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妄想 2014/11/04
えっ……?

けさのリム坊。
「あのさあ、豚汁食べたいんだけど」
「は?」
「この豚汁」

少女は唐突にそういった。
何が何だかわけが判らないので軽く説明すると、この日の明け方、ぼくは豚汁を作った。なぜ明け方にそんなものをと思うかもしれないが、ゆうべから寝ないで仕事をして、その流れで豚汁を作り、雑穀米を炊き、それを朝食としてリム坊に出したのである。
で、そのリム坊、メイクと着替えをすませてじきに学校へ向かうというタイミングで、上述のセリフを吐いたのである。
「それはつまり……おかわりをもう1杯飲んでから出かけるということかね?」
「そうじゃなくて、持っていきたいんだけど」
「え? お弁当的に豚汁を持っていくといっているのか、きみは?」
「いやいやいや、お昼には食べないよ」
「じゃあいつ食べるのかね?」
「行く途中」
「は?」
「バスの中で」
「はあ!?」

どうやらこのラブライバー、登校途中のバスの中でずるずると豚汁をすすりたいという。なぜ今でもなく学校のランチタイムでもなく、登校の途中に食べたがるのかは判らないのだが、とにかく食べたいという。
仕方がないので丸の内のOLが愛用していそうな保温スープマグを用意し、そこにじゃぶじゃぶと豚汁をそそぐぼく。
「バスの中で味噌臭ぇとかわれないかね?」
「大丈夫大丈夫」
「これが凄惨ないじめにつながったりしないかね?」
「大丈夫大丈夫」
「こぼしたりしないかね?」
「大丈夫大丈夫」

壊れた機械のように繰り返し、少女は豚汁をかかえて家を出ていった。
豚汁ラブライバーに栄光あれ……!