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妄想 2011/10/04
ふっふー!

何というか、盛大に「何だよそれ!」とツッコミを入れるほどではないのだが、だからといってするっと流すこともできない、そんなビミョーなツッコミポイントの多い作品。古い時代劇にはこういうどこかかゆいところに手が届ききってない作品なんてたくさんあるはずなのだが、なぜだろう、ここまで気になってしょうがない作品は珍しい。
あ、いい忘れていたかもしれないけれど、火焔剣と水煙剣は、ふたつ揃えると源氏の隠し財宝が手に入るらしいです、伝説によると。

ということで、『源氏九郎颯爽記 秘剣揚羽の蝶』、勝手なあらすじ第3回。
村上弘明が嫌いな人はお引き取りください。
その頃、もはや許婚の仇討ちのことなどすっかり忘れた斉藤慶子は、いとしい九郎さまと再会するために、江戸の町を徘徊していたのだが、それに目をつけたのが大門正明。「ついてきなよ。源氏九郎は俺の舎弟だ」とでもいい出しそうな調子のよさで斉藤慶子を自分の屋敷に連れ込み、手篭めにしようとする。
「ぐへへへ、ぐへへへへへ!」と下卑た笑い声をあげる大門さんは、しかし、お庭番とは思えない鈍感さで、成り行きを窺っていたお蝶に枕元まで踏み込まれてしまう。九郎に惚れ込み、なおかつ自分のボスの品性に大きな疑問をいだいたお蝶は、ここで完全にお庭番衆から抜けることを決意。持っていた水煙剣と引き換えに斉藤慶子を救い出し、大門のもとから逃げ出すのであった。

こうして水煙剣を手に入れた大門は、自分のボスである大目付の何とかの守(名前忘れた)のもとにそれを届けるが、やっぱり「火焔剣がなきゃ話になんないじゃん!」と一喝される。と、そこに忠房卿が妹の黒田福美(アハメスさまね)を引き連れて遊びに来る。
この大目付は、自分が大老に出世して幕政をほしいままにするために義経の財宝を捜しているのだが、忠房卿兄妹も、火焔剣&水煙剣の財宝を狙っている。そしておたがいその野望を知っているという、いわばたがいに騙し合おうとしている狐と狸のような間柄。いったいどういう情報網を持っているのか、この時も忠房卿は、大目付が水煙剣を手に入れたと知って、さっそく探りを入れにきたのである。
さらに忠房卿は、「妹もこの屋敷が気に入ったようなので、しばらくご厄介になりたいでおじゃる」とかいって、妹に色仕掛けで大目付から水煙剣を奪い取るように命じる。がしかし、さすがに大目付もそんなあからさまな策に引っかかるわけがない。
大目付に策を見破られた黒田福美は、唐突に「わらわの望みは九郎どのなのじゃ!」といい出し、兄を裏切って大目付に共闘を申し入れる。要するに黒田福美は、忠房卿の脅しにも屈しなかった九郎にひと目惚れしていたらしいのである。
この作品、主要登場人物の中に若い女性キャラが4人ほど出てくるのだが、みんな揃って九郎さまに惚れる。何しろ美剣士だからな。

黒田福美の作戦は、「水煙剣を渡すから火焔剣を持ってきてくりゃれ」と頼み込み、大目付の屋敷に九郎を呼び出すというもの。で、お察しの通り九郎さまは、頼まれるとほいほいその通りに行動する前例に倣って、「罠だな……だが、参ろう」とかいいながら、のこのことやってきてしまう。
大目付の屋敷のはずだが自分の家のようにふるまう黒田福美(そして大目付はどこかへ消えてしまっている)。やってきた九郎に、「先に寝所に行っていてたもれ」とかいうので、てっきりその隙に何か策を弄するのかと思いきや、単に薄着になって寝所に来るだけ。むしろ九郎さまのほうがひそかにお蝶を同行させていて、ここではらしからぬクレバーさを発揮している。
結局、寝所で布団を引っかぶって黒田福美を待ち受けていたのは、もはや名前を覚える気にもなれないお蝶の弟分。それに気づいて驚いた黒田福美に銃を突きつけておとなしくさせるお蝶だったが、こっそり屋敷のあちこちを家捜ししていた九郎どのは、「水煙剣、どこにもないじゃん! 渡すっていったの嘘だろ!」と、寝所へやってきて黒田福美をなじる。
対して、「嘘なんかいってないもん! エッチなことしたあとでちゃんと渡そうと思ってたの!」と主張する黒田福美。そこに大目付の部下が次々に現れ(家捜ししていた時には誰もいなかったのにな)、脱出する九郎さまご一行に片っ端から斬られていく。
ところが、どうも黒田福美は本気で九郎さまに水煙剣を渡すつもりだったらしく(大目付と共闘するという話もすでになかったことに……)、どこかに隠してあった水煙剣を持って、逃げた九郎のあとを追いかけていく。彼女いわく、「火焔剣欲しさに嘘をついて呼び寄せたとか思われたくないし! 水煙剣あげるっていったのホントだもん! 女の恋心を策略だって思われるのは心外だし!」だそうで、忠房卿配下の忍者崩れっぽい護衛役・雷神を振り切って屋敷を飛び出してしまうのだが、いくらもいかないうちに、夢現天山が出現。「これは九郎どのにあげるのじゃ!」という黒田福美を問答無用で斬殺し、水煙剣を奪い取るのであった。

次回、ついに最終回!