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妄想 2014/02/12
黒歴史:さらば新声社!

前回の黒歴史でも触れたが、ぼくはデビュー翌年の1995年には、すでに新声社で仕事をしていた。
今だからあっけらかんといってしまうが、当時としては、これは非常によろしくないことだった。なぜならぼくは、1994年の夏に集英社のスーパーファンタジー文庫(以下、SF文庫と略す)でデビューしており、暗黙の了解のうちに、集英社の専属作家的なポジションにあったからである。
当時のぼくは、デビュー直後とはいえ、この業界のルールのようなものがまったく判っていなかった。真っ先におぼえたのは校正記号の書き方で、あとはもう、腕が折れるまで原稿を書き続けるという生活をしていた。とにかく作家は原稿を書いてこそという意識があったので、編集さんの迷惑も考えず、プロットをすっ飛ばして完成原稿を3本分くらい送りつけるようなこともしていた(おかげでぼくは、スニーカーで仕事を始めたあとも、執筆前にプロットを書くということができず、完成した原稿に合わせてプロットを書いていた)。

とまあ、こちらはとにかく原稿を書いて1冊でも多くの本を出したかったわけだが、今は亡きSF文庫というのはコバルト文庫のイトコみたいなもので、毎月の発刊点数が2、3点しかなく、新人のぼくには4か月に1度しか刊行のチャンスが回ってこなかった(デビュー作も売れなかったしね!)。
そんな時、ぼくのところに新声社から連絡が来て、それで前回の流れにつながるわけだが、そもそも新声社がぼくの連絡先を知っていたのは、これに先立つ数か月前、『コミックゲーメスト』誌上でおこなわれたこういう企画に応募していたからである。
そんなわけで、ぼくは新声社の仕事を引き受け、95年から96年にかけて、ゲーメストZ文庫で『ヴァンパイアハンター』のノベライズを2冊書き、結果的にはこれでおつき合いはここまでとなった。Z文庫の刊行ペースの遅さ、売り上げのお粗末さのせいもあるが、おそらくもっとも致命傷となったのは、ほとんどひとりでZ文庫を作っていた編集さんが、他社に転職してしまったことだと思う。

ただ、この時の新声社での仕事が、ぼくの運命を大きく左右することになる。大袈裟でも何でもなく。