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妄想 2007/02/14
野武士?

先日のこと。
吉祥寺での買い物の途中、「サンマルクカフェ」でアイスウーロンチャイなど飲んでいると、二階の禁煙フロアのほうからひとりの初老の男性が降りてきた。
その男性は、左手に杖を持ち、足は素足に下駄履き、フリースの上着にジーンズといういでたちで、肩から使い込んだポーターのバッグをかけている。ちょっと会社勤めをしているようには見えないし、さりとて定年を迎えるにはまだ早いようにも思える。
サラリーマンならまだ会社ではたらいている時間、女性たちばかりのお店で呑気にお茶を飲んでいるあたり、吉祥寺に多いクリエーター系の職に就いている人なのだろうか。
いや、それにしてもこのスタイルは――。

――などと、偶然見かけたおじさんについてあれこれいらぬ妄想をめぐらせてしまったのにはわけがある。
なぜならこのおじさん、すっかり白くなった頭を、よりによって髷に結っていたのだ。
髷といっても、長めの髪をひっ詰めて輪ゴムなどでまとめてちょんまげです、とかいうお手軽なものではない。月代こそ剃っていないが、本当に、元結からきっちり結っているのである。
もしこの人が服装を作務衣にでも変えようものなら、時代劇にでも出てくる医者そっくりになるだろう。

なぜこの人はこんな髪形をしているのか――。
ぼくの疑問をよそに、その人は下駄をからころ鳴らして駅のほうへ去っていった。