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妄想 2010/10/04
どぅふどぅふどぅふ。

最近のぼくのマイブームは、時代劇専門チャンネルで放送している『喧嘩屋右近』というドラマである。主演は杉良太郎、原作は『眠狂四郎』でお馴染みの林不忘先生。
といっても、林先生の著作に『喧嘩屋右近』という作品があるわけではなく、『新大岡政談 魔像』というどシリアスな作品を底本としている。この作品に、主人公と瓜ふたつの風貌をした茨右近という浪人が登場するのだが、『喧嘩屋右近』は、この茨右近を主役に据えた一種のスピンアウトである。
杉サマは、ドラマ版『魔像』で主役を務めたことがあるので、もしかするとその時、ひとりふた役で演じた茨右近を気に入って、「そんじゃあこいつで1本作ってみっか」と思い立ったのかもしれない。

ところが、『魔像』が妻の仇討ちや政治の腐敗に警鐘を鳴らすドロドロした復讐劇であるのに対し、『喧嘩屋右近』は底抜けに明るい。まず右近のキャラがおかしい。冒頭にかかげた「どぅふどぅふどぅふ……」というのは、主人公であるはずの右近の笑い声なのである(本当)。
「どぅふどぅふどぅふ……正直にいわねえと、おめえ、この池に沈めちまうよ?」
みたいなことをニヤニヤしながらいい放つ主人公! 俺たちにできないことをやってのける主人公! 時代劇にはしばしば正統派とは呼べない二枚目半や三枚目の主人公が存在するが、茨右近もその手のキャラなのである。
そしてこの男、萬田久子演じる恋女房のお弦というのがいて、気づくとふたりでいちゃいちゃしている
つまり、ゲストに美少女や美女が出てきても、束の間のロマンスのようなものがまず発生しない(せいぜいお弦が軽く焼き餅を焼く程度)。で、たいていゲストヒロインはこのとうの立った夫婦のいちゃこらを見て、「わたしもあなたたちのような夫婦になりたい」などとわけの判らないことをいうのである。

いや、実に面白い。
時代考証がどうのとか、そういう面倒なことは置いといて、この夫婦が毎回いきなりヘンな事件に巻き込まれ、それを多少強引に解決していく過程が、いってみればラノベ的というか――まあ、ふつうの時代劇ファンからすると、「これはどうなのよ?」と思われてしまったのかもしれないが、ぼく的にはとても面白い。
なので、毎朝これを観ている。