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妄想 2006/03/07
リアルタイムなリムリムのバカ発言。

「じゃじゃ丸、ピッコロと来たら、次は何?」
リムリムにそう尋ねたところ、しばし黙考したのち、彼女はこういった。
「……モリゾー? あれ、違ったっけ?」
ウケを狙ったわけでもなんでもなく、素でこういう珍回答が出てくるあたり、見ていて飽きない小娘である。
さすがは数年前までパティシエをパリシエと覚えていただけのことはある。

そのリムリム。
なんとクラスの半数近くがインフルエンザで欠席し、ついに学級閉鎖と相成ったそうである。
「次に学校行くの金曜日なんだ〜♪」
「それで1日行ったらまた連休か。毎日仕事仕事でロクに休むヒマもないネムネムが聞いたら何というかな」
「ホントはわたしだって学校行きたいんだけどさ〜」
にこやかにそんなことをいうリムリム。
「それはそれとして、いろいろと買うものとかあるからさー、吉祥寺行こうよ」
インフルエンザによる学級閉鎖を、降って沸いたイレギュラーな休日としか考えていない不届き者が約1名。

吉祥寺には、PARCO、伊勢丹、東急、丸井、三越といったデパートがあるが、その中のひとつ、三越が、今度の5月に閉店することになった。
もともとこの三越は、関東で唯一(のはず)の近鉄百貨店が入っていたビルを改装して、5年ほど前にオープンしたばかりだったのだが、どうやらあまり売り上げがよくなかったらしく、そうそうに撤退することになったらしい。
三越が閉店したあとのそのビルには、ウソかホントか、東急ハンズが入ってくるというウワサがある。すでに吉祥寺にはユザワヤという競合店がしっかりとした地盤を築いており、さらに、歩いて3分の場所にはロフトもある。ここへあとから飛び込んでくるのだとしたら、ハンズにとっては厳しい戦いになるかもしれない。
もっとも、リムリムのような少女には、ああいうお店が増えること自体は、買い物の時の選択の幅が広がって、いろいろとありがたいことには違いない。

「クラスのSくんはね、あそこの回転寿司のお店に行くと、あればかならず鯨の心臓食べるんだって」
「鯨の心臓? まあ、刺身で食べることはあるらしいが、それにしてもシブい趣味だな、それはまた。値段だって安くないだろう? 1カンで何百円するのかね?」
「知らな〜い。いっつも親といっしょに行って食べてるっていってたから、別に高くてもいいんじゃない? 人のオゴリだとそういうこと気にならないじゃん」
そういいながら、つるつるとパスタをたいらげ、食後にカンパーニュをぱくつくリムリム。確かに気にしているそぶりはない。
まずきみは、ここの払いを受け持つのがぼくだという現実を見ろ。

「あれ、どうしたの、うれうれ? 砂糖も入れてないのにティーカップの中をスプーンでぐりぐりかき混ぜたりして? ケーキ食べないんだったらわたしにちょうだい」
「いや、食べる」
買い物の途中でぼくとリムリムが立ち寄ったカフェは、丸井吉祥寺店の1階に併設されている「a la campagne」というお店で、ぼくがまだひとり暮らしだった頃には、散歩がてらによくここでランチを食べたものだ。
「こういうとこでランチって、うれうれのガラじゃないよ」
ラズベリーソーダを飲みながら、リムリムがまた失礼なことをいう。
「――だって、どう見ても足りないじゃん」
なるほど。
確かにこの店のランチでは、散歩中のぼくの胃袋を満たすには少し足りないかもしれない。
せいぜい茶碗1膳分ほどしかないオムハヤシは、食事そのものよりも、こういう場所でオシャレな会話なぞを楽しむうら若き女性たちの胃袋に合わせた分量で作られているのであろう。

もっとも、ピッコロとキッコロを素で取り違えるような小娘にだって、まだまだこういう店はお似合いとはいえないが。