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妄想 2007/08/03
書いてて面白いからもっとやる。

きのうの続き。
具体的な計画など何ひとつ進んでいるわけではないのに、早くも現実の厳しさに打ちのめされている地獄少女リムリム。
「ううう……やっぱりわたしたちのような、夢はあるけどお金はない清貧貞潔を地で行く少女には、ハモニカ横丁にあるような、間口数十センチのお店からスタートするしか道はないのかも……」
「はっはっは」
この自堕落な少女が清貧貞潔とはちゃんちゃらおかしい。そもそも人からこづかいをもらっている身分でバイトすら経験したことのない小娘が店をうんぬん語るとは、片腹痛くて腸がねじれそうだ。
「確かにあそこには、若いオーナーがやっているめちゃくちゃ小さいお店がいくつもあるが、あれは自分ひとりで切り盛りしているから商売になるのであって、従業員が3人もいたらたぶん赤字にしかならないぞ? そもそもスペース的に3人の従業員が入る余地がない
「う……!」
「フルに3人の人間が必要になる広さの店を構えるにはそれなりの資金が必要だが、社会に出たばかりの女の子が3人、いきなりそういう店を構えるのはどう考えても無理だ。某国立大の経営学部で学んだぼくがいうんだから間違いない
「ううっ……!」
ますます打ちのめされるリムリム。
ちなみに、ぼくが経営学部にいたのは事実だが、実際には一般教養を必要以上に履修し終えた2年の時点でドロップアウトし、そのまま大学には行かず本屋でバイト三昧&ゲーム三昧。最終的には7年ほど在籍していたが、経営学の専門分野に踏み込んだ講義はいっさい受けていない。つまり、経営学のことなどまったく判らない人間なのだ。
「うれうれがそこまでいうんじゃ……やっぱりそうなのよね……」
「はっはっは」
「Rに何ていえばいいんだろう……」
「というか、夏休みの学習計画すら立てていないきみたちが、20代の後半には店を持とうだの何だの、そんなずっと先のことをあれこれ緻密に計画できると思っている時点で大間違いだ
「ううう……」
「とりあえず、カフェをやりたいなら3人のうちの誰かひとりでも調理師免許を取る必要があるな」
「うん」
「それと、自分たちのやりたい店に近い感じの店ではたらいて、経営の現実や接客の仕方なんかを学ぶべきだな。同時に開店資金も貯める必要がある」
「3人で住むところはね、安くて汚いアパートでもいいんだ。綺麗に掃除して、家具も少なくして快適に住めれば」
「そうだな。でもまずきみは自分の部屋を綺麗にしような
「うん」
「そうやって経験と資金を貯めつつ、いい物件が出るのを待つ。こればかりは運も必要だが、吉祥寺は飲食店の激戦区だから、挑戦者も多ければ敗残者も多い。意外にぽろっといい出物が見つかることもあるからな」
「うん」
「あとはカフェの方向性も重要だ。何を店のウリにするのかということだな。たとえば自家焙煎のコーヒーにこだわるとか、手作りのおいしいケーキを置くとか、カレーなら専門店には負けないとか。あれもこれもと手広くやるよりは、何かひとつでもいいから強力な武器を持ったほうがいい」
「うん」
「それと、飲食業にたずさわる人間は皿洗いからスタートするのがふつうだ。ためしに家にあるお皿を洗ってみたまえ。それと、店内の掃除やエプロンの洗濯もしなければならないんだぞ」
「判った、ためしに全部やってみる!


……くっくっく。単純なお子よのう。