<< 妄想 2006/05/29 | main | 妄想 2006/05/31 >>
 
Calendar
  12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  
<< March 2016 >>
Category
Archives
Web拍手

↑クリックすると↑
web拍手が送れます
妄想 2006/05/30
『覇王別姫』でカンヌ獲った裏でコレ。

今月からウチにケーブルテレビが入って、これまで通常の地上波のみだったのが、一気に多チャンネル時代に突入した。
とはいえ、ガッツリ見入ってしまってはそれ以外のことが手につかなくなるので、普段は、愛らしい猛獣どもが過酷な自然の中で生き延びる姿を記録したアニモゥプラネッツのドキュメント番組をBGM代わりに流したり、アメリカの心霊番組をチラ見したり、これまで未見だったアニメをいまさらフォローしてみたりと、おおむねそんな日々を送っている。
ちなみにぼくとネムネムのお気に入りは『空手バカ一代』。

その一方で、買うだけ買って溜まっていたDVDを少しずつ消化。
そしていきなり『大英雄』。
ウォン・カーウァイの難解鬱映画ナンバーワンといえば、おそらく『楽園の瑕』ということになるのだろうが、この『大英雄』は、その『楽園〜』のコンパチ(?)として撮られた作品だ。『楽園〜』の撮影が諸般の事情でストップしている間に、キャストとスタッフを遊ばせておくのがもったいないというすこぶる現実的な理由から、たった8日間(だかそこら)で撮影されたというやっつけ低予算映画である。
だが、それに反比例してキャストは無駄に豪華で、確か当時は、「香港映画史上最高! 八大スター夢の競演!」みたいなコピーがついていたように思う。
まあ、世界市場向けの大作映画のために集められた連中を流用しているわけだから、それも当たり前といえば当たり前なのだが。

男性トップスター陣は、レスリー・チャン、トニー・レオン、ジャッキー・チュン、レオン・カーフェイ。あの当時、ここに誰かつけ加えようとしたら、それこそアンディ・ラウくらいしか思いつかないゴージャスさである。
対する女性陣は、ブリジット・リンにジョイ・ウォン、マギー・チャン、カリーナ・ラウ。ジョイ・ウォン以外はウォン・カーウァイ作品の常連ばかりだが、本来このメンツは、2、3人くらいずつでバラにして主役に据えて、それぞれ別の作品を撮っても充分に豪華といわれるスターたちだ。
そういう連中が、全編通してバカに徹するところが、『大英雄』という映画の面白さなんだと思う。

ぼくは基本、あとあとまで繰り返し観たい作品は、昔ならビデオ、最近ならDVDでソフトを買うようにしているのだが、『大英雄』はビデオソフトが入手できなかったため、レンタルショップで何度も借りて観ていた。実際、ぼくが『楽園〜』とどちらを多く見ているかといえば、間違いなく『大英雄』のほうなのだ。

でも、公開から10年目で『大英雄』が唐突にDVD化されたのは、たぶん、レスリーが死んでしまったからなんだろうと思うと、『楽園〜』と『欲望の翼』を連続で観たあと以上に鬱だ。