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妄想 2008/02/08
またかよ。

「あのさあ」
「何かね?」
「誰にもいわないんだったら教えてあげるよ?」
「だから何をかね?」
「誰にもいわない?」
夕食時、リムリムがこんな埒もないことをほざき始めた。これはアレだ、まず間違いなく自身か友達の恋愛話に相違ない。
こういう時は、迂闊に「うんうん、聞きたい聞きたい!」などと食いついたりせずに、どこか冷めた様子で興味のないふりをしておくのがよろしい。
「何がいいたいのか知らないが、さっさと食べたまえ。せっかくの豚しゃぶが冷める」
「え? ああ、うん」
と、いったんは食事に戻ったものの、やはりリムリムは誰かに話したくて仕方がないらしい。結局この少女は、ぼくが聞きたいともいっていないのに、勝手にぺらぺらとしゃべり始めた
「実はさー、あのさー、バレンタインが近いせいか、クラスの中がちょっとラブラブな感じでさー」
「ふーん」
「でね、あのね、わたしもまた告白されたんだー」
「どこの物好きな女子に?」
「女子にじゃないし!」
「んじゃ誰に?」
「えー? んとねー、んー、どうしよっかな〜?」
「いいたくないなら別にいいや。聞いてもどうせぼくの知らない人間だろうし」
「あ! 知ってる知ってる! ほら、ウチのクラスの名簿に――」
「名簿見たって誰が誰だか判るわけないだろ」
といいつつも、リムリムに告白したというふたりの男子の名前を聞き出すことに成功。
そう、よりにもよってふたりである! パラメータでいえば、

 男成分:72% 女成分:28%

みたいな勇者少女に告白する男子がふたりもいたのである。
「……そういや、前にきみに告白した男子がいたが、彼はどうなったのかね?」
「え? Hくん? 自然消滅した
「あー、やっぱり」
釣った魚にエサをやらない――この場合、どちらが魚でどっちがグランダーの立場だったのかはさて置き、ふたりがデートらしきことをしている気配がまったく感じられなかったので、うすうすそうなんじゃないかとは感じていたのだが、やはりそうだったのか。

「ところでまえまえから思っていたのだが、きみはどうしてこの手の話題を同じ女であるネムネムに振らず、ネムネムのいない時を狙ってぼくに振るのかね?」
「え〜? だって……ネムネムにいうとからかわれるじゃん。その点、一応うれうれはそういうことしないいい人だし……」
「なるほど」
しかしリムリムよ。きみはまだ知らないだろうが、こうしてブログに書かれている以上、ネムネムにはすべて筒抜けなのだ。
ぼくがいい人だなんてまさに妄想だな!