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妄想 2007/04/13
価値観。

ある日のこと。ぼくとネムネム、リムリムの3人で、吉祥寺でお昼を食べることになった。
ネムネムがそうしたいというので、何度か行ったことのあるカジュアルなイタリアンのお店に行くことになったのだが、実はぼくとリムリムは、前日の夜にすでにパスタを食べていた。茹でたフジッリ(螺旋状というか、ねじみたいな形のショートパスタ)にポモドーロソースという、いかにもリムリムが好きそうなヤツだ。
しかしまあ、ぼくもパスタは好きなので、ポモドーロを避ければ連チャンでもいっこうにかまわないと思い、蒸し鶏と青ねぎの和風パスタというのを注文した。

ところが、だ。
驚くべきことに、リムリムは平然と、「ポモドーロください」とほざくではないか。しかも白いカーディガンを着たままで!
「きみ、きのうも同じようなの食べてなかった?」
「好きなんだからいいじゃん」
リムリムはそう即答したが、実際のところ、彼女はポモドーロが好きというより、ランチメニューにあったポモドーロ以外のパスタがあまり好きではないから、またポモドーロを注文したのではないか。
そもそもこの勇者少女は、好きなものはいくらでも食べるが、嫌いなものや未知のものにはまったくといっていいほど手を出さない。非常に嗜好が極端化されている。
どのみちぼくかネムネムが奢ることになるのだから、ふだん家では食べないようなものを食べればいいのに、そういう冒険をしないのである。

そんなリムリムは、「寝たきりで100年生きられるのと、健康で自由に50年だけ生きるのと、どちらがいいか?」という質問に対して、迷うことなく寝たきりの100年を選んだ特殊な価値観の持ち主である。
いや、この答えが本当に特殊であるかどうかはぼくにも断言できないのだが、わりと刹那的とも思える今の若者たちの価値観からすれば、自由気ままな50年を選ぶ人のほうが多いのではないか。
それをこの少女は、ただ単に長生きできるから、という理由だけで、100年の不自由を選んだのである。いろいろな意味で驚きであった。

それともリムリムは、「スゴくマズいバジリコ2人前スゴくおいしいポモドーロ1人前、どっちを食べたい?」と聞かれた時も、単に量が多いというだけで、マズいバジリコを選ぶのだろうか。