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妄想 2014/03/27
黒歴史:タチムカウ!

これまでの打ち合わせではついぞ入ったことがないドイツビールを飲ませるお店で、ぼくは担当さんと話し合った。想定していた通り、向こうはスニーカーでの仕事を止めるようにいってきた。

「いや、いまさら止められませんよ。原稿は完成して渡してあるし、イラストもできつつあるし……」
「発売日が2か月後だといっても、著者であるあなたがひと言いえば、出版は止められますよ」

そりゃまあそういう理屈ではあるが、たぶんそんなことをしたらスニーカー側に大きな損害をあたえることになる。で、別にその穴を集英社が埋めてくれるわけでもあるまい。
秘密裡にことを進めてきたということは、いわば集英社に対して騙し討ちを仕掛けたようなものであるから、ぼくのほうにも後ろめたさはある。だが、かといっていまさら『チキチキ』の発行を差し止めるつもりもない。最悪、これを最後に集英社から干されるかもしれないことも覚悟の上で、ぼくはいいたいことをすべてぶちまけた。
スニーカーではイラストレーター選定の段階から著者の意見を聞いてくれるが、SFではそれができない。
スニーカーではキャラクターデザインやイラスト位置にも口を出せるが、SFではそれができない。
スニーカーではイラスト点数が多く、カラー口絵もあるが、SFでは口絵すらなかった。
スニーカーでは雑誌媒体でのフォローがあるが、SFではデビュー時でさえ何のフォローもなかった。

「今だからいいますが、デビュー時のぼくは孤立無援で、『大賞受賞作!』と書かれた帯以外、新人作家のぼくをアピールしてくれるものは何もなかった。こんなことならコバルト大賞に送るべきだと思いましたよ。あっちなら定期的に雑誌の仕事を回してもらえたかもしれないし。でも、さして売れているわけでもない外様のぼくを、スニーカーはこれだけプッシュして売ろうとしてくれています。それを断る理由はないです」

いってやったぜ! 震えながらだけどな!