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妄想 2014/01/05
カキ!

数年前、ぼくはノロにかかったことがある。まあ、原因は何かといえばもちろんウイルス(のはず)なのだが、そのきっかけになったのは、明らかにカキだった。自分で小麦を振ってバターソテーにしたものを食べて半日もたたずに激しい発熱+下痢。ネム公もリム坊もこのカキを食べずに平然としていたから、やはりカキがトリガーだったのだろう。ちょい古めだというのは判っていたので、自業自得といえば自業自得。

で、それ以来、ぼくは絶対に自分でカキを調理しようとは思わなくなった。さらにいうなら、生ガキも食べようとは思わなくなった。やはりノロの恐怖は二度と味わいたくないものである。
そのようなわけで、ぼくはカキといえばカキフライしか食べなくなった。もともとカキフライ大好き人間ではあるが、カキ=プリン体豊富ということもあり、そもそも今のぼくはあまりカキを食べてはいけないので、絶対的な食べる量が減っていた。実際、昨年ぼくがカキフライを食べた回数は、ほんの2、3回くらいだと思う。

ところが、そんなぼくの前に、フライ以外のカキが出現した。
その名はカキのおでん――春菊とともにいただくそのカキは、いかにもぷりぷりしていてうまそうだった。鍋もののカキにはさほど心を惹かれないぼくだが、これは確かにおいしそうである。
「カキ、いかがですか?」
足しげく通っているおでん屋のご亭主が、カウンターに座ったぼくにさっそくそのカキを勧めてくる。
うぬ……万が一、万が一にでも、ここでフライ以外のカキを食って妙なことになってしまうと、この店に迷惑をかけてしまう。そう思い悩むぼく。
「そうだな……とりあえず、佐助豚のハムの炙りとえびアボカドください。お酒はやまたのおろちで」
さりげなくカキをはずし、おでん以外の肴をチョイス。しかし、この店に来ておでんを食べないというのはありえない。それはたとえるなら、「いせや」で煮込みだけで一杯引っかけて店を出るようなものである。
そして逡巡は一瞬!

ああ、このカキのおでんうめえ!