることは難しいだろう。それでも、地下鉄&黄色とオレンジの電車を乗り継ぎ、杉並へと急ぐぼく(水道橋→西荻窪)。

「とりあえず、今は友達とかといっしょにいるのかね?」
移動中、リムリムに連絡を取って現状を確認する。
『うん』
「じゃあ、とにかく家に戻って玄関の前で待っているように!」
それだけ伝えて最寄り駅で電車を降り、駅前でタクシーを拾うと、運転手さんを急かして自宅へ。
ところが、門を開けたぼくを待っていたのは、あっけらかんと笑っているリムリムだった。
「いや〜、カギはきちんとバッグにしまっといたんだけどさ〜、間違えて別のバッグ持って出かけちゃったんだよね〜」
おおお……! どうやらこの子は、自分のしでかしたヘマの重大さに気づいていないらしい! 何が面白くてそんなヘラヘラしてやがるのか? ぼくはちっとも面白くないぞ!

「きょうは年に一度のパーティなんだぞ!? それをこんなくだらないチョンボで台ナシにしやがって! 編集部や受賞者のみなさんにあやまれ! 泣いてあやまれ!」
と、おおいに叱責してやりたかったが、あいにくとそのヒマもなかったので、
「きょうはもう家でおとなしくしてろ! 説教はあしただ!」
と精いっぱいすごんで玄関の鍵を開けてから、待たせていたタクシーで西荻窪駅に大慌てで引き返し、ちょうど到着したのぼり電車に飛び乗ったのだった(西荻窪→水道橋)。

結局、ぼくがふたたびホテルにたどり着いたのは、乾杯から一時間半後、パーティもお開きになろうかという頃だった。
水道橋から飯田橋に場所を移しての二次会になんとか間に合ったのは、不幸中のさいわいというより、奇跡的な接続のよさとぼくのフットワークの賜物である。

二次会はタイ料理屋だった。
パッタイとかガイヤーンとか、ぼくの好物が出なかったのはちょっと残念だったが、精神的にイヤな汗をたっぷりかいたおかげか、シンハービールが進む進む。
まあ、腹の底ではいまだにリムリムへの怒りがくすぶっていて、ぜんぜん酔えなかったのだが。


……以上、これが今回の迷走の真実である。
広島在住の某先生から、「香港映画のヤクザみたいですね」と表現されるようなカッコで、中央線添いに西へ東へ行ったり来たりする羽目になり、例年になく疲れるパーティになってしまった。だが、それはすべてただひとり、よりによってこの大切な日を選んでドジを踏みやがったリムリムのせいである。
そしてなにより腹立たしいのは、ぼくがいったん家に戻った時に顔を合わせたリムリムに、このことを反省している様子がほとんどなかったということだ。
基本的に、ぼくはあまりリムリムを怒鳴りつけたりはしないのだが、さすがにこれには腹が立った。あの小娘は、ぼくのみならず、関係者各位にまで迷惑をかけたのだということが判っていない。
ここは断固たる態度で臨まねばなるまい。
フローリングの床の上に正座させて、しくしく泣くまで説教してやる

そんな決意を胸に、ぼくはその日2度目の家路についた(飯田橋→西荻窪)。