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妄想 2014/04/08
黒歴史:5分だけのわがまま

これまで語ってきたような経緯で、ぼくはSF文庫からスニーカー文庫へと戦場をシフトした。
が、それと前後して、もうひとつ仕事をすることになった。
96年当時、初台のオペラシティの近くにあったアスペクトから、うちで書かないかと接触があったのである。今でこそコンピューターなどとはあまり関係のない一般書籍を作っている出版社であるが、当時のアスペクトというのはアスキーの書籍販売部門で、より判りやすくいうなら、現在のファミ通文庫の前身ともいうべき、ファミ通ゲーム文庫、ログアウト冒険文庫などを作っていた。まあ、実質的にはアスキーである。
新声社からお声がかからなくなったと思ったらアスキーから連絡が来たというのは、何やらできすぎのような気もするが、何のことはない、ゲーメストZ文庫を作っていた編集さんの転職先がアスキーだっただけなのである。
で、くだんの編集さんがファミ通ゲーム文庫の編集部に配属されたため、Z文庫は事実上廃刊だろうし、どうせならこっちで書かないかと声をかけてくれたのだが、つまりはこれが、今も続く長い長〜いファミ通文庫とのつき合いの始まりであった。

ちなみに、ぼくがアスキーで最初にやった仕事はゲームのノベライズではなく(まだファミ通ゲーム文庫は立ち上げ準備中だった)、当時コンシューマー用に移植された『ストリートファイターZERO2』のコマンドブックとかいう簡易攻略本のようなものだった。これは各キャラの紹介とミニストーリー+必殺技コマンドの解説を掲載したもので、ソフトといっしょに並べられるように、CDケースサイズという変則的な作りになっていた。
ぼくはこの本のミニストーリーを担当した。なぜこんな仕事が回ってきたかというと、ぼくが『ストZERO2』の基板を所持しており、ちょっとした文章を書けるからという、ただそれだけの理由である。本当なら、これはファミ通本誌の攻略本班が作るべきものだろう。

ただ、この時点でぼくは、担当さんにはっきりといっておいた。
ファミ通ゲーム文庫ではSNK作品のノベライズをさせてくれ。それが駄目ならアスキーでの仕事はしない。
新宿のゲーセンでもらった『KOF'96』のチラシを手に、ぼくは生まれて初めて、編集部に対してわがままをいった。