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妄想 2005/11/20
OASISと書いて、正確にはおえいしす、と読むらしい。

代々木体育館に来るのは何年ぶりだろうか。記憶に残っているかぎりでは、おそらく10年くらい前、テコンドーの試合を観にきたのが最後だったと思う。
確かあの時は、黄秀一(ファン・スイル)とピア・ゲネットがお目当てだった。
黄秀一は、格ゲーファンにとっては、『鉄拳2』だったか、ファランのモーションを担当した選手として記憶している人も多いだろう。かの『風雲STB』に登場したキム・スイルも、おそらくその名前は彼からいただいたのだと思う。
一方のピア・ゲネットは、当時はちょうどK-1への参戦を表明した直後で、日本でヌード写真集まで出していたヘビー級の選手だ。ぼく的には、「やっているのはテコンドーでも、見た目は『餓狼3』のボブ」という印象しかない。結局、K−1では無様な闘いっぷりをさらしてしまい、それ以降あまり名前を聞くことはなくなった。

いや、テコンドーはとりあえずどうでもいい。
重要なのは、おえいしすというグループのライブを観に、ぼくが代々木体育館に来ているということだ。
自慢じゃないが、ぼくは洋楽にとことんうとい。
そのぼくが、なにゆえここにいるのか。

「あ〜、やっぱりオアシスはいいわね〜」
ライブ後、ひとり悦に入っているネムネム。以前も書いたiPodの件でも判るように、ネムネムは熱心な洋楽ファン、そしておえいしすのファンだ。
「おえいしすって読むんじゃないの?」
「そんなのは自意識過剰なファンだけよ」
というくらいに、そこそこ一家言あるファンらしい。
きょうは、ぼくとリムリムが、チケットを入手したネムネムにつき合う形で、3人で出かけたのだ。
だが、前述の通り、ぼくは洋楽音痴で、リムリムも洋楽はまったく詳しくない。
ただ、リムリムはビートルズが好きなので、「オアシスもビートルズも似たようなもんだから」というネムネムの言葉にだまされてついてきてしまったのだ。
そのリムリムは、ライブ開始後数分で撃沈。
「ビートルズと違う……」
当たり前である。

「それにしても、前の席のお兄ちゃん、すごかったね」
「周りよりもひとりだけテンションが一段高かったもんね」
我々の前に座っていた青年が、要するにそういう人だった。いちいち座席を踏み台にしてジャンプし、タオルをぶんぶん振り回し、両手をかかげて叫ぶ叫ぶ。そういうオーディエンスが皆無ではないが、とにかくこの青年は、周囲の人間の3割増くらいにハイテンションだった。
「いっしょに来てたカノジョのほうは、さほどオアシスが好きじゃなかったみたいね」
ネムネムが冷静に分析する。確かにそのカノジョさんは、ライブの雰囲気というより、ツレのテンションの高さに戸惑っていた。というより、青年が座席ジャンプするたびに、転ばないようにカノジョの肩に手をついて着地するので、カノジョは戸惑いを通り越してむしろ迷惑そうだった。
このライブが原因であのカップルが別れることになったりしたら、それはそれで面白いが。

そんなことを話しながら、帰宅途中、近所のスペイン料理のお店でシェリー酒なぞ飲みくらべして、最後は夜道があまりに寒いので、3人で走って帰った。
アルコールのせいで、こっちもけっこうテンションが高くなっていたようだ。
客観的に見ると、とても恥ずかしい3人ではある。