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妄想 2015/08/31
ふぉぉう!

ケーブルで『フォース・カインド』をやっていたのでまた観てみた。ミラジョボがいっさいアクションをしないミラジョボ主演映画。タイトルの『フォース・カインド』というのは「第4種」、すなわち「第4種接近遭遇」のことを指す(のだと思う)。
といっても、ふつうの人にはさっぱり判らんと思うので軽く説明すると、これはUFO(というか異星人)との接触の段階を表す言葉で、

第1種→UFOを目撃する。
第2種→UFOから何かしらのアクションを受ける。
第3種→UFOの中の人と接触する。
第4種→UFOの中の人に誘拐される。


だいたいこんな感じ。
で、この映画は、『「『「宇宙人に娘をさらわれた」と主張する女性心理学者』をミラジョボが演じる」という体で撮影した再現映像つきのドキュメンタリー映画』という体の映画。冒頭でミラジョボが、「この映画の内容を信じるも信じないもあなた次第」みたいなことをいってた気がする。たぶんこの、映画内ドキュメンタリーのタイトルが『フォース・カインド』なのだろう。
この映画、だいたい、「ミラジョボたち俳優陣が演じる再現映像パート」に、「本人の映像(という体の映像)」が挿入されつつ進んでいき、ラストは主人公の女性心理学者本人が出てきて、今の胸中を語ってエンド。なのだが、スタッフロールと同時に流されるのは、これまで世界中でUFOを目撃した(と主張する)人々の、電話や無線で警察だの空港だのに報告する肉声。

とはいえ、興味のない人には本当に面白くないというか、UFOもラスト近くにノイズだらけの画面にちらっと出るだけだし、宇宙人はまったく出ない。詳しいストーリーといっても、主人公が患者のカウンセリングをしているシーンばかりなので、そこだけ切り取るとSF映画には見えない。
ただ、この作品における宇宙人は、数千年前に地球に飛来し、古代シュメール文明の成立にかかわったとほのめかされていて、そのへんが非常に興味深い。
宇宙人+シュメールといえば、石ノ森章太郎の『ギルガッメシュ』だが、あれは序盤の雰囲気こそよかったものの、途中から『怪人同盟』みたいな異能力バトルになってしまって、個人的にはとても残念だった。
それをこの映画は、居心地の悪い、曖昧な怖さを維持したままラストまで突っ走ってくれるので、ぼくはとても気に入っている。
ストーリーや役者うんぬんではなく、まず雰囲気ありきという、『欲望の翼』だの『バベットの晩餐』だのと同種の作品(あくまでぼくの場合だが)。