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妄想 2006/03/26
さまよえるオランダ人。

「どうして日曜のランチタイムにこんなに混んでるわけ?」
「さあ。近くに伊勢丹があるから、そこではたらいてる人たちが食べにくるんじゃないの?」
「ねー、うれうれー、わたしのカルボナーラとそっちのピラフ交換してくんない?」

きょうはネムネムが昼すぎから仕事だというので、3人で吉祥寺に出てランチにしようということになった。
場所は、いつもお茶を買うお店のすぐ近くにある、「まざあ・ぐうす」という喫茶店。ぼくは数年ぶりにこの店に来たのだが、地下の奥まったところにあるというのに、本当に驚くくらいに回転率がすさまじい。
まあ、そこそこ安くておいしいし、店の雰囲気もいいので、ああいう店はこの先もずっと残っていてもらいたいものだ。

その後、ネムネムはJRで仕事に向かい、リムリムも用事があるといってバスに乗ってどこぞへ行ってしまった。
ひとり取り残されたぼくは、ネムネムに頼まれていたおニューの携帯につけるストラップを買いにいったのだが、あいにくとしっくりくる色がなく、挫折。気を取り直して例の子機を買いにいくと、これまた入荷していないといわれる始末。
「きょうのぼくはなんてついていないのだろう?」
急激に寂寥感に襲われたぼくは、今が桜の季節だということを思い出し、井の頭公園へと足を向けた。
が、その直後にきょうが日曜であることを思い出し、激しく後悔した。

だいたい、花見シーズンの井の頭公園――しかも日曜日の混みようといったら尋常ではない。

さくら06年度

実際、桜の花などこの程度しか咲いていないというのに、人はうじゃうじゃとあふれるほどいるのだ。
ぼくはひそかに、ドナテロウズでジェラートを食べながら桜でも眺めていようと思ったのだが、そんなの夢のまた夢、店の前の石段は、公園に向かう人、公園から帰る人の群れでいっぱいだった。
仕方なく、公園の奥にあるペパカフェフォレストで、シュリンプフライをつまみにシンハービールでも……と思い直したものの、そこにも人の群れができていたのであえなく断念。
「ああ、ほんとうにきょうのぼくはついていない」
そんなこんなであちこちさまよった末、ぼくはようやく、公園の近くのエスニックなカフェに腰を落ち着け、素揚げのポテトをつまみにシメイレッドを飲んだのであった。

隣の席のカップルは、どうやら結婚を間近にひかえているようで、ぼくがさりげなく聞き耳を立てていることにも気づかず、結婚式のプラン作りに余念がなかった。

「だからさ、ここでこの音楽を流して、それに合わせてビデオを上映してさ」
「パンフレットの表紙にさ、これ入れたらいいんじゃない?」

ナシゴレンを食べながら白熱した議論を交わすふたり。
だが、いかにふたりの馴れ初めを来賓たちに説明するためとはいえ、交際を始めてからきょうまでにふたりがやり取りしたメールを披露しようというのは、ちょっと露悪趣味ではないかと思うのだが、いかがか。
それと、ドラマチックに盛り上げるために、事実に反したフィクションをどんどん盛り込もうとするのもいかがなものか。

いや、そういう話し合いを横でず〜っと聞いていたぼくもぼくだけどな。