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妄想 2007/10/04
そういえばこの前うどん屋さんで。

ふと思い出したように、ネムネムがリムリムに尋ねた。
「そういえばリムリム、あなたちゃんとカン・ユーの世話してる?」
「は?」
「ああいうのはきちんと面倒見てあげないとすぐに死ぬわよ? きのうだって、底のほうでぐったり横たわったままで、てっきり死んでるのかと思ったんだから」
「え? な、何の話?」
「だからカン・ユーよ、カン・ユー
「カン・ユーって何?」
「決まってるじゃない、あなたの飼ってる金魚の名前よ」
梅酒を飲みながらしれっとして答えるネムネム。
「え? なんで? どうして?」
「ペットに名前をつけるのは当然じゃない。あなたがいつまでもつけないから、わたしが代わりにつけてあげたのよ。いい名前でしょ?」
「っていうか、それどういう意味?」
もっともな疑問をぶつけるリムリム。
が、その名前に特に意味などない。カン・ユーはカン・ユー、しいていうなら「人間のクズ」というくらいの意味しかあるまい。
だが、リムリムはカン・ユーの元ネタを知らないため、ネムネムの悪意に気づいていなかった。
「それはまあ――」
「中国語だな」
咄嗟に横からフォローを入れるぼく。
「特に脈絡はないが、きみもよく知っている『三國志』の関羽さまから1文字いただき、“関魚”と名づけてみた。これを中国風に読むとクワン・ユイ、それをいいやすくしたのがカン・ユーというわけだ」
いかにもそれっぽく解説したが、もちろんその場ででっち上げた真紅のウソである。
「ふーん、由緒正しい名前なんだね」
何も知らずに感心しているリムリム。
そのかたわらで、ぼくとネムネムは顔を見合わせ、「くっくっくっ……」と、吉田戦車のマンガに出てくるみっちゃんのママのように意地の悪い笑みを浮かべた。

もしリムリムがまた何か飼うとほざいたら、今度はゴン・ヌーという名前をつけてあげよう。