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妄想 2006/06/10
俺に惚れちゃいけねえぜ。

数日前、『メトロイドプライム ハンターズ』というソフトを買った。ぼくの好きな『メトロイドシリーズ』の続編だ。
集中してプレイする時間が少ないため、まだ1番最初のボスキャラ(変な砲台)を倒す直前までしか進んでいないのだが――本当は1度倒したのだが、そのあと制限時間内に宇宙船までたどり着けず、セーブできなかった――なかなか面白いソフトだ。

で、実はこのソフトと同日に、『漢字の渡り鳥』というソフトも発売されていたので買ってみた。
今をときめくDS用の、漢字アクションを謳ったゲームである。このゲームで遊んでいると、知らず知らずのうちに漢字に詳しくなるのかもしれない。
別にぼくは買ってまでやりたいとは思わなかったのだが、なぜかリムリムが異様にこのソフトに反応をしめしたので、ためしに買ってみたのである。

タイトルからも判る通り、このゲームは小林旭の「渡り鳥」シリーズをモチーフにしている
主人公はマイトガイならぬカンジガイ。黒い革ジャン+テンガロンハットといういかにもないでたちのカンジガイが、ふらりと立ち寄ったいい具合に寂れた港町で、謎の組織に追われていた可憐な国語教師サクラを助けたことから長い戦いが始まる――というストーリーも、出番は少ないのだが、最初のボスとして登場するエースのジョーを思わせる用心棒も、やはり「渡り鳥」シリーズを踏襲していると思われる(敵の戦闘員はショッカー風味)。
古いフィルム風のオープニングや、いちいちそれっぽいカンジガイのセリフ回しなど、見ていてついにやにやしてしまうのだが――。
いかんせん、本当の意味でこれが判るのは、それこそ50代以降の人間だけだろう。
何しろ「渡り鳥」シリーズは昭和30年代後半に公開された映画なのだ。かくいうぼくだってきちんと観たことはない。むしろぼくの両親がリアルタイムに見ていたかもしれないという時代の作品である。
ぼくはただ、『快傑ズバット』の元ネタということで知っているにすぎない。

ぼくでさえこんな具合なのだから、おそらくネムネムには何が何だか判っていまい。説明書を読んだ彼女がぼくにぶつけてきた素朴な疑問――「ねえ、カンジガイってどういう意味?」――それがすべてを物語っている。
平成に入ってから生まれた彼女には、マイトガイもタフガイもナイスガイもダンプガイも、すべて遠い過去のお話なのだろう。

ちなみに、1時間ほどプレイしていたリムリムが、
「2面目のボスの中国娘のところまでたどり着けない〜!」
といっていたので、彼女が学校に行ったあと、こっそりぼくも遊んでみた。
結果、30分ほどでオールクリア。
短い。「え? これだけ? これでもう終わり?」と、呆気にとられるほど短い。
何なのだろう、これは? 難易度イージーの対戦格闘ゲームでもあるまいに、初プレイで30分遊んでいきなりスタッフロールが見れてしまって本当にこれでいいのか?
確かに、1度クリアすることで、ボス戦を繰り返し遊べるモードが追加されたり、最高難易度でのプレイができるようになったりはする。
なったりはするのだが、しかし、おそらく難易度を上げてもゲーム自体の長さは変わらないのだろう。ゲームとしては決してつまらなくはないのだが、ボリューム的には非常に不満が残る。

これが、「ゲームという娯楽には慣れていないがカンジガイの元ネタは理解できる」という大人向けに作られたものなら、そしてそういう人がプレイしたのなら、特にボリューム不足とは思わないのだろう。そもそもそういう人たちは、たとえばRPGをひと通りクリアするのに何十時間もかかるという今のゲームの標準自体、知らないのだろうから。

だが、遊びながら漢字に親しむというゲーム性は、これは明らかに子供向けだ。難易度の選択方式自体、小学生レベル、中学生レベル、そしてそれ以上、みたいな分け方になっている。
そういう視点で見ると、やはりこれはボリューム的に足りない。通信やWi-fiを使った追加要素もないので、あとはもう、難易度を上げて正解率オール100パーセントを目指すくらいしかやることがないのだが、そこまでやり込もうという気を起こさせるためのモチベーションが、このままでは今イチ沸いてこないのである。

惜しい。実に惜しい。