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『Mi:2』日記02 2005/09/17
きのうも書いたが、ゲームショウでさりげなく発表されたので、そろそろぼくがこふのことを書いても許されるのではないかと思う。

こふ――とはKOF、すなわち『THE KING OF FIGHTERS』の略である。
こふに関しては、デビューして間もない頃から、これまでにトータルで10冊ほどノベライズしてきている。著作が100冊ある中の10冊だから、かなりの割合だ。ぼくのこふ好きが顕著に出ている部分といっていい。
ただし、ぼくがここに書き込んでいこうと思っているのは、これまでやってきたノベライズに関する話題ではなく、ゲームのほうのこふのハナシだ。
今回のものも含め、以降、この手の書き込みについては、ほぼ100パーセント、そっちの熱心なファンだけをターゲットにしているので、ぼくのオリジナル小説しか読まないという人や、ゲームに興味がない人にとっては、今ひとつ面白くないかもしれない。というかそれ以前に、ワケの判らない単語やキャラ名ばかりが飛び交って、ホントにワケが判らないはずだ。
でも、これに関しては完全にぼくの嗜好の問題だし、ゲームのほうのアピールも含めてのことなので、理解できない人にはすいませんとしかいいようがない。
ここでは少なくとも、ぼくはぼくが書きたいことだけを書く。
少しずつ不定期に書き込んでいくつもりだが、なにぶん、今現在リアルタイムで進行していることもあるので、場合によってはボカした表現になることもあろうし、トータルで見ればかなり長い話になると思う。
それをご了承いただいた上で、以下、ようやく本題。

ことの起こりは2004年の7月末。
関西弁の男性からウチに唐突に電話があった。
「お久しぶりです、嬉野さん。Kです」
Kって誰だっけ?
電話の向こうの相手が誰なのか判らず当惑していると、そのKさんは、
「Kです。SNKプレイモアの」
「ああ……どうもお久しぶりです」
ようやくぼくも思い出した。
結果的にぼくにとっての最後のノベライズとなった『2001』の時、製作スタッフのみなさんに取材するために大阪へ行った際、いろいろとお世話になった広報さんだ。
当時は、倒産したSNKからプレイモアへの移行時期で、Kさんの名刺がまだSNK名義だったのを覚えている。

そのKさんから、いきなりの電話である。
世間話もそこそこに、Kさんはいった。
「それでですね、きょうご連絡さしあげたのはですね、嬉野さんのお力をお借りしたいと思いまして」
「は?」
「実はですね、今度のこふのシナリオ作りをお願いしたいんですわ」
「今度のこふ……ですか?」
いまさらいわずもがなだが、こふシリーズは、アーケード作品(要するにゲームセンターにある業務用のゲーム)として、第1作の『'94』から年1作のペースでリリースされてきた。
ストーリー上、『'94』から『'97』までが「オロチ編」、ストーリーのないスペシャル版を1本はさんで『'99』から『2001』までが「ネスツ編」と呼ばれていて、もう1本スペシャル版をはさんだ『2003』からは、正式にはどう呼ぶのか知らないが、ひとまず「アッシュ編」ともいうべきあらたなストーリーがスタートしている。
昨年、年イチのペースが崩れてしまったが、『XI』というタイトルの最新作が近々稼動する予定だ(2005年9月現在)。

実はぼくはこの電話があった時点で、『2003』は未プレイだった。ただ、新シリーズがスタートしたということだけは知っていたので、
「あれはもう、きっちりストーリーが決まってるんじゃないんですか? そういうお話をいただけるのは光栄なんですけど、今からぼくが首を突っ込むのも……」
「いやいや、お願いしたいのは3Dのほうのこふですねん」
「あ、マキシマムインパクトですか」
毎年リリースされているこふは、いわゆる2D格闘だが、その当時、シリーズ10周年記念作品として新規に開発されていた『KOF MAXIMUM IMPACT』(以下『Mi』)は3Dだ。
公式サイトには京サマや庵のポリゴンモデルが紹介されていて、ぼくも、「ついにこふも3Dになったのか〜」くらいに思っていた。
その『Mi』のシナリオを、ぼくにやってくれというのである。ナンバーつきの本家こふスタッフは本家の開発だけで手一杯で、『Mi』まで手が回らないのだそうだ。
「社外の人間にそういうことを頼むのであれば、やはり嬉野秋彦しかいない」
SNKがそう思ってくれていたのは、作家としてというより、一ファンとしてとても嬉しいことだった。
『どうです? 引き受けていただけませんか?』

でも、この時、ぼくは、イエスとはいわなかった。

つづく。