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妄想 2006/04/09
自由が丘成分が足りない。

というすこぶる曖昧な理由で、きょうは3人で自由が丘に出かけた。
どこをどう間違ってもお洒落さんたりえないぼくだが、上京してきて最初に住んだのが、自由が丘から東横線でふたつ目の駅の学芸大学というところで、偶然にも、ネムネムが以前住んでいたのも学芸大学だった。だから、ネムネムはいうまでもなく、実はぼくも、昔から自由が丘にはたびたび遊びにいっていたのだ。
ただ、ここ最近はなぜかご無沙汰で、確か最後に出かけたのが某先生の出産祝いを買いにいった昨年春のことだったから、かれこれ1年ぶりくらいになる。

ひさびさに訪れた自由が丘は、ちょうど桜祭りでにぎわっていた。そういえば、途中、東横線の窓から見下ろした目黒川沿いでも、半分ほど花が散ってしまった葉桜の下をたくさんの人が歩いていたっけ。
しかし、やはり今年は咲くのが少し早すぎたのかもしれない。例年だったらちょうど今の時期が見頃だったんだと思う。
もっとも、昼間からお酒を飲んでいるみなさんには、桜が咲いていようと散り始めていようとどちらでもかまわないらしい。
自由が丘のようないかにもオシャレな街では、花見の祭りもそれなりにお上品で、地べたにゴザやレジャーシートを敷いて騒ぐ人もなく、マリ・クレール通りの1本向こうの、桜並木のベンチの前に即席のテーブルを置いて、みんなそこでちょっと落ち着いた感じでビールやワインを飲んでいる。
さすが自由が丘。とりわけマリ・クレール通りという地名が、紙一重的なオシャレ感をかもしている。

お上品なお祭りを横目に、自由が丘の雑貨屋さんめぐりを堪能したぼくたちは、日暮れとともに「マダム・キコ」へ移動して夕食にした。
きのうもイタリアンだったのにきょうもパスタかよ! という気がしないでもなかったが、ここはぼくたちのお気に入りの店だし、吉祥寺や西荻と違って気軽に出かけられる場所でもない。ことにネムネムは、自由が丘に来た目的の半分は、帰りにこの店で食事をすることだというほどここへ来たがっていたので、すべて覚悟の上で二日続けてのイタリアンということになった。

それでもぼくとネムネムは、前日とメニューがかぶらないようにあれこれ考えてオーダーしたのだが、ぼく以上に味覚がコドモのリムリムは、好物以外は目に入らないたちで、きのうも食べたはずなのに、きょうもまたボロネーズを食べていた。
おそらく彼女の体内に流れている血は、ヘモシアニンではなくリコピンのせいで赤いに違いない。

いうまでもなくここはとてもおいしい店で、そのぶん敷居もほんの少しだけ高めなのだが、隣のテーブルでカノジョとデート中だったらしいおにいちゃんが、お会計の時に、
すんません、おあいそ!
と店のマダムに声をかけていたのがおかしかった。

背伸びして気取れとはいわないけど、こういう店に来て「おあいそ!」はないだろう、「おあいそ!」は。