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妄想 2005/03/09
日中、ぼくはたいていひとりで家にいる。
年下女のリムリムは学校に行っていて、6時近くまで戻ってこないし、もうひとりの同居人である年上女ネムネム(これもヘンな仮名だ)は、昼頃に出勤、深夜に帰宅という変則的な仕事に就いている。
だから、日中、ぼくはたいていひとりで家にいる。
そういうわけだから、自然と、食事を作るのはぼくの役目になっていた。

で、きのうの昼。
食材を買おうとコンビニに行ってみたら、お弁当コーナーの前に、まだ20代なかばくらいのゆるゆるな女の人がいるのが目についた。
たとえば、何か目的があってそうしているわけじゃなく、単に美容院に行くのが面倒だったために延びてしまったとおぼしい、無造作にヘアゴムで束ねられたもっさりした黒髪とか、相当にゆるいと思う。
さらに、いかにも寝起きのまま家を出てきましたといった感じの、少し年季の入ったスウェットの上下+ピンクのサンダル+スッピンの顔とかも、かな〜りゆるめだった。
その女の人は、おにぎりとかサンドイッチとかペットボトルのドリンクとか、調理する手間がいっさいかからないものばかりをカゴにブッ込み、大きなあくびをしながら、スウェットの裾から手を突っ込み、おなかをぼりぼりとかいていた。
繰り返すが、その人はどう見てもまだ20代だった。怖いもの知らずの小娘でもないし、さりとて恥じらいを捨てるほどの年でもない。好みもあるだろうが、素材としてはけっこう綺麗めの人だった。
なのに、周りに店員やほかの客がいるところで「ふあ〜……ぼりぼり」である。ぼくも、同年代の会社勤めの人間とくらべれば、かなりゆるゆるだるだとは思うが、それでもコンビニでズボンに手を突っ込んで「ふあ〜……ぼりぼり」とはやらない。
それを彼女は平然とやってのけているのだ!

なるほど、太上老君が唱える無為自然の境地とはかようなものであるか」などと感心しているぼくの前で、彼女は食べ物ばかりを買い込み、店を出ていった。
まだ若いのに女を捨てている、というよりは、どこか達観したようなたたずまいが彼女にはあって、でもやっぱり男としては、「アレはいかがなものか?」と思ってしまった。

家に帰ってみると、とっくの昔に仕事に出かけたとばかり思っていたネムネムがホットカーペットの上で寝ていた。テレビがつけっぱなしになっていて、『冬の輪舞』のケリー・チャンに似た女優がまた懲りもせずに泣いている。
ネムネムも、ゆるゆるなところが満載の女だが、家の外に出る時はパリッとしているし、むしろそうしたことには必要以上に気をつける口だと思う。
ぼくが目撃した彼女についてどう思うか、ネムネムが起きたらちょっと聞いてみよう。