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妄想 2011/02/16
キャラなんだよ。

ぼくが欧州サッカーをよくチェックする理由は、我が家のケーブルテレビ事情がそういう番組を観やすいということもあるが、何より、選手にキャラづけして観てるととても面白いからである。「こいつはきっとメッシへのジェラシーでいつもグログロしているに違いない」とかいう勝手なキャラづけをして観戦していると、マドリーの試合も非常に面白い(誰のことをいっているのかはご想像にお任せする)。
とんでもないキャラということでいえば、以前、相手選手とのトラブルで出場停止処分を食らったウルグアイのスアレスも、おそらくその時は、
「この野郎、ムカついた! でも蹴ったりブン殴ったりしら絶対レッドカードで一発退場になっちまうから……はっ!? 頭突き! 頭突きなら――いやいやいや、頭突きもダメだ、ジダンもきっと殴ったらダメだと思ってマテラッツィに頭突きかましたんだろうけど、結局は処分されてそのまま引退したもんな。ってことは、ほかに何か、何かないか!? 蹴りでも拳でも頭突きでもない、コイツへの怒りをアピールしつつ、なおかつ処分対象にならないような奇跡の妙手は!?」
などということを一瞬のうちに考えた結果、「噛みつき」という奇跡の妙手にいたったに違いない。
……などということを勝手に想像するのはとても面白いものである。いわゆる人間観察である。いつもぼくは手近なところでそれをやっているわけだが(このお姉さんとかな)、国際サッカーの舞台では、男たちの誇りとか欲望とか執念とか、いろいろな感情がそれこそかなりの濃度でぐろぐろ渦を巻いているので、観察していると面白いことが多いのである。

以下、判らない人には通じないかもしれないサッカーの話。
先日のチャンピオンズリーグ、ミランvsトッテナム戦。
戦前の下馬評では、セリエAでトップをひた走るミランが、ホームゲームということもあって有利だといわれていた。ぼくはプレミアの4位につけているトッテナムを応援しているわけだが、キープレイヤーのベイルは怪我で離脱中、そのほかにも負傷中の選手が数人いて、チームのコンディションは決してよろしくない上に、そもそもトッテナムはCL初出場ときている。なのでなおさらミラン有利の声は大きく、なおさらぼくはトッテナムに肩入れしていた。
ところが、いざキックオフしてみると、有利なはずのミランはなかなか点を取れない。ミランのFWイブラヒモビッチは、ぼくの中では、「バルサに後ろ足で砂をかけて出ていった、プライドばかり高くて協調性がなく、自分が得点することばかりを考えている鼻持ちならないヤツ」というキャラなので、この時点でもうかなりいい気分(このキャラづけはぼくの想像によるところが大きいが、たぶんそんなにはずれていないと思う)。

さらに試合が進むと、ミランのMFガットゥーゾがエキサイトしてきた。『Vガンダム』に出てくるモビルスーツみたいな名前をしたこの選手は、一応ミランのキャプテンらしいのだが、狂犬なんてあだ名がつけられるくらい短気で荒っぽいことで知られている。そのガットゥーゾが、トッテナムの長身FWクラウチ(2メートル!)とたびたびモメているのである。
おそらく、

「あー、そこの無精ヒゲを生やしたきみ、さっきから目障りなんだ。どこかへ行ってくれないか?」
「何だと!? てめえ、ちょっとくらい背が高いからって調子に乗ってんじゃねえぞ!」
「私は別にきみの背が低いなどといったつもりはないんだがね。……もちろん、きみが長身だというつもりもないが。それに、ぼくが背が高いのはちょっとくらいじゃないよ。きみより20センチは高いね」
「てめええ!!」


なんてやり取りがあったに違いない(もちろんぼくの妄想だが)。
実際には、ゴールを狙ってボールが集まってくるクラウチと競り合っていると、どうやってもガットゥーゾが転ぶことが多く、それに対してレフェリーがまったく笛を吹かないので、イライラがつのってきたのだろう。
しかもトッテナムのベンチからは、アシスタントディレクターのジョーダン氏がさかんに野次を飛ばしていたらしい。
それもあってかなり頭に来ていたガットゥーゾは、後半、カウンターでレノンからのパスを受けたクラウチがゴールし、そのまま0-1で勝負が決すると、ついに大爆発。両チームがピッチから退場する際にトッテナムのベンチに突っ込み、ジョーダン氏といきなりもみ合い。慌ててほかの選手やスタッフたちが取り押さえる事態になったわけだが、きっちりジョーダン氏に頭突きを入れているのはサッカー選手の習性なのかもしれない。

いやー、サッカーってホントに面白いね。もちろんスゴいプレーがぽんぽん飛び出すというのも見ていて面白いんだけど、よくも悪くも我の強い極端な連中の集まりだからか、そいつらがピッチの内外でいうこと、やらかすことのいちいちが面白くてしょうがない。

これが狂犬と野次将軍のモメてるワンシーン。狂犬の右フックがオッサンの顎にクリーンヒットしてるように見えるのだが、これは試合後じゃなくてハーフタイムじゃないのかな……? 頭突きはコレよりヒドかったってことか?