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妄想 2012/05/27
いまさら。

『戦争妖精』で由良健二&マラハイドというキャラを出した時は、完全に噛ませ犬のつもりだった。登場した巻、あるいはその次の巻あたりであっさり倒され、伊織たちの成長を読者に印象づけるための捨て石だった。
それが伊織&クリス以外で唯一、最終巻までペアとして生き延びることになったのは、ちょっと想定外なところもあったにせよ、結局は、作品全体のトーンというか、「こいつらまで死んじゃったらすごく暗い話になっちゃうよなあ」というのを考えてしまって、それでブレーキがかかったせいだと思う。
最初から先輩とリリオーヌがああなるのは決まっていたし、先生とエルクドゥーンがああなるのもほぼ決まっていた。ロード以上、ウォーライク以上の存在になってしまった伊織とクリスの戦いが、このあともずっと続いていくだろうということを連想させるエンディングも決まっていた。ぼくの好きな、明かるい未来があまり見えてこない終わり方になるのが予定されていた話の中で、けんちゃんまーちゃんというふたりが、いつの間にか最後の希望みたいな感じになっていた。
作中では健二のほうが、伊織たちを最後の希望みたいに見ていたが、ぼく自身にとっては、伊織たちの未来はかならずしも暗くないということをしめす最後の明かりが、けんまーだった。もちろん、伊織がこの先、健二のところにアドバイスをもらいにいったりすることはないだろうし、けんまーが伊織たちの戦いを手助けすることもありえない(たとえこの先のエピソードを書くことがあったとしても)。
ただ、先輩と先生とさつきがすべてを忘れ、叔父さんとルゥがヨーロッパに去り、クリスとふたりだけで戦いを続けていくことになった伊織にも、彼の戦いをちょっとだけでも知っている同類がまだ残っているという事実が勇気を与えてくれるに違いない。

……ってことを、作者の立場で考えて、最終的にけんまーは生き延びた。
初登場の時にはまったく想定していない役割をあたえられるキャラというのは、ぼくの場合、こういう感じで出来上がる。
たぶん、新作でも、そろそろそういうキャラが出てくる。