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妄想 2009/06/18
溜飲が下がらない。

アニメ版『ポケモン』。
長いので隠しておく。
いや、悪い予感はしていたのだ。途中まで互角の戦いをしていたから、ようやく今回はサトシが最終的にシンジに勝つのだと思っていたのに、いきなりレイジさん(シンジの兄貴。いい人)が、
「これはサトシくんとシンジのどちらが正しいかという戦いじゃない」
とかいい始めたので、ああ、これはまた勝利は持ち越しなのだな、と思ったら、本当にサトシが負けた。ヒコザルがモウカザルに進化して一矢むくいた形にはなったが、全体的に見ればシンジの圧勝。

子供向けのアニメである以上、主人公サトシのポケモンに対するスタンスというのは、『ポケモン』という作品を観ている子供たちにもそうあってもらいたい、というスタンスと一致するはずである。
すなわち、ポケモンとの一期一会を大切にし、トレーナーとの二人三脚でひたむきな努力を積み重ねて頂点を目指し続ける少年サトシは、スタッフが子供たちに提示するある種の理想像だと思う。
だから、サトシは自分のスタイルの正しさを――子供たちにも判りやすい、シンジに勝利するという形で――いつか子供たちにしめさなければならない。でなければ、バトルでの勝利を追求するあまり、素質のないポケモンは平然と見捨て、ボロボロになるまで過酷なトレーニングを課し、ダブルバトルではパートナーのポケモンまで巻き込む戦い方をするような、非情なシンジのやり方こそが正しいと、子供たちはそう思ってしまう。

もちろん、ぼくたちのような大人の視聴者ならば、シンジにはシンジなりに、ポケモンに対する少し屈折した愛情があるに違いないと思える。ポケモンに対するシンジの要求が高いのは彼らの力を信じているからだし、弱いポケモンをリリースするのは自分の手もとにいても飼い殺しにしてしまうだけだと考えているからだろう。
ただし、子供はたぶんそこまで考えて観てくれない。
最終的には正しいほうが勝つし、間違っているほうが負けるというのが、子供たちのルールだ。現にロケット団も、毎回星になって空へ消えていく。正しくないことをしている彼らが最後に負けるのは子供の世界では当たり前のことであり、裏を返せば、負けたほうが間違っているということになる。
だから、レイジさんが何をいおうと、最終的にサトシはシンジに勝たなければならない。

……というような一見真面目そうなことを書いたあとにいうのも何だが、シンジに負けるのは100パーセント、サトシが悪い。というか、シンジをナメすぎている。むしろシンジに失礼だ。
何というか、アニメの中では10年前からいっさい年を取らずに10歳児のまま放浪の旅を続けているサトシは、ひとまずその地方での冒険に区切りがつくと、ピカチュウ以外の手持ちポケモンをすべてオーキド博士に預けてしまい、あらたな仲間たちをゼロから集めてリーグに挑戦しようとする悪い癖がある。
この悪癖さえなかったら、最初のカントーリーグはともかく、ジョウトやホウエンリーグではもっといい成績を残せただろうし、もっと早くシンジをぶちのめすこともできたと思う。
実際、サトシはシンジが手も足も出なかったジンダイさんに勝利し、バトルフロンティアを完全制覇したことで、8人目のフロンティアブレーンとしてスカウトされている(サトシが新天地でのさらなる冒険を希望したから実現はしなかったが)。一方のシンジは、フロンティアブレーン候補になるどころか、バトルフロンティアに挑戦することすらできていない。
ふたりの間にはそのくらいの差がある。サトシがあちこちでぽこぽこ負けるのは、真の意味でのベストメンバーを揃えていないからだ。
そういう意味では確かにサトシはぬるいのかもしれない。ただ、ぬるさゼロでガチンコ勝負をしたら、シンジご自慢のポケモン軍団なんぞ、伝ポケより強いサトシのリザードンで一蹴だ、一蹴。

あーもう溜飲が下がらん!