<< 妄想 2007/08/01 | main | 妄想 2007/08/03 >>
 
Calendar
     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
<< April 2016 >>
Category
Archives
Web拍手

↑クリックすると↑
web拍手が送れます
妄想 2007/08/02
少女の夢は生きている。

リムリムが後輩の子に誘われて将来3人でカフェをやるとかいう現実味のない話の続き。
「それでまあ、Rがね、自分の夢をどんどん語るわけ。わたしもぜんぜん具体的じゃないなーって思うんだけどさ」
そういいつつ、リムリムもまんざらではない表情をしている。まあ、夢を語るのがつまらんという少女はいないだろうし、リムリムも、これでけっこうそういう暮らしも悪くないと思っているのだろう。

「まず、3人でどこかに家を借りて、そこを住居兼店舗にするわけ」
「ちょっと待て。それはちょっと難しいんじゃないか?」
「え? どうして?」
「女性とはいえ、3人の人間が恒久的に生活していくだけのスペースに加えて、従業員が3人必要なサイズの飲食店の店舗スペースがある戸建ての物件って、どのくらいの広さを想定しているのかね?」
「どのくらいって……いや、よく知らないけど」
「というか、そもそも戸建てでそんな都合のいい賃貸物件はないだろう」
「んもう! 乙女の夢なんだから細かいこといわないでいいじゃん!」
「ならいい。別にこれ以上聞かなくてもぼくはかまわないからな」
「あー、ウソウソ! 聞いて聞いて!」
いつものように、こちらが引くと見せかけるといきなりべらべらしゃべり始めるリムリム。

「まあ、そのへんは譲歩するとして――ほら、コンビニとかでよくあるじゃん、上がマンションとかアパートになってて、1階がお店っていうの。あんな感じのところがいいんじゃない?」
「いいんじゃない? などといわれてもな……。では、ぼくたちが同居を始める時にいろいろと部屋を捜してもらった吉祥寺の某不動産屋のサイトでも見てみるか」
「へー。今のこの家、そこで捜してもらったの?」
「いや。さんざんあちこちの物件を案内させたが、最終的にはネムネムがどこかで見つけてきたよその店であっさり決めた。あの時担当してくれたTさんには本当に申し訳ないことをしたなあ」
「…………」
「それはそれとして、この物件などどうかね? 駅から徒歩5分、五日市街道沿いのマンションの1階、広さは112屬發△襪勝
「へえ、それで家賃はどのくらい?」
「35万円ちょい」
「えっ!? そ、そんなにするの?」
「いや、これはまだマシじゃないかな。とりあえず保証金はかからないみたいだし」
「ほ、保証金て……?」
「ぼくもよくは知らないが、住居以外の目的で物件を借りる時にはそういうお金が必要らしいよ。ここはそれがないみたい。……まあ、代わりに敷金が10ヶ月分かかるようだが」
「さっ、さんびゃくごじゅうまん……!」
「敷金という名の保証金だな。さらにいうなら、ここは飲食店としては使用禁止だそうだ」
「も、もっとほかにないわけ? 少女の夢にやさしい物件は!」
「えーと……お、これは名前聞いただけでどこのビルか判ったぞ。東急裏のあそこのビルだな」
「あそこってけっこう人通り多いよね。駅からも近いし……高いんじゃない? 敷金20ヶ月とか――」
「広さは150屐飲食店OKで……礼金2ヶ月、敷金はなし」
「ええっ? か、かからないの?」
「といっても基本的に家賃が高い。月116万円
「いきなりケタが上がってるし! それで礼金2って……」
「さらにここはきっちり保証金がかかる。4000万円
「そんなお金があったら家を買うわよっ!」

乙女の夢の話でそんなに憤慨しなくても。