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妄想 2010/12/12
忘れてた……。

年末の風物詩というか、要するに年賀状である。
ぼくもネムネムも、毎年吉祥寺のロフトで注文しているのだが、それが刷り上ったというので取りにいった。ちなみにリム坊は、今年は面倒だから書かないというので注文ナシ。確か去年は、忙しいけどみんなに出したいからわたしのぶんも注文して! とかほざいていたのだが、たった1年で人はこうまで変わるのか。

ま、それはともかく、ネム公のぶんもいっしょに引き取りにいったぼくなわけだが、なぜかネム公のぶんはすぐに出してくれたのに、なぜか肝心のぼくのぶんが出てこない。
「申し訳ありません、もう少々お待ちください」
というセリフを何度も聞かされながら待つこと数分、ちょっとバツが悪そうに戻ってきた担当のおねえさんは、ぼくの伝票を広げて、
「申し訳ございません、こちら、何とお読みすれば……?」
と尋ねてきた。
つまり彼女は、「嬉野」という名前を読めなかったのである。おそらく「きの」とでも読んでしまい、ずっと奥の倉庫の「き」の棚を捜していたに違いない。
まあ、嬉野温泉のメジャー度がどのくらいあるかは知らないが、「嬉野」という名前を読めない人に出会ったのは初めてではなかったので、特に腹を立てることもなく読み方を教えてあげると、おねえさんはほっとしたように倉庫に戻っていった。
ところが、これまた数分待っても戻ってくる気配がない。ややあって、さっきよりさらに居心地の悪そうな顔をしてこそこそとやってきたおねえさんは、ぼくに小声で、
「あのー……たびたび申し訳ございませんが、こちらのお名前でご注文なさいましたか……?」
「いえ、違います」
そりゃそうである。嬉野秋彦の名前で出す年賀状も、注文する時は自分の本名を使うに決まっている。というか、おねえさんが握っている伝票にもぼくの本名は書いてあるはずだが、どうも軽くテンパっているせいで、伝票を確認するということをすぽんと忘れているらしい。
なので、本名のほうを伝えて三度待つ。
「……お待たせしました」
ようやく出てきたぼくのはがきを持って帰宅。まだ間があるという感覚のせいで、すぐに宛名書きをする気になれないのだが、どこかで時間を作ってやらないと……。