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妄想 2005/11/08
「ねえ、うれうれ。『史記』って知ってる?」

唐突にリムリムがいった。「え? 知らないの、知らないの?」といわんばかりの勝ち誇ったような顔で、ぼくにそんなことを尋ねてくる。
正直、「ハァ?」という感じだ。この娘は誰にものを尋ねているのだろう?
別段自慢になるようなことではないが、ぼくはこれでも宋代中国を舞台にした作品でデビューした人間だ。『三國志』や『水滸伝』、『西遊記』に『金瓶梅』といった四大奇書はいうにおよばず、『平妖伝』、『封神演義』、『聊斎志異』、『元朝秘史』、『三侠五義』、『東京夢華録』、『東遊記』など、史書から風俗書、志怪小説まで、中国の古典文学は幅広く(そして浅く)読んできている。語学に弱く、翻訳されたものしか読めないのはアレだが、それでも、『十八史略』や『史記』くらいは当然押さえている。
どうやらこの少女は、ぼくの本棚を見たことがないらしい。

そういうわけで、ぼくがちょっと呆れていると、
「『史記』って面白いよね〜」
「それには激しく同意するが……きみがいっているのは司馬遷の『史記』だよな?」
「しばせん? 誰それ?」
「だから、『史記』を書いた人だよ。書いたというか編纂したというか……」
「違うよ。そんな名前の人じゃないもん」
そういってリムリムがしめしたのは、横山光輝の『史記』だった。
しかも第1巻をキャンセルしていきなり第7巻から読んでいるらしい。

そもそもこの少女にとっての中国のイメージは、

兄ィ

コレに決まっている。
何しろぼくが『三國志X』をプレイしていた時には、ネムネムといっしょに、脇から「ヌッツオ! ヌッツォ!」とイヤな合いの手を入れていたような子だ(ところどころに『新撰組!』を思わせるテノールの独唱が入るゲームだったので)。

ぼくの影響が大なのはいなめないが、とにかくリムリムは間違った中国史観を持っている。
そんなわけだから、半年後くらいに『史記』の感想を求めても、おそらく彼女は登場人物の名前も覚えていないに違いない。

…………。

いや、違う。
こんな話をしようとしていたのではなかった。
そのリムリムとぼくとの間が、最近、ギスギスし始めているということを書こうとしていたのだ。
一応いっておくが、まだこのページの存在はバレてはいない。
もっと別の――ある意味では普遍的な問題で――ギスギス感が高まっている。
ゴールデンウィークの前後、ネムネムとリムリムの間が険悪になったが、あんな感じだ。

詳細は次回。