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妄想 2007/10/28
女の子に必要のないもの。

リムリムと吉祥寺ヨドバシのホビーフロアへ行った時のこと。
よつばと! よつばと!
山のように積まれたリボルテックを見て騒ぎ出すリムリム。どうやら『よつばと!』のリボルテックに興奮しているらしい。
その箱を大事そうに両手で持ち、やや潤んだ目でぼくを見つめるリムリム。

「おがーざんごれがわいいいい!」
「あー、はいはい、可愛いわね」
「ごれほじいい! これがってごれがっでええぇ!」
「いい加減にしなさい! ウチにはもうコンボイ司令官がいるでしょ! それに、結局面倒を見てるのはお母さんじゃないの!」
「ちゃんと面倒見るからあ! ごれほじいのおおお!」
「いーけーまーせん! 次に買うならフォッカースペシャルって決めてるのよ、母さんは!」


などという脳内会話を組み立てつつ、ぼくはリムリムの無言のメッセージを黙殺した。
数分後、自分の努力がまったくむくわれないとようやく悟ったのか、リムリムはさっさと別のコーナーに移動し、今度は何やら小豆色の棍棒を手にしていた。
正確にいえば、それは小豆色の棍棒ではなく、ソフビ製の第4使徒だった。
それをリムリムは、まるでロッドキャスティングでもするかのように、手首のスナップを利かせて軽く上下に振っている。いったい何がしたいのか、この少女は?
「――あのさあ」
「何かね?」
「これ買う人ってさ……何に使うのかな?」
「少なくとも人を殴るためには使わん」
「それは判るけど……だってこれ、動かないじゃん」
要するにリムリムには、可動部分のないフィギュアでは遊べないだろうといいたいらしい。こういうものは、コレクションやディスプレイすることに意味があるのであって、棍棒の代わりに振り回すためにあるのではないのだが、まだ若い少女にはそれが理解できないようだ。
「それでは聞くが、きみならここにあるホビーの中で何が欲しいかね?」
「え? わたし? これ」
そういって彼女がしめしたのは、「HCM-ProサザビーSP」であった。『逆シャア』観たことねえくせに
「……これのどこがいいと?」
「色」
「だったらこれは?」
と、ぼくが「アカツキガンダム コンプリートセット」をしめすと、
「うん、それもいいね」
「じゃ、これは?」
「え〜……ひゃ、百式? うん、いいじゃんいいじゃん」
てめえ、キラキラしてりゃ何でもいいのか!? じゃあ今度、ウチにあるハイコンのアッガイを金色に塗って貸してやらあ!