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妄想 2007/04/15
た〜らこ〜た〜らこ〜。

朝、起きてきたリムリムが、寝ぼけまなこでぼくに聞いてきた。
「ね〜、なんかわたしの唇ヘンじゃない〜?」
見れば、勇者少女の上唇がぽってりとなっている。あのゴージャスなエイブルシスターズ(仮名)の姉のほうを思い浮かべていただければいいだろう。
本人も目をこすりながら鏡を覗き込むなり、
ドッゲエェェェーッッ!
などと驚きの声をあげている(セリフはウソです)。
「何かにぶつけたのかね?」
内心、笑いをこらえながらぼくが尋ねると、心当たりは特にないという。そもそもきのうの段階では、そんな兆候はまったくなかった。
ということは、寝ている間にどこかにガツンとぶつけ、しかもこんなに腫れるほどの衝撃にも関わらず、そのまま寝続けていたと考えるしかない。あるいは、寝ながら血がにじむほど上唇を噛み締め続けていたかのどちらかだ。
実際にはどういうシチュエーションだったのか想像もつかないが、この子は幼少期からかなり寝相が悪かったらしく、ふつうならありえないそういうことも、「この子なら……」と思えなくもない。

「うわ〜、カッコ悪〜」
自分の唇をしげしげと鏡で観察したあと、リムリムはマスクをつけた。風邪を引いた時に、「これつけときな」といって買いあたえたにもかかわらず、人の忠告を無視して結局使うことのなかった立体マスクを、寄りによって見事に腫れ上がった唇を隠すために使うとは、まったくもってモノの価値や使い方を知らん小娘である。
だいたい、最初に「ちょっと唇見て〜」と頼んだ相手(=ぼく&ネムネム)の目を気にしていまさら隠すというその考えがおかしい。
おまけに、きょうは友人と遊ぶ約束があったらしいのだが、お昼すぎに出かける時には、肝心のそのマスクを忘れていくという失策を犯した。

その唇のことを友人に何といわれたのか、帰宅したリムリムはぼくにいわなかった。