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妄想 2013/09/03
バスに乗っていた時。

ぼくのすぐ後ろにはご老人。車内はわりとガラガラ。
ある停留所で乳児連れのママさんが乗ってきた。乳児はバギー(=ベビーカー)に乗っていて、「あぶあぶあー」とか意味不明のことをいっている。
で、そのママさんが、横並びの優先席に座って目の前でバギーを押さえ、バスがふたたび走り出した。

――という状況で、ぼくの後ろの席のジジイが何やらぶつぶついい出した。わりと小さな声なのですべては聞き取れなかったのだが、「身のほど知らずが……」とか、「バカ親……」とか、「カートはたたむもんだろ」とか、そんなようなことをいっている。
このジジイのいわんとするところを推察するに、どうやらこのママさんを批判しているらしい。
「バスに乗る時はカート(おそらくバギーのことをいっている)をたたむもんだろ。おまけに堂々と優先席に座るとは身のほど知らずめ。これがバカ親というヤツか」
みたいな。
しかし前述の通り、車内はまったく混んでいなかったし、優先席も空いていた。乳児をバギーに乗せたままだったが誰にも迷惑はかかっていない。しばしば乳児が「ウァア……!」と泣きそうになることもあったが、すぐさまママがあやしてことなきを得ていた。

こんな状態で、ジジイはいったい何が不満なのか。もともと優先席は妊婦や乳幼児連れが座っていいものだし、乳児が泣きわめいてほかの乗客を不快にさせたわけでもない。百歩ゆずってバギーをたたまないのはマナー違反といわれるかもしれないが、それは混雑した車内で迷惑になるからで、この時はガラガラだった。そもそもバギーをたたむ必要があれば、乗り込む際に運転手がそう指示するはずで、そう指示されなかったということは、今回はたたまずにOKだということだ。
まあ、世の中には正義厨といわれるような輩もいるわけで、たぶんこのジジイもそのたぐいだったのだろうが、ならばなぜ、ママさんには聞こえずぼくにだけ聞こえるような微妙なトーンで吐き捨てるのか。窓の外を眺めてるふりしないで、ママさんのほう見てもっと大きな声でいえ、チキン野郎。

……いや、実際に聞こえるようにいってたらトラブルになるから、それでよかったんだけどね。
そういうムカつくジジイを目撃したというだけのお話。