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妄想 2011/08/06
この時期になると思い出す。

子供の頃、親に連れられて出かけ、どこかの市民会館のような大きなホールで映画を観た。
何しろぼくが育ったのは栃木の田舎だったので、地元に映画館がなかった。以前はあったのだと思うが、ぼくが物心ついた頃にはすでになく、映画を観ようと思ったら、県庁所在地である宇都宮まで行くか、さもなければ、ときおり地元の市民会館でワンデー的に上映されるのを待たなければならなかったのである。

が、確かこの時は、夜、地元から少し離れた場所のどこかのホールに行って観たと記憶している。その時観たのが、『ふたりのイーダ』という、松谷みよ子原作の映画だった。
公開時期から考えると、たぶん当時のぼくは小学校低学年で、30年以上も前になる。なので、原爆の悲劇をテーマにしていたということと、ぎっちこぎっちこと動いてしゃべる椅子が出てきたということくらいしか、よく覚えていない。加えていうならとても怖かった。
製作側にそんな意図はなかったと思うのだが、古ぼけたいすがぎちぎちとひとりでに動いたりしゃべったりするというのが、幼少期のぼくにはホラーっぽく感じられたのだろう。

だから何だというわけではないのだが、この時期になると、お坊さんがマッチの火で自分の指を炙るという劇中のシーンを思い出す。なぜそんなシーンがあったのかはこれまた覚えていないのだが(たぶん、原爆の炎はこんなもんじゃないんだよと、誰かに語ってたのではなかろうか)、とにかく幼少期のぼくに何かふかぶかと傷を残していった映画だった。

ちなみに、コレといっしょに『幸福の黄色いハンカチ』を観たような気がするのだが、これはさすがに明らかなぼくの記憶違いだろう。