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妄想 2011/10/03
きのうの続き。『源氏九郎颯爽記 秘剣揚羽の蝶』のお話。

どうやら里見浩太郎版は、サブタイトルこそ『秘剣揚羽蝶』となっているが、こちらは里見浩太郎が源氏九郎と遠山金四郎をひとりふた役で演じて悪徳奉行を懲らしめるというから、どうもまったく別の話らしい。
一応、原作に近いのは村上版。

きのうと同様、興味のある人だけどうぞ。
「おれ、この果し合いに勝ったら、彼女と祝言を挙げるんだ……」みたいなことをいっていた若侍vs九郎さま。ところが、いざ神社の境内で相手と睨み合った九郎さま、
「もしこの火焔剣が偽物なら、勝負は決したも同然……」
などと、左源太が命懸けで守った自分の持つ火焔剣に疑問を投げかける。実際、相手が持ってる火焔剣にはヘンなエフェクトがついている(20年前らしく古臭いSFX)。
で、九郎さまが手にしていたほうがやっぱり偽物だった。たった一度カチ合わせただけでヘシ折れる九郎さまの火焔剣。自分の勝利を確信した若侍が大上段から斬りかかる!
しかしその瞬間、九郎さまは折れた火焔剣を投げ捨て、腰からマイ大小を引き抜き、すれ違いざまに若侍を斬り捨ててしまう。剣は偽物だったが腕前のほうははるかに上だった九郎さま、峰打ちで相手を戦闘不能にするということはカケラほども考えなかったらしい。ドラマ内ではぜんぜん触れられないのだが、どうも大小二刀でざくりざくりとやるのが九郎さまの必殺技「秘剣揚羽蝶」だそうで、どうやらここでもそれが無意識に炸裂した模様。でなきゃ祝言を前にした若侍(それも許婚とはまだこれっぽっちもイチャイチャしてない!)を惨殺したりしないだろう。
それにしても、火焔剣同士の真偽を確認するための勝負なのにコレはいいのだろうか? だったら最初から双方の剣をぶつけるだけでいいじゃん、命のやり取りまでしなくたってさあ!

まあ、そういう多少の行き違いはあったものの、どっちが本物の火焔剣かはっきりとした。あとはこれを水煙剣といっしょに奉納して……と思ったら、みんなが果し合いに気を取られている間に、ヘンなチンピラたちが水煙剣を盗んでいってしまった。
このチンピラたちを束ねているのが、夢現天山とかいう修験者風のオッサン(演じているのは石橋蓮司)。手下に盗ませた水煙剣を見て、「火焔剣がなきゃ話になんないじゃん!」と荒れまくりつつ、途中でお蝶に狙撃されて手傷を負った下っ端を、「もう役に立たないしね」とさっくり殺す非情の男である。
で、水煙剣が盗まれちゃって、三嶋大社のみなさんはどうするのか? というと、どうもしない。というか描かれない。追っ手が出された描写もなく、九郎さまも別に追いかけない。もはや九郎さまの頭には、左源太の実家(江戸で道場を経営している)に火焔剣を届けることしかないのである(奉納するって話はどこかへ消えた……)。
その道中、許婚のカタキとばかりに、斉藤慶子が九郎さまを狙ったりするのだが、軽くあしらわれるだけで何もできない。それどころか、「雨に濡れては身体に悪いよ!」というよくあるたぐいのやさしさにほだされ、九郎さまに惚れてしまう始末。

そんなこんなで、江戸に着いた九郎さまは、なぜか左源太の道場に居候することに。ここには左源太の両親と娘がいて、この娘がどこか一本抜けたような娘というか、父の死を哀しむ様子もなく、「いつも父はここにこうして火焔剣を隠しておりました!」と、自分の琴の胴に火焔剣を収納してドヤ顔。
それもどうかと思うのだが、九郎さま自身、あまり人の生き死にとか色恋沙汰には興味がないように描かれていて、ニンともカンとも……。

火焔剣を持って悠然と江戸に向かった九郎さまを追う夢現天山一派。ところがその前に、大門正明&お庭番衆が立ちはだかる。とりあえず水煙剣を寄越せというわけだが、ここで天山が「水煙剣の切れ味をためすにはちょうどいいわ!」とほざいて手下を下がらせ、脇差よりもさらに短いドスと呼んだほうがいいサイズの水煙剣で、果敢に大門さんたちと斬り結び始める。
そこでまたお蝶が小細工を弄し(分銅つきの紐みたいなのを投げて絡めて)、天山から水煙剣を奪取。そのまま大門には渡さず姿をくらましてしまう。いきなり丸腰になってしまった天山は、仕方なく腰から刀を抜いて大門たちと乱戦に。

一方、江戸で居候中の九郎さまのところに、何とか中納言忠房とかいうお公家さまから呼び出しがかかる。あれこれ回りくどいことをいっているが、要するに、「おまえ、火焔剣持ってんだろ? 寄越せや」という要求。相手が公家だろうと、人からあれこれ命じられたくないのか、九郎さまはきっぱり拒絶する。
この忠房卿、顔を真っ白に塗った麿メイクの石橋蓮司が演じており、「天山とふた役? もしかしてこのふたり、同一人物なの?」と思わせてくれるのだが、実際に同一人物である(最後まで引っ張るほどの謎でもないからか、クライマックスの手前であっさりバラしてしまう)。

まだまだ続くぞ!