<< 妄想 2008/03/13 | main | 妄想 2008/03/16 >>
 
Calendar
  12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  
<< March 2016 >>
Category
Archives
Web拍手

↑クリックすると↑
web拍手が送れます
妄想 2008/03/14
少女の羞恥心について考察する。

「リムリムや」
「なぁに?」
「そこに座りなさい」
「何よ?」
「根本的な質問をするのだが、きみはそもそも人に裸を見られて恥ずかしいとは思わないのかね?」
「恥ずかしいに決まってるじゃん」
「ではなぜ家の中を裸でうろつくのかね?」
「家の中だから」
「家の中といっても、だいたいいつもぼくがいるだろう?」
「いや、だってうれうれは家族みたいなもんだし、それに人畜無害そうじゃん」
さりげない侮辱に拳を震わせるぼく。
「あれ? どうしたの、うれうれ?」
「……いや、別に」
どうもリムリムはぼくを男として見ていないようなので、少しアプローチを変えてみる。
「では、もしここにいるのがきみの好きな男子だったらどうかね?」
「は? そんなのいないし」
「仮定の話だ。まあ、別にきみが胸ときめかせる男子でなくてもよいのだが、ここにいるのがぼくではなく、きみのクラスの男子だったらどうするかね?」
「そんなことありえないし」
「…………」
仮定の話といっているのに、どうしてこの小娘はこうも判らず屋なのか。
「たとえば、きみが風呂上りに全裸でトイレに向かったとしよう」
「うん」
「その時、たまたまきみのクラスの男子がウチにやってきて、『チーッス!』と玄関の扉を開けたとしたらどうするね? 玄関のところからならトイレに入ろうとするきみはばっちり見えてしまうぞ?」
「だからさー、ピンポンもなしにいきなり人んちに入ってこようとするヤツなんていないって。そもそも玄関にはカギかかってるじゃん」
「たまたまぼくが外出から帰ってきた時に、家の前でウチへ遊びにきたきみのクラスの男子と遭遇して、『まあ入りたまえ』といって玄関を開けてやる可能性がないとはいえまい?」
「そりゃまあゼロじゃないけど……まあ、でも、別にいいかな」
「は?」
「だってここ、わたしが住んでるウチだもん。ウチの中でどんな恰好しててもわたしの勝手でしょ?」
おまえは竹林の七賢か。
「それはつまり……自宅の中でなら全裸を見られても恥ずかしくないが、自宅以外の場所だと恥ずかしいということか? 自宅の中でなら誰にどんな恰好を見られても恥ずかしくはないと?」
「うん。だって、家の外ではきちんとしてるのがマナーじゃん」
おめえは家の外でもきちんとできてねえよ
といいたいのをぐっとこらえ、ぼくは『世界樹』に戻った。
この子の感覚がおかしいのか、それともぼくの感覚が変なのだろうか。