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妄想 2006/06/26
気圧変動。

ひさびさにリムリムがキツい発作を起こした。
そもそもの起こりはきのうの深夜(月曜の午前3時頃)。ぼくとネムネムが『空手バカ一代』を観ていると、目の下にクマを作ったリムリムがのそのそ起き出してきた。
「私は近々クマと闘ってみようと思うんだ」と、番宣CMで涼しげにのたまう空手バカ、飛鳥拳もびっくりのあざやかなクマをつけたリムリムは、ぜーぜーひゅーひゅーとノイズ混じりの声でいうではないか。
「く、苦しい……!」

ここのところ喘息の発作を起こしていなかったので安心していたのだが、やはり梅雨に入って以降の気圧の変化が彼女の喉に影響をあたえていたらしい。
とりあえずその場はエアゾール剤を吸引して発作を鎮めたが、結局、朝になってもさほど症状は好転しなかった。それどころか微熱まで出ている。
ということで、きょうは学校を休んで静かに休養し、夕刻、雨がやむ頃合を見計らってかかりつけの病院にぼくが連れていくことにした。

ところが、である。

「リムリムのこと、お願いね」とネムネムが出勤してしばらくたった頃、ぼくがリムリムの様子を見にいくと、なんとこの少女は、枕元にお気に入りのマンガやらノートやらを広げた状態でぐーぐー寝入っていた。どう見ても寝オチの風情である。
あれほど安静にしていろといっておいたのに、この少女は隠れて本を呼んだりイラストを描いたりしていたのだ!

またか! またこのパターンか!

本当にリムリムには学習能力がない。いや、学習能力がないというより、文字通り「喉もとすぎれば熱さ忘れる」を体現した生きざまを見せてくれる少女である。
これが、
「休んでる間に勉強が遅れちゃう! 少しでも自分で進めておかなきゃ!」
などといって、蛍雪時代よろしくルームランプの明かりを頼りに勉強をしているのなら見上げたものだが、もう何十回読み返しているかも判らないマンガを隠れて読んだり、決してうまいとはいえないイラストを描き散らしてみたり、どうしてそういう享楽的な方向に流れてしまうのか、この子は。

案の定、その後リムリムは喘息の症状がさらに悪化し、ついに泣きながらぼくを呼んだ。
「う、うれうれ〜……びょ、病院に連れてって……!」
「ぼくのアドバイスを無視して安静にしていないからそうなるんだろ! 何回同じことを繰り返せば気がすむんだ、きみは! 少しは苦しめ! そして思い知れ!
と冷たく突き放し、彼女が寝ている部屋の扉をぴっちりと閉ざして、iPodでお気に入りのネオジオソングでも聞きながら仕事に集中しようかとも思ったのだが、いくら何でもそれは可哀相だと思ったので、とりあえず家のすぐ前を通っていたタクシーを拾い、彼女を押し込んで病院に向かった。

病院での治療を受け、リムリムの発作はひとまず治まった。
だが、この子は懲りるということを知らない。
そしてまた繰り返し、ぼくを激怒させるのだ。

寝てるだけじゃぁつーまーんーなーいー!
とわめき立てて。