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『Mi:2』日記18 2005/11/03
前回の話はこちら。以下、続き。

オリジナルの新キャラの細かい詰めなども平行しておこないながら、デモ部分のシナリオ作成はほぼ終わった。のちのち細かい修正は入るが、確か2004年の11月中にはあらかた片づいていたのではないかと思う。大阪での打ち合わせのあと、かなり集中して作業をした記憶がある。
引き続き、ぼくは別の作業に移った。
特定の組み合わせの時に発生する、対戦前の特殊演出案の作成だ。
要するに、庵との対戦の時だけ、京が「てめえのは何色だ?」みたいなセリフをいうアレである。これも、通常演出とは別のモーションを必要とするので、モーション撮りの予定日までに完成させなければならない。
小耳にはさんだところによると(だから真偽のほどは不明なのだが)、モーションのキャプチャリングにかかる費用は、1日だか3日だかで300万円くらいかかるらしく、制作費の無駄遣いを防ぐためにも、撮れるものはすべて一度に撮ってしまわないといけないのだそうだ。
その特殊演出案を、シリアスなものからコミカルなものまで、相当数提出した。
いわば前回のハイエナデモの代わりに用意した簡易デモみたいなものなので、その通りに再現できるかどうかは二の次にして、とにかくたくさん作った。一部のキャラだけ多くなりすぎないように(あるいは逆に少なくなりすぎないように)、オリジナルのキャラとお馴染みのキャラを融和させられるようなデモを用意する必要があった。
この作業がどんなに大変か、ぼくは身をもって味わった。
10年間、これをずっとやってきたSNKのスタッフ陣はスゴい。

そうして、年末はずっとデモや演出関係の作業ばかりしていた。
最後にダメ出しが出たのがビリーのエンディング案で、F氏を経由した現場スタッフとのメールのやり取りを見ると、それが12月の13日になっている。
次にF氏からメールが来たのは年が明けた2005年の2月の上旬。そこには待望の新キャラ、ナガセのデザイン画が添付されていた。
いいカンジだ。
2Dのキャラだと、スプライトを一枚一枚描く作業が必要になるので、どうしても省略しなければならない細かいディティールというものが出てくるが、3Dの場合は、最初に気合の入ったモデルとテクスチャーを造り込みさえすれば、あとはマシンパワーが動かしてくれる。
そういう意味で、『KOF MAXIMUM IMPACT』キャラのディティールは非常に細かい。新キャラたちは、そのアドバンテージを十二分に考慮したキャラクターデザインになっていて、早くポリゴンモデルになったのを見たいと思わせてくれた。
TGSでの映像ではちらりと映っただけだったが、『Mi:2』版のアテナの新コスチュームを見た時、これはさすがに3Dでなきゃダメだなと思ったものだ。ドット絵でこのディティールを省略せずに動かしきるのはかなりキツいだろう。

そういえば、最近買ったゲーム雑誌(『ドリマガ』だったと思う)の付録DVDに、TGSで公開した『Mi:2』の映像が収録されていた。SNKの公式サイトでダウンロードできるものと基本的には同じだが、さすがにDVDのほうが解像度が高い。ダウンロードした映像のガクガク具合に納得がいかない人は、コレのためだけに『ドリマガ』を買ってもいいと思う。『KOF:Another Day』のダイジェスト版も収録されているし、本誌にはF氏のインタビューも載っている。

ちなみに、プロモ映像の中でユリがちょうアッパー×4を繰り出している時のセリフは、
「ちょうアッパー! だぼ〜! とりぽ〜! どり〜みん!」
である。
おそらくF氏考案。

つづく。