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妄想 2015/06/16
メインディッシュがない。

きょうからヒストリーチャンネルで始まった、『伝説の巨人を探せ!』とかいう番組が興味深い。要はアメリカ大陸に先史文明みたいなものがあって、それを築いた巨人の痕跡を捜すというモノ。
こういう、ふつうの学会の先生がたが見向きもしないものを研究しているのは、「本職では気づかない着眼点を持つ」素人であることが多いのだが、コレの場合、巨人族の謎を追うのは石工の兄弟。揃っていい年したオッサンである。
この兄弟、昔、どこだかの森で発見した石材構造物が、その古さに対して非常に高度な造りだったため、「こんなものを先住民に造れたはずがない! これは失われた文明の痕跡だ!」と考えたらしく、それ以来、巨人族の謎を解こうとあちこちに出かけているという。
で、第1回の今回は、マサチューセッツにあるゴーシェントンネルとかいう古い遺跡にチャレンジ。深さ5メートルくらいの縦穴が途中で南北に分岐している(そしてせいぜい数十メートルくらい進んだところで行き止まりになっている)、遺跡というにはまさしく微妙な代物なのだが、この兄弟の考えでは、この謎のトンネルのどこかに巨人の骨が埋葬されているという。
で、実際にもぐってみたわけだが、骨らしきものは見つからない。というか、すでにこのトンネルには何十年か前にほかの探検隊が調査に入っていて、すでに何も見つからなかったという報告があるのだが、石工である兄弟は、彼らならではの視点からあることに気づく。
「こいつはジッパーじゃないか!」
よく判らないが、ジッパーというのは石を積み上げた際にできるまっすぐな縦のつなぎ目のことで、構造的に脆弱になるため、本来はまっすぐにならないように交互に噛み合うように積むらしいのだが、それがトンネルの壁の一部にできていることに気づいたふたりは、そこがトンネルの完成後にあとから積み上げられた→ここにあるものを隠すためにあとから積み上げられた→秘密の通路を隠すためにあとから積み上げられた、と解釈。
ただ、このトンネルはオッサンたちが膝をついて這うように進まなければいけないくらいに低くてせまいため、実際に壁を崩すことはできない。そこで考えた手段が、秘密の通路があるとおぼしい場所に地上からコアドリルをぶち込んで調べよう、というもの。つまりはプチボーリングをしてみれば、そこに通路があるなら石か何かの構造にぶつかるだろう、という考えらしい。
で、実際に業者を呼んできて穴を掘って調べた結果、ドリルが届く限界ギリギリのところで砂が出てきた。その穴にカメラを入れて底を確認すると、どうも石にぶつかっている。
「やった! きっと埋葬部屋だ!」
と喜ぶオッサン(石工兄弟とそのオルタナティブ考古学に魅せられた仲間)たち。こうなると観ているぼくらも、いよいよ来週はその部屋を発掘するんだろうと思う。思うのが当たり前である。
がしかし、兄弟は以前の発掘にたずさわった学者のところに行って、「砂が出ましたよ!」と報告するだけ。地中レーダーを使ってさらなる調査をするとか、許可を取って掘り返すとか何にもしない。なぜそこで止める!? 埋葬部屋が見つかったというか、「埋葬部屋があるかもしれない見込みが出てきた」レベルのところでこのトンネルの調査はおしまいなのか、おい!?
唖然とするぼくたちをよそに、来週はまた別の遺跡に向かうらしいが……これじゃあ確かに、「巨人族の実在の証拠を捜してます!」とかいっても笑われるだけだよなあ。