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妄想 2007/03/18
大安吉日。

仕事関係の知人がご結婚なさるというので、招待されたネムネムが着つけにいくことになった。
お昼すぎに着つけ&ヘアメイク→そのまま会場に直行という流れ。
で、着物に着替えたあとに大荷物をかかえて会場をうろうろするのもアレだということで、ぼくが着つけ後にそれまで彼女が着ていた洋服を持って帰ることになった。

着つけをお願いしたのは三軒茶屋のほうにある着物のレンタル屋さんだったので、ネムネムが着つけをしてもらっている間に、ぼくはキャロットタワーの裏手のカフェ「MameHiko」で時間を潰した。カフェオレ1杯とカプチーノ1杯。気づくとおなかがぼがぼ。
ただ、当初は着つけに2〜3時間かかるといっていたのに、実際には1時間半で終了してしまったので、「仕方ない、どこかでもう1杯――」というハメにならずにすんだのはさいわいだった。

本当なら、ここでネムネムが脱いだ洋服をぼくが預かり、ぼくは帰宅、ネムネムは夕刻からの披露宴に合わせて会場へ、という予定だったのだが、気づくとぼくまで会場に向かっている。

「……ぼくが行ってもしょうがないと思うんだけど」
「だって、予定より早く着つけ終わっちゃったし、和服姿じゃヘンなところにも行けないでしょう? だったら先に会場に行って向こうで待つほうがいいじゃないの」
「それは判る。それは判るが、今ぼくが尋ねているのは、なぜぼくまで会場に行かなければならないの? ということなのだが」
「いや、だから暇潰しにつき合ってもらわないと」
「誰の?」
「わたしの」

キョオォオォォオオォーッ!

こっちがいろいろと忙しいのを知っているだろうに、この女はいったい何をいっているのだ!?
着つけにつき合って荷物を持ち帰ってやるだけでも大サービスなのに、さらに披露宴の時間までヒマだからつき合えとはどういうことか!
そもそもなんだ、きょうは天気のいい大安吉日で、日本全国的に結婚式日和だというではないか。案の定、都心の某式場にはたくさんのカップルが式を挙げにきていて、それを祝福するフォーマルスタイルの老若男女が集っているのだが、そこにこんなラフな恰好で混じっていたらぼくが目立って仕方がないじゃないか!
いったいどこの世界に、ジーンズ+Tシャツ+カジュアルなジャケットなんぞという恰好でタキシード軍団の中に混じる奴がいる!?

「まあまあ、別にいいじゃないの。それよりほら、お昼食べてないからおなか空いたでしょ? そこのラウンジで奢ってあげるから何か食べましょうよ」
「……ぼくはきみを待っている間にお茶だけですでにおなかがたぽたぽだが」
「それじゃこのエビピラフ、シェアして食べない? わたし、帯がしっかり巻いてあるからあんまり本気で食べられないし、借り物の着物汚すのもまずいからソースが跳ねそうな料理もパスなのよね」
「……ぼくは医者からエビイカレバーのたぐいを食べるなといましめられているのだが」
「じゃあエビはおもにわたしが食べるということで」
「…………」

結局、ぼくはエビをのけたエビピラフを半分くらい食べ、neon(ぼくとネムネムが使っているケータイ)でのカメラの使い方を彼女にレクチャーし、それから披露宴の受付が始まるまで彼女のおしゃべりの相手を務めるハメになった。

「そうそう、ふつうのデジカメ持ってきてるわよね、うれ?」
「え? だって、バッグの中に入らないから新郎新婦の撮影はケータイのカメラで撮るっていってたじゃん」
「それはそうなんだけど、どうせだからわたしを撮ってよ。そこに桜が生けてあるじゃない? あれをバックにして」
「…………」

数分後。
「あ、○○さんが来たわ。それじゃうれうれ、もういいわよ。ちゃんと荷物持ち帰ってちょうだいね」

てめええええ! 人の日曜日を何だと思っていやがる!?

ネム

ささやかな復讐として、さらしてみた。