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妄想 2011/06/22
……あれ?

『遺留捜査』最終回。
ある程度ローテーションが固定されつつあったテレ朝水曜9時の刑事ドラマ枠に、ひさびさに登場した完全新作ということで、第1話から全話チェックしてきたのだが――初回にも最終回にも2時間スペシャル枠が用意されなかったのはともかくとして――全体としては、ちょっと惜しかったかなという気がしないでもない。

遺留品係という、これまであまりクローズアップされなかった人間を主役に据えたのは新鮮だった。
その結果、事件を解決するのは主人公ではなくほかの刑事で、主人公は謎解きよりも事件で心に傷を負った人々のフォローみたいなことをするのがメインというのも、新しいといえば新しい。
上川隆也演じる主人公、糸村さんのキャラも、最初からかなり立っていた。
『科捜研の女』とはまた違った形で遺留品を分析していく各エピソードの過程も面白かった。

が、ラスト2話、特に最終回を観て、釈然としないものが一気に積もった気がする。
番組的にはヒロインのはずの織田くんが完全放置。20歳近く年上であろう糸村とくっつけとはいわないが、もう少しコンビっぽい動きを見せてくれればいいのに、それがないから物語のメインストリームから完璧に置いていかれている。毎回事件解決に貢献するのは、ほぼ糸村とベテラン刑事+所轄の刑事たちなので、正直、この子がいなくても話は成り立ってしまうのは致命的だった。
あと、犯人逮捕の決め手となった凶器を犬を使って移動させたという種明かしも、よくよく考えるとおかしい気がする。犬に凶器を運ばせるといっても、結局は自分が犬笛で誘導して連れてかなきゃならないはずなんだから、犬を使えば足がつかないなんて話にはならないはずなのに、そのあたりは誰も突っ込まずにスルーされている。犬の唾液まみれになった凶器じゃ、かえって足がつきそうなものだと思うのだが。

まあ、もしかしたらぼくの読解力が低くて、そのトリックには十二分な説得力があるのかもしれないが、よしんばそうだったとしても、織田くん放置の展開は弁護のしようがない。もともと可愛い女の子として描くつもりはなかったようなので、ホントにこのキャラはいなくてもよかったのではなかろうか。こんなあつかいしかされないのなら、蛍雪次郎の相棒っぽい若手刑事でもいてくれたほうが、ハナから糸村との絡みなんか考えなくていいぶん、スッキリしたと思う。

とはいえ、総じてぼくは面白く観させてもらったので、できれば来年、シーズン2をやってもらいたいと思っている。
というか、これで糸村さんに特に何のバックボーンもなかったら、さすがに放り投げすぎだろう。