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妄想 2006/05/01
暑い。

何度かいったことがあるかもしれないが、ぼくは暑いのが苦手だ。
太っちょだから? ――もちろんそれもある。
が、こんなぼくでも幼少期や極貧の学生時代はずっとスリムで、でも、そんな頃からぼくはヒドく暑がりだった。
冬でもまずセーターは着ない。たとえセーターを着る時でも、下にはTシャツ1枚、上にはジャケット1枚程度の重ね着しかしないようにしている。そうしないと、ただじっとしているだけでも大汗をかいてしまい、逆に身体を冷やして風邪をひきかねないからだ。
ホンジャマカの石塚英彦は、「ぼくにとっては2月が適温!」みたいなことをいっていたが、あれほどではないにせよ、ぼくにとっては3月くらいが適温に思える。4月はもう暑さが忍び寄ってきているのが判るからそれだけでイヤ、5月になるともうダメだ。不意打ち気味にきょうのような日があるので余計にそう思う。

なぜぼくはこんなに暑がりなのだろう?

実はぼくは、3歳の頃に大ヤケドをしたことがある。

あの時ぼくは家の中でひとりで遊んでいた。どういう状況だったか忘れたが、とにかくぼくひとりだった。
そのうち、台所のほうから甘い匂いがただよってくるのに気づいた。どうやらそれは、流し台の上に置かれたボウルからただよっているらしい。
ぼくは鼻をくんくんさせながら背伸びしてみたが、ボウルの中に何が入っているのかは判らなかった。3歳児の身長では、流しの上のボウルの中身までは確認できなかったからだ。
何となくイチゴっぽい匂いがするのに惹かれて、ぼくは手を伸ばし、ボウルの縁を掴んだ。
ところがそのボウルの中には、母親の手作りイチゴジャムが入っていたのだ。それも、ぐつぐつと鍋で煮た直後の、荒熱を取っている状態のジャムである。
それを頭から浴びて、ぼくはヤケドしたのだ。
食い意地が張っているとロクな目に遭わないといういい教訓である。

ひるがえって考えるに、ひょっとしたらあのヤケドがぼくの暑がりの原因なのではないか。
ヤケドをした時に、皮膚の下の汗腺がダメになったかおかしくなったかして、それで発汗機能が正常にはたらかず、普通の人なら何でもない気温で大汗をかいてしまうのではないだろうか。

……というようなことを、以前、ウチの母にいったことがあるが、「そんなことはない」と一蹴された。
どうやらぼくの暑がりは、特に何のせいということもなく、単なる生まれつきらしい。

さいわい、ぼくはイチゴ嫌いにはならなかった。