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妄想 2008/03/07
春雨じゃねえし。

きょうはドグマ書店(仮名)のパーティー。
何というか、ここのパーティーは、いわゆるラノベレーベルのパーティーとはかなり違う。集まってくる作家さんの顔ぶれも違うし、イラストレーターさんもあまりいない。まあ、ドグマ三賞(仮名)の受賞パーティーなわけだから、当然といえば当然であろう。

そんな中、よく見知った顔を発見。毎度お世話になっているムシカゴグラフィクスのスズキ氏である。
「ブログにパーティーが近いと書いていたので、嬉野さんも来ると思ってたんですよー」
もともとムシカゴさんは、週刊誌のデザインなどでドグマ書店によく出入りをしていらっしゃるが、コボルド文庫(仮名)のパーティーでもたびたび遭遇するのは、某SD文庫の装丁も手がけていらっしゃるからだ。そのほか、某社ラノベ雑誌のデザインや某社公式サイトのウェブデザインなど、非常に手広くボーダーレスにご活躍なさっている。
そういえば、もうすぐ2巻が発売される『さよならストレイウルフ』のデザインも、ムシカゴグラフィクスの百足屋さんにお願いしているのだが、きょうはほかのお仕事が忙しくてご欠席だそうである。
あまりに申し訳ないので、ぼくが百足屋さんのぶんまで肉を食べるとするか。

「それにしても、あの銀座の夜から抜け出てきたような恰好の女の人たちは何なんでしょうね」
確かにこのパーティー会場には、どう見ても出版関係の人間ではありえない、色っぽいドレスを着たおねえさんやら和服をぴしっと着こなしたママ風の女性やらがうろうろしている。これもまた、ラノベ系出版社のパーティーではありえない光景だ。
「東京會舘のスタッフ……じゃあないですよねえ」
「アレは文字通り銀座の夜の女たちよ」
「はわっ!? お、おまえはネムネム!? なぜおまえがここに!?」
「細かいことはいいっこなしよ。女には謎が多いものだわ」
いろいろと釈然としない部分もあるが、この際それは後回しにして、訳知り顔のネムネムに詳しい話を聞いてみる。
「で、あのおねえさんたちが銀座の夜の女っていうのは本当かね?」
「ええ。たぶん彼女たちは、銀座あたりの文壇バーのホステスさんね」
「文壇バーというとアレかね、お酒の好きな作家さんたちが集まって、バーボン片手にあれこれ楽しく語らう社交場のことかね?」
我ながら的を射ているのか射ていないのか微妙な表現だが、おおむね文壇バーとはそんなようなものである。いずれにしろ、ラノベ作家には非常に縁遠いところだ。
かくいうぼくも、まだ20代の頃、一般文芸とラノベを平行して担当している編集さんに、何度か連れていってもらったことがあるだけだ。正直、青二才のオタク野郎がああいうところに連れていってもらっても、何も話すことがなくて困惑するだけだろう。
「で、そのホステスさんがなぜここに?」
「要するに彼女たちは、このパーティーがお開きになったあと、ハードボイルドな先生がたを自分たちのお店に引っ張っていくためにここに来ているのよ。大御所の作家先生を連れてくれば、いっしょにほかの作家さんや編集者たちもくっついてくるから、お店としてはけっこうおいしい稼ぎになるんじゃないかしら」
「ほほう……ということは、いくつかの集団に分かれている彼女たちは、それぞれ別の店からやってきたホステス軍団……いわば上客をめぐって火花を散らすライバル同士というわけだな?」
「そういうことになるわね」
「で、どうしてきみはそんなことを知っているのかね?」
女には謎が多いものよ」
「で、結局どうやって会場に入ったの?」
秘密