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妄想 2007/03/31
タチアナ。

田舎から母親がやってきた。
といってもウチに来たのではなく、弟くんたちのところへ来たのだ。
で、帰る前にちょっと会おうということになり、午後になって吉祥寺へ行くことになった。
そこになぜかついてくるリムリム。
「ナニかね、きみは?」
「いや、わたしも行こうかと思って」
「別にきみが期待するような派手なイベントなど何もないのだが」
「でも、お花見するんでしょ?」
「まあ、公園をぶらっとするくらいはね」

折も折、井の頭公園は桜がすごいことになっている。しかしそれ以上にすごいのは桜の下に集まる人々の数である。
吉祥寺の駅前で母や弟くん2号(ぼくには弟がふたりいるのだ)と合流したぼくたちは、そのまま井の頭公園へと向かったわけだが、井の頭通りを渡って吉祥寺シルクロード(本当は七井橋通りという)に入ったあたりで、すでに身動きがままならないのだ。とにかく人が多い。多すぎる。
アジアン雑貨の「Karako」の前で立ち止まれず、ソーセージのおいしい「ケーニッヒ」の前でも立ち止まれず、パンの器にカレーをそそいで売っていた「Oh! INDIA」の前を素通り、焼き鳥の「いせや」はそもそも行列ができていて入るどころではないというすさまじい人出のおかげで、ぼくたちは押し流されるようにして公園までたどり着いた。

毎年のことながら、よくもまああちこちからやってくるものだと思う。
みんな桜の下にブルーシートを敷き、そのくせ桜などろくに見もせず、日も暮れないうちからいい感じに出来上がっている。ま、この時間帯ならいくら騒いでも許されるのだろうが、こんな調子で深夜になっても騒ぐ連中がいるようでは、ご近所のみなさんから苦情が出ても仕方ない。酔った末に池のほうに張り出した桜の木に登るバカは論外だ。
まったく、近頃の若い者ときたら――。
「ひょっとして、自分はあんまりお酒が飲めなくなったからそういうこといってんの、うれうれ?」
「黙れ、小娘」
それをきっかけに、母から健康状態について根掘り葉掘り聞かれるぼく。

公園をぶらぶらしていると、選挙が近いからなのか、それとも地元の選挙区だからか、石原伸晃がのぼりをおっ立てて現れ、花見中のみなさんと握手をし始めた。もしあれが兄貴ではなく、『黒バラ』でいうところの「よしずみさ〜ん」であったなら、ぼくも握手の代わりに小馬鹿にするひと言くらいぶつけていたかもしれない(無論これは、石原良純に対するエールである)。

ちなみにタチアナというのは、その後みんなで入ったロシア料理店にいた金髪長身のウェイトレスさんに、弟くんが勝手につけた名前である。
たぶん彼女の本名はタチアナではないが、すでにぼくたちの間ではタチアナで通じる。