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妄想 2006/05/24
また嵐。

きょうは夕方から風雨がスゴいことになっていた。
ウチの近所には善福寺公園という公園があって、このあたりでは、そこが海抜としては一番低いのではないかと思う。だから、どんなにたくさん雨が降っても、道路が冠水するようなことはなく、雨水はすべてその公園のほうへ流れていくことになっている。

が、その公園には善福寺川という川が通っていて、雨量が多いと、この川が軽く氾濫する。
確か去年の9月頃にも、台風か何かの影響でひどく大量の雨が降り、ウチの近所でも床上まで浸水した家屋があったように記憶している。それらはすべて、川沿いの低い土地のことだった。

帰宅が夜半すぎになるネムネムはさておくとして、とりあえず、リムリムは無事に帰宅してきた。
雨雲の裂け目に当たったというか、本格的に降り出す直前に家に着いたようで、帰るなり、
「あ〜、ムシムシする!」
とかいいつつ窓を開けていたら、すぐに、
「うれうれ! すっごい降ってきたよ! そっちも窓閉めて!」
というようなことになった。

雨も風もヒドいが、雷がすごい。
とはいえ、男子たるもの、雷ごときでいちいちびくついてはいられない。それに、ぼくの田舎はわりと雷がばんばん落ちていた(ような覚えがうっすらとある)ので、どんなに雷光が走ろうと雷鳴がとどろこうと、泰然として夕食の用意をするぼく。
とその時、ぼくは偶然耳にしてしまった。
稲光がほとばしり、轟音が空を震わせるたびに、リムリムが何ごとか呟いているのを!

「くわばらくわばら……」

おおお……! 何ということか! 驚いたことにこの少女は、雷が鳴るたびに、いまどきぼくの両親でも口にしないようなまじないを呟いているではないか!
「くわばら」とは、かの菅原道真が憤死の末に怨霊となってうんぬんかんぬん――などといった語源なぞこれっぽっちも知らないだろうに、なぜこの少女はそんな呪文をいちいち口にするのか? いや、そもそも彼女は誰からコレを教わったのか?

リムリムはかなり重度のおばあちゃん子なので、もしやおばあちゃんから教えられたのか――と思わないでもなかったが、確かリムリムのおばあちゃんは、ごはんの前にはかならずお祈りをする敬虔なクリスチャンだった。だから、雷の時には「くわばらくわばら……」ではなく、それこそ「おお……神よ!」というほうがしっくりくるような気もする。

どうしてそんなことをいうようになったのか、本人に聞いてみたいところだが、それによって彼女が「くわばらくわばら……」といわなくなってしまうのも面白くないので、しばらくはこのままにしておこう。