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妄想 2006/01/14
リムリム話。

「絶対うまくいくと思ったわけ、最初は!」
この冬の寒さとは特に無関係だとは思うが、リムリムがマフラーを編んでいる。年末に自分のぶんを1本編み上げ、今はまた別のを編み始めている。
田舎のおばあちゃんにあげるのだそうだ。
マフラーを編んでプレゼントするからには、やはり時期というモノを考えなければならない。いかにこの冬の寒さが厳しいといっても、たとえば3月になって「はい、手編みのマフラー」などとやっても完全に機を逸している。
ということで、マフラー完成までの期日を、リムリムは先週の土曜日までとさだめていた。要するに、3学期が始まって学校で忙しくなる前に仕上げよう、ということだ。

しかしそのわりに、リムリムがマフラーを編んでいる様子はなかった。気づくと本を読んだり『ぶつ森』をやったり、別にこの時期にやらなくてもいいだろうと思えるようなことをやっている。
そして結局、マフラーは完成しなかった。
リムリムいわく、「やればすぐにでもできるんだけどー」だそうだ。

そこで最終的に、さらに1週間後の土曜日、1月14日をデッドラインとしてあらたに設定し、リムリムの再チャレンジが始まった(14日には、おばあちゃんの手もとにマフラーを届けることになっている)。火曜日からは3学期がスタートするため、日、月の連休と、あとは家に帰ってきてからのがんばり次第ということになる。
そのスケジューリングは彼女にも判っていたはずだ。
――はずなのだが、やはり今度も完成しなかった。
原因は、リムリムの目移りの激しさにある(とぼくは思う)。

そもそもリムリムという少女は、享楽的な誘惑に非常に弱い。ちょっと楽しそうなことや面白そうなことが視界の中に入ると、すぐにそちらに意識を奪われてしまって、それまでやっていたことや、当然やらなければならないことをさっくりと忘れてしまう。
たとえばリムリムは、この前の日曜日に『ぶつ森』で購入した赤カブを速攻で腐らせた。
このゲームに登場する赤カブというのは、種の状態で地面に植えたあと、大きく育てて収穫し、高額で売却することができるというアイテムだが、1日でも水やりを忘れると、すぐさま腐って無価値になってしまう。だから当然、赤カブを植えたあとは、毎日DSを起動して水をやらなければいけないし、リムリムもそのことは充分に承知していたのだが、にもかかわらず、彼女は日曜日に植えたカブを火曜日に腐らせた。
理由は、学校から帰ってくるなり読書に没頭し、食事以外のすべてを忘れていたからだ。
あれほど「『ぶつ森』やりたい! DS貸してDS貸して!」といっていたのに、ちょっと目新しい娯楽が手に入ったとたんにコレである。

ことほど左様に移り気な少女に、「ちょっと興味があったから編み始めてみた」的なスタンスのマフラー編みを継続させることは、もとより不可能だったのかもしれない。
3学期が始まるなり、彼女は友達と遊ぶことや読書やテレビに夢中になって、マフラーのことなどすっかり放置してしまった。リムリムがふたたびマフラー編みに取りかかるのは、締め切り前日の金曜日、学校が終わって帰宅してきてからのことだった。

以下、修羅場の様子は次回に。