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妄想 2014/02/01
黒歴史:格ゲーバブル!

一応ラノベ作家という肩書で20年間やってきたぼくだが(デビュー当時はラノベという言葉はまだなかったが)、さすがにこれだけ長いことやっていると、小説を書く、という本業以外の仕事もそれなりに経験している。
おそらくぼくが小説の原稿を書くこと以外で初めて引き受けた仕事は、ゲーム雑誌の記事を書く仕事である。

デビュー直後のぼくは、今は亡き新声社の「ゲーメスト」の編集部から、ちょこちょこと小さな仕事をもらっていた。もちろんその延長線上には、これまた今は亡きゲーメストZ文庫で執筆するという、本来のフィールドでの仕事があったわけだが、格ゲーバブルのど真ん中だった当時のメスト編集部は、格ゲーファンをターゲットにした新雑誌を立て続けに創刊していたため、とにかく誌面を埋めるための原稿が必要だったのだろう。
もともとはZ文庫立ち上げについての説明を聞くために編集部に出入りしている間に、ぼくにその新雑誌の創刊号で必要になる原稿を書いてくれという話が来て、ゲームの短編を2本書いた。以前にもブログで触れたことがあったと思うが、「ゲーメストワールド」創刊号に、一般読者のフリをして『餓狼伝説3』のサイドストーリーを1本“投稿”し、さらに同じく創刊号に、嬉野秋彦の名義で、『ストライダー飛竜』のサイドストーリーを書いた。ゲーム絡みのお仕事でお金をもらったのは確かこれが最初である。
実をいえば、ここで編集部に恩を売っておいて、Z文庫立ち上げ時に『餓狼伝説3』のノベライズをやらせてもらいたいという野望がぼくにはあった。なので、そのあとに回ってきた、『餓狼伝説3の謎』という、いわゆる謎本の仕事も率先して引き受けた(結果的に、SNKから許諾が下りずに『ハンター』をやることになったのだが)。
さらには、メスト編集部のライターさんたちと共同で、「アーケードゲーム大辞典」みたいなものを作るという企画があって、そちらでもかなりの量の原稿を書いた。確かあの当時のゲームメーカーやゲームタイトル、ゲームキャラ、筐体、スラングなどまで網羅した辞典を作ろうという、今にして思えばかなり無茶な企画だったが、案の定、だらだらと時間ばかりかかって完成しないままに会社が消滅した。
出版業界では、本が出なければギャラも発生しないのがふつうなので、この仕事については原稿を書いただけでギャラにはならなかった。

振り返ってみれば、新声社はほかの編集部とかなり違っていた。一番の違いは、文庫の印税が分割払いだったという点だろう。100万にも満たない印税を3回に分けて支払っていたというのは、景気がよさそうに見えて実は自転車操業だったのか、あるいは危ない橋を渡るまいという経営陣の堅実さの表れだったのかは判らないが……コミックのほうもそうだったのだろうか?