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妄想 2005/03/23
土曜日の夕食時のこと。
ネムネムとリムリムがビーフシチューを作ることになり、コクを出すために使うとかで、急にインスタントコーヒーが必要になった。調理担当ネムネム&その補佐リムリムという布陣がすでにできあがっていたため、消去法でぼくがコンビニへ行くことになったのはいいのだが、ちっちゃいコーヒーをひと瓶買うだけというのもアレなので、ついでにヱビスの黒生と少し甘口のドイツワイン、それにおつまみになりそうなものをいくつか買ってみた。

家に帰ってみると、案の定、「わたしも手伝うし〜」とかほざいていたリムリムはまったくの戦力外で、ネムネムがほとんどひとりで調理をしていた。さっそくぼくが持ち帰った袋の中身を物色し始めるリムリム。
「ねー、うれうれ、どうしてチョコなんか買ってきたわけ?」
「カレーやビーフシチューのコクを出すには、コーヒーやチョコを入れるといいという話だ。コーヒーも買ってきたが、チョコも使うかと思ってな」
「ちょっと食べていい?」
「かまわんが、苦いぞ?」
「……いらない」
あっさりチョコを放り出したリムリムを横目に、ぼくはネムネムにいった。
「ネムネムが好きな鮭とばも買ってきたのだが」
知らない人がいるかもしれないので一応説明すると、鮭とばというのは、簡単にいえば、塩で味つけをした鮭を寒風にさらして熟成させた一種の保存食だ。スルメのように、噛めば噛むほど味が出る系の酒のおつまみと思っておけば間違いない。
アイヌっ娘のナコルルも、きっと鮭とばを常食にしていたんだよ。うふふふふ」
などとぼくがほくそ笑んでいると、リムリムがいきなり大きな声で、
「えっ!? 赤兎馬買ってきた?」
……嫁入り前の少女が、素でそういう空耳をやらかすあたりに、我が家の環境がいかなるものかが窺える。

その後、みんなでフィギュアスケートの中継を見ながらビーフシチューを食べた。
「この選手は細くて可愛い」とか、「だっさいコスチューム。お国柄?」とか、「この子のコーチ、『ハウル』の荒地の魔女みたい」とか、好き勝手なことをいいながら食べるシチューはおいしかった。