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妄想 2005/05/28
夕食のあと、ぼくがふにふにと『メトロイドプライム2』で遊んでいると、唐突にケータイが鳴り出した。
「はい、もしもし?」
『○野さまでらっしゃいますでしょうか? こちら××××クリニックですが』
それは、ぼくがガンの検診を受けにいく病院からの電話だった。
検査にかかる料金とか問診票とかの話を手早くすませて電話を切ると、犬で遊んでいたリムリムが心配そうな顔をしてぼくを見ていた。
「ねー、うれうれー、今の電話、病院から?」
「うん。今度ぼく、ガン検診受けにいくんだ」
「え!? うれうれガンなの?」
ますます深刻そうな顔をするリムリム。
そういう体質がホントに遺伝するのかどうか判らないが、何となくウチはガンになりやすい家系らしい。なので、以前から母親には、人間ドックに行けだの健康診断受けろだの、さんざんいわれていた。
だからというわけではないのだが、近く、ガン専門の検診を受けることにした。
といっても、別に今現在ガンになっているわけではないし、それっぽい自覚症状があるわけでもない。知人に誘われたので、半分はネタとして受けにいくのである。

「……その検査、痛いの?」
リムリムが顔をしかめてぼくに尋ねる。
「まあ、注射一本分くらいかな」
それ以上痛かったらそもそもぼくは受けに行かなかっただろう。ほとんど苦痛がなく、かなりの確率でガンを見つけてくれるというから、ぼくも受ける気になったのである。
まあ、保険が効かないので、人間ドッグよりかなり割高なのが珠に瑕だが。

ひと通り説明したら、それで安心したらしく、リムリムはまた犬いじりに戻った。犬といえば、もちろん『nintendogs』だ。

いきなり話題がガン検診からスッ飛んで申し訳ないが、そんなリムリムの好きなゲームキャラランキングを、この前ぼくは勝手に予想してみた。
あのあと、あちこちのサイトを駆け回り、ようやく1位から3位までの画像が揃ったので、ここであらためて紹介する(というか、ハイエナ以外の画像は普通にあちこちにあったのだが)。

まず3位、『ポケモン』シリーズのイーブイ。
イーブイ
愛らしいといえなくもないが、戦力としては役に立たない。

そして第2位、『ソニック』シリーズのシャドウ・ザ・ヘッジホッグ。
シャドウ
自称“究極生命体”だそうだ。

そして栄光の第1位……。

『KOF MAXIMUM IMPACT』の……、

とても重要な(だけどデモにしか登場しない)キャラ……、


あかはな

これが! ハイエナだ!

ちなみに、南斗紅鶴拳のユダさまと同じ声でしゃべってくれるが、ぼくはいつもデモシーンをスキップしている。

先日、「こんなのが好きなんてどうかしてんじゃない?」と、ネムネムとふたりでさんざんからかったら、リムリムは怒って泣きながら、
「わたしハイエナなんか好きじゃないし! ハイエナが面白いっていってるだけだし! ホントはハイエナなんて大っ嫌い!」
ウソいうなよ、ホントは夢で見るほど好きなんだろう? と、ニタニタしながらいかにも意地悪っぽくいってやりたかったが、そんなことをいったが最後、リムリムが家出したっきり戻ってこなさそうな空気がただよっていたので、それだけは勘弁してやることにした。

「ねー、もしうれうれが死んだらさー、形見にこのDSちょうだい」
などとほざいた粗忽者の少女に対しても、ぼくは寛恕の精神を忘れない。
紳士たれ、うれうれ!

妄想 2005/05/24
かちゃかちゃする

というのは、ウチでは、「格闘ゲームをプレイする」ことを意味する。
リムリムやネムネムには、普通のアクションゲームと対戦格闘ゲームの区別があまりつかないらしく、ただ、ぼくがジョイスティックで遊んでいれば、漠然と対戦格闘なのだと判断しているようだ。
かちゃかちゃというのは、要するに、ジョイスティックで激しい操作をしている時に出る音のことなのである。
特に最近は、PS2用のネオジオスティック2というジョイスティックを買ったので、余計にそのかちゃかちゃ音がすごい。これはすごくかちゃかちゃいうジョイスティックで、以前、某ひむかいゆうじくんが電話越しに、「何だかヘンな音が聞こえますよ!」と不審がったくらいにやかましい。
しかし、ネオジオ大好きのぼくはこのスティックがお気に入りで、つねにウチのリビングのPS2に接続してある。ウチでかちゃかちゃするのはぼくだけなので、事実上、ぼく専用のジョイスティックだ。

そんなある日、少女の将来を憂慮すべき問題が発覚した。
「ねー、うれうれー、かちゃかちゃしてよ、かちゃかちゃ」
リムリムがかちゃかちゃという場合、対戦格闘ゲームの中でも、特定のタイトルを意味していることが多い。Xboxなら『DOA3』、PS2なら『KOF MAXIMUM IMPACT』のどちらかだ。ただ見てるだけのくせに、2Dより3Dのほうが好みらしい。
が、Xboxはぼくの仕事部屋のモニターに接続してあるので、消去法でPS2を起動、『KOF MI』をプレイすることにする。
「…………」
にやにやしながら画面を見ているリムリム。
「……見てるだけで面白いのかね?」
「うん」
まあ、よくも悪くも『KOF』というシリーズは、「ゲーム自体ははやらないけどキャラは好き」という女性ファン層にささえられてきたところが少なくないので、見てるだけで面白いという意見もありえなくはないのだが、どうもリムリムの視点は違うような気がする。
そこでぼくは聞いてみた。
「このゲームの中で、具体的にどのキャラが好きなの? やっぱり京?」
「ううん」
「じゃ、庵?」
「ううん。人食べそうでコワいから」
「あながち間違ってないけど……それじゃアルバかソワレあたり?」
「ユリっち」
「え? テリーでもロックでもなくて、ユリ?」
「テリーよりユリ。このバンダナ巻いてるヘソ出しの。あとはメガネかけてるアテナかな」
「ど、どうして?」
「可愛いじゃん」
おおお……! この子は本当に女の子なのだろうか? 女の子が女の子キャラを好きって、そんな不健全なことがあっていいのか? 普通はカッコいい男キャラに目が行くだろう!?
そう! 普通の女の子なら、『KOF』を前にすれば、「やっぱ神灰よね〜」とか「アルソワ至上主義!」などと叫ぶのが当然! あるいは「やっぱりロックのヘソチラがなくちゃね」などといいながら……。
「うれうれ、それ、かなりかたよった考えだから」
ぼくがひとり妄想をたくましくしていると、まるでぼくの胸中を見抜いたかのように、ネムネムから教育的指導が入った。……いかんいかん、紳士たれ、うれうれ!

「それで結局、リムリムはどのキャラが一番好きなわけ? ユリちゃんが一番なの?」
と、ネムネムがあらためて尋ねるので、聞かれてもいないのに、ぼくは即座に答えた。
「お、次の相手はラルフだ! ぼくラルフ好きなんだよねー」
「ラルフって何だかアッタマ悪そうじゃない? わたしはクラークのほうが落ち着きがあって好きだけど……」
「何だとう!?」
「わたしは……うーん、コレかな」
そういって、リムリムはデモ画面を指差した。
そこに映っていたのは……。
「はっ……ハイエナ!?
ハイエナというのは、『KOF MI』に登場するチンピラで、黄緑と黄色というキテレツなカラーコーディネイトのヘンなスーツを着込んだ、ボヤッキーみたいな赤鼻のロールパンリーゼント男だ。
自分では操作できない完全なイベントキャラで、キャラとしてのインパクトはまさにマキシマムだが、コレといった見せ場があるわけでもない。どこかに画像がないかと思ってあちこち捜したが、ただの1枚も見つからなかった。ゲーム中でのあつかいもそんなカンジだ。
とにかく、カッコ悪いというより、はっきりいってキモチ悪い。『KOF2003』の新主人公アッシュがキモいとかいわれて大評判になったが、アッシュがキモカッコいいと評価されることはあっても、ハイエナがキモカッコいいといわれることは永遠にありえないだろう。
つまり、ハイエナというのはそういうキャラで、リムリムはそのハイエナが好きだという。
「ちょ、ちょっとリムリム、あんたホントにこんなのが好きなわけ!?」
さすがに動揺を隠せないネムネム。
「好きっていうか……見てると面白くて心がなごむっていうか」
「こっ、これ見てなごむって……普段どれだけ殺伐とした日常をすごしてるんだ、きみは!?」

その後、ぼくはひそかにリムリムの好きなゲームキャラベスト3を決めてみた。本人に直接聞いたわけではないが、普段の言動から以下のように勝手に予想。

第3位……イーブイ
第2位……シャドウ・ザ・ヘッジホッグ
第1位……ハイエナ

3位がポケモン、2位が黒いハリネズミ、そして1位がハイエナ(という名前のチンピラ)と続くあたりに彼女の心の深い闇を見て取ることができる。

ろっく・ゆー
みなさんクイーンはお好きですか? たいへいたはフレディもブライアンも大好きです。最近ドラマで曲がつかわれたり、ミュージカルが来たりして、人気が再燃してますね。

ふだんゲームの音楽か劇団☆新感線のCDばかり聴いているうれ先生が、ここのところ深夜〜早朝に日テレで繰り返しているクイーン特集をみて、激しく興味を示しているので

「新感線の曲に似てるって思ったでしょう? こっちが本家なんですよ」

とプチいじわるを言ったら、それはさすがに知っていたようです。

「フレディはなんでいつも上半身裸なの? イギリス人はなんでボヘミアンラプソディが大好きなの?」

なんてことをよく聞かれます。そんなこといったって、フレディといえば裸(かタイツ)だし、ボヘミアンラプソディは日本人も大好きで、カラオケの持ち歌って人も多くないですか?
ここのデザインをお願いしてて、最近スーパーダッシュ文庫のお仕事もなさってるムシカゴさんなんか、きっと歌えるクチだと思うんですけど……(決めつけ)。

そんなわけで、うれ先生、ここのところクイーンのことで頭がいっぱいの模様です。

以前、たいへいたは、フレディの恋人(もちろん男性)が書いた『フレディ・マーキュリーと私』(ロッキンオン刊)ってハードカバーを買って読んだんですが、面白かったです。何回か引越しして、なくしちゃったのが悔やまれます! もし古本屋にあったら買おう。

その中で興味深かったエピソードは、来日したフレディがオフのとき、買い物しまくってたという話。
なんでも高級デパート(想像するに、三越あたりかしら?)の閉店後、自由に店内を歩かせてもらって、目についたものを気の向くままにバリバリ買ってたらしいです。すげえー! やってみてえー! 新宿伊勢丹か、銀座松屋で……。


話かわって、最近ひむかいさんのHPの掲示板がもうすぐ削除されるということを知ったため、最後に記念カキコしにいこうとしたら

>掲示板は削除の仕方がわからなかったんでやっぱりそのままにしときます

とあって、思わず拍子ぬけしました。

そんなこといいつつ、ウレクロブログも削除しようと思ってできなかったらかっこ悪いすね。
(削除しません)

犬はどこへ?
こんにちは、たいへいたです。シャイニングウィザード特集やりますって言ってからすごい日数が過ぎてしまって、うれ先生に激しくヒナンされてます。ギニャー! 助けてザンキさん。ありえないすよ。マジすか! 

気を取り直して(楽しみにしてくださっている皆さんすみません)、今月〜6月はなんのお仕事をしてるか伺ったところ、

☆6月に徳間ノベルズEDGE から刊行されるドえっち小説(コドモには読ませられません。たぶんたいへいたも読めないな……)“メフィストの魔弾”の著者校中。

☆同じく6月刊行の集英社スーパーダッシュ文庫“蘭堂家の人々 SWEET HOME AGAIN”は書き上がったところ。ひむかいさんに好評だった! ロリだからかな!?

☆エンターブレイン ファミ通文庫“紅矢くんのストレンジデイズ”3巻目、執筆はじめたばかり。

☆ゲームのシゴトもちょびちょびやってる模様。

という感じだそうです。Nintendogsばっかやっているように見えて、まあまあ仕事してますね。


ところで、犬いじりばかりしてるうれ先生に聞いたところによると、少年時代は犬を飼ってかわいがってたそうです。
初代はエス。二代目、三代目はマックという名前でした。マックって、えー。ウルトラマンですか……(MAC/Monster Attack Crue )。

エスは、歳をとってから、カラダをひきずるようにある日どこかへ行って、そのまま帰ってこなかったのだとか。二代目マックは、出かけようとするエスを追おうとしたんですが、エスが吠えてそれを制止して。
彼は、象の墓場のような、動物のお墓みたいなとこへひっそりと行ったのかな……とうれ父がうれ少年に教えてくれたそうです。

いま、栃木のうれ実家には、みかん(雑種犬。メス)とサクラ(三毛猫。メス)がいます。名づけ親がうれ母なので、名前がフツウでよかったですね!?

妄想 2005/05/18
先日のゴールデンウィークの話の続き、というわけではないが、連休の終わり頃に、3人で箱根に行った。
とはいえ、観光目的で行ったわけではない。何というか、保養目的というか。とにかく、ホテルに行って温泉につかって、おいしいもんを食べてだら〜っと寝て、そして帰京するだけという、実に人間の原始的な欲求に忠実な旅行である。
しかし、そのこと自体はまあいい。
問題は、箱根行きのロマンスカーに乗るため、新宿へ向かう途中の地下鉄丸の内線の車内でぼくらが目撃したものだ。

ぼくたちは、リムうれネムという並びで座っていた。
仕事に疲れていたネムネムは、電車に乗るなりさっそく眠そうにしていたので、ぼくはリムリムととりとめもない話をしていた。
と、その時ぼくの視界に、正面の座席に座っているひとりの女性の姿が飛び込んできた。
正確には、彼女はネムネムの真正面だったので、ぼくから見るとやや斜め前方に位置することになる。
その女性は、白いTシャツにGジャンだったか、とにかくそんなラフなスタイルで、これだけはハッキリと覚えているが、かなり丈の短いジーンズのミニスカを履いていた。ただ、いささか失礼だが、そのファッションにふさわしい年齢には見えない。
のちにぼくがネムネムに語った表現をそのまま使うなら、
「何ていうか……ソバージュにした木野花みたいな人?」
だった。
木野花というのはこういう人で、ぼくにとっては、劇団☆新感線の『花の紅天狗』で月影先生をやっていた女優として記憶に残っている。
とにかく、その木野花似の女性は、ときおりソバージュ気味の長い黒髪をかき上げながら、うつむき加減でじっと座っていた。
だが、ぼくはその人をしばらく見て、それから慌てて視線を逸らした。
別段その人は、あたりに威圧的な視線を飛ばしまくっているわけでもないし、奇声を発しているわけでもなかったのだが、ただ、そのミニスカから、エラくたくましい脚が覗いていたのだ。
それも、決して男の目から見て嬉しい種類の脚ではない。くっきりと筋肉が浮き出たような、どっちかといえばアスリートっぽい脚だった。
そういえば、かなりガタイもよさそうだ。もしかするとこの人は、若い頃にスポーツか何かをやっていて、その延長で今も身体を鍛えている女性なのかもしれない。そういう人が、あまり似合っていないことに気づかずに、ヘンに若やいだスタイルでうっかり外出してしまったんじゃないかと、ぼくはそう思ったのだ。
それをじろじろと好奇の目で見てはあまりに失礼というもの。紳士たれ、うれうれ! ぼくの頭の中で、ふたたびリチャード・ジョーンズ氏の言葉が……。

「ちょっとうれうれ! そういやさっきのアレ、見た!?」
箱根に着いてから、ネムネムが思い出したようにいい出した。
「アレって?」
「アレよ! 丸の内線でわたしの正面に座ってた人!」
「ああ……あのミニスカの木野花」
「あの人キョーレツじゃなかった?」
やけにコーフンしているネムネム。てっきり寝ていたと思っていたのに、どうやら薄目を開けてじっとその人を確認していたらしい。
「キョーレツっていうか……スゴい脚してたよね、あのおばさん」
「はぁ!? ナニいってるの! あれオトコだったわよ!?」
「え!? 身体鍛えすぎてゴツくなっちゃった木野花似のおばさんじゃないの!?」
「オトコよ、オトコ! どこ見てたの?」
「い、いや、じろじろ見たら失礼だなって思って……お、オトコだったんだ、あの人……」
いわれてみればそうだったのかもしれない。だんだんそんな気がしてきた。アレは女装したおじさんだったのだ。
とすれば、木野花似のおばさんではなく、粟根まこと似のおじさんというべきか。共通項は黒縁メガネ。

しかしネムネムよ。
よりによっておいしいおそばを食べた直後に、ちょっとマッチョな女装癖のあるおじさんの話題を振らなくてもいいだろう?
嫌がらせか?

妄想 2005/05/13
きのうの続き。

最近になって判ったことだが、リムリムはかなり目が悪い
ここ1年で、急激に視力が落ちてきているのが、つい先日判明した。
ぼくは高校時代から目が悪くなり始めたが、作家になってからのここ10年ほどは、視力そのものは落ちていない。作家になった頃に作ったメガネと、2年ほど前にネムネムが誕生日のプレゼントにくれたメガネは、まったく度が同じだ。
しかしリムリムは、たった1年で、そのぼくよりも目が悪くなってしまった。
去年は左右とも1.5くらいだったはずなのに、先日測ったら0.030.6といったか、確かそのくらいまで一気に落ちたというので、ぼくもネムネムも、さすがに心配になった。
「え? どうして? 原因は?」
「それがよく判らなくて……」
みんなにはそういったが、実は心当たりがないわけではない。
「この1年で〜」ということは、「ぼくたち3人が同居を始めてからの1年間で〜」ということでもある。だから、もしかすると、リムリムの極端な視力低下には、ぼくに責任があるのかもしれない。
たとえば、ぼくの料理を食べるようになって食生活が大きく変わったこととか、ぼくの影響でゲームをする時間が増えたこととか、思い当たることはいくつかある。
だから余計に心配なのだ。
このままでは、ぼくのせいでリムリムがメガネっ娘になってしまう。
リムリムはなかなか凛々しい女の子で、どちらかというと正義感が強く、眉毛がくっきりと太い。もしこれでメガネをかけておデコを出す髪形に変え、「〜ではないか」みたいなカタい口調にあらためさせれば、いかにも委員長っぽいキャラの完成なのだが、リアルでそんなもの見たくはない。
実際、リムリムの顔にはメガネは似合わないだろうとぼくは思っている。

バーベキューの帰り、バスの中でリムリムがぼくにいった。
「わたし、メガネにしたら絶対にバカにされるよ。似合わないって」
「誰に?」
「Kくん」
「ああ、クラスで一番可愛い例の美少年か」
「どうせメガネかけなきゃならないんだったらさー、うれうれとかリムリムがかけてるようなのがいいなー。フレームは赤でさー」
おおお、神よ……! この恐れを知らぬ小娘を赦したまえ!
ぼくとネムネムが使っているメガネは、ネムネムが選んだアラン・ミクリというデザイナーのもので、フレームだけでもネオジオ本体が余裕で買えるくらいの値段はする。判りづらいたとえで申し訳ないが、要するに、安くはない。
それをこの子は「アレがいいなー」などと呑気なことをいっている。誰がメガネを買う金を出すと思っているのだろうか、彼女は?
「ねー、うれうれ、どうしてコブシ握ってんの?」
「……いや、別に。いいからきみは、窓の外の星空を見ていなさい。ぼくのイトコのおにいちゃんは、それで視力を回復したそうだ」
「はーい」

後日、眼科で詳しく診察してもらったところ、リムリムの視力低下は神経性のものだということが判った。難しいことは判らないが、精神的なストレスのために視力が落ち込むもので、リムリムのような性格の子にはしばしば見られる症状なのだそうだ。
そのストレスを取り除いてやることができれば、完全にではないが、ある程度は視力も回復するらしい。だから今は、メガネはかけずに、しばらく経過を見ようということになった。
「何だかさー……」
「うん……」
リムリムのストレスの原因が何なのか判る気がして、ぼくとネムネムは顔を見合わせて溜息をついた。
これからは、なるたけ家庭内での衝突を減らさなければ。

そう決意したぼくたちが、このところ家でどんなすごし方をしているかといえば。
「ヘイ、パピー! これでディスクドッグ大会15連覇だぜ!」「わんわん!」
「わんさ! こっち来て、わんさ! んー、ホントかわいいっ!」「ひゃんひゃん!」
「ラッキー! ああっ、またゴミ拾って食べてるし!」「きゃんきゃん!」

心配してくれたみなさん。
『nintendogs』は楽しいですよ?

妄想 2005/05/12
ゴールデンウィークが終わった。
といっても、自宅作業がほとんどの作家にはそもそも休日という概念がないので、世間のみなさまが10連休しようが20連休しようが、実をいえば、ぼくにはあまり関係ない。
ただ、3名いるウチの家族構成員のうち、ぼく以外の2名は、普段は学校なり会社なりに行っている人種であって、そういう意味ではゴールデンウィークというものが大きく関係してくる。おもに遊ぶ方面でだけど。

しかし、あいにくと今年のゴールデンウィークは、ただ呑気に遊んでいればいいというわけではなかった。
相変わらずネムネムとリムリムの間がぎくしゃくとしていたからだ。

そんな連休中のある日のこと。
ネムネムの十年来の知り合いの某夫妻が小金井公園でバーベキューをするというので、3人ともそれに招かれた。
ぼくが直接的にも間接的にも仕事関係でお世話になっているかたがた、あるいはここのサイトを作ってくれたムシカゴさんや、『KOF2001』のノベライズをやった時にデザインをお願いした舞福さん(仮名)など、結果的に20人以上が集まって、肉をがつがつ、酒をごくごくと健康的に盛り上がった。

そこで、ウチの現状について、みんなからいろいろと心配されてしまった。
ウチが特殊な家庭環境にあるということは、集まったみなさんの多くがすでに知っている。だから余計に、ネム&リムのことを心配してくださるのだろう。
「それで結局、どうなってるんですか?」
「ホントに大丈夫なの?」
「ええ、まあ、最近は小康状態をたもっているというか……」
明るい太陽の下、真ッ昼間からビールだのワインだの飲みながら、ぼくはそうやって受け答えしている自分をちょっとダメな人間だと思った。
考えてみれば、ああいった私生活を輪切りにしたようなブログを読んで、「へ〜」といっていられるのは、それはぼくらとまったく無関係な人間だけで、少なからずかかわりのある人なら、普通は心配してしまうものだろう。
だからぼくが、何の気なしにああいうことを書いてしまって、それで多くの知人に心配をかけてしまったのは、まったくマズいことだった。
なので、ぼくはいった。
「あ、でもですね、逆にいうと、ああやってネット上にアップできるってことは、ウチ的にはまだその程度だってことですよ。文面から伝わってくるほど深刻なわけじゃないんです」
「そうなの?」
「マジで深刻な状況になってたら、かえってあんなとこには書けませんて」
ということで、こうしてブログに書けるうちは、実際にはどうってことはないのです――と説明して、ぼくは誰かが持ってきてくれた白ワインをがぶりと飲んだ。

ふと見ると、リムリムは大喜びでマシュマロを焼いている
虫歯があるくせに、ああいうものを食べたがるのはガキの証拠だ。
おまけに、二日酔いの舞福さん(仮名)にまで焼きマシュマロを勧めている。
リムリムは舞福さん(仮名)が大のお気に入りなのである。

「それよりもね、今はもっと心配なことがあるんですよ」
リムリムから視線を逸らし、ぼくは豚トロを食べつつ溜息をついた。


以下、あすへ続く。

現実 2005/05/02
グルジョアッ! 『零サム』が黒歴史として封印される前に、『サムライスピリッツ 天下一剣客伝』のロケテが始まってしまってトゥルーブルーな嬉野秋彦です。
誰が何といおうとナコとリムは血のつながった姉妹なんだよ! 実姉と実妹なんだよ!

などとファン以外にはまったくワケの判らない理由でエキサイトしているぼくの最近の楽しみといえば、やはり『nintendogs』です。ニンテンドーDSの中でふやんふやん鳴いている犬を見ると、何というか……リーダー? 『ハチクロ』に出てくる美和子さんの飼ってる犬がいますよね? あれを思い出して心がなごんでくるのですよ、ええ。
ちなみに、ぼくが『nintendogs』で飼っている犬はメスの黒柴、名前はパピー。それだけで純和風の柴犬がハスキーに見えてくるぼくは、まごうかたなき『サムスピ』ファン。
「ヘイ、パピー! 次はディスクドッグ大会チャンピオンシップに挑戦だぜ!」
「わんわん!」

……おや、何かね、たいへいたくん? きみもぼくのように愛らしい電脳犬を飼ってみたいのかね?
「そうじゃなくて……」
何かね? はっきりいいたまえ、はっきりと。
「何というか……そのゲームやってるところって、傍で見てるとすっごくアレじゃのう。ゲーム機に向かって『お手!』とか『パピー!』とか懸命に叫んでおる姿なんか、スゴくさびしい人のようで……」
貴様ァ! いってはならんことをいったな!? あえてぼくが目をそむけてきたことをハッキリと直言しやがったな!
「は、はっきりいえっていったのはうれ先生じゃよ〜!」
うるさい、黙れ! というか、このゲームで遊んでいる日本中のみなさんに謝れ! そういうつまらん外聞を束の間捨て去れるところに、このゲームの偉大さがあるのだと判らんのか、このおたんちん

というわけで、「ウレシノクロニクル」は『nintendogs』を応援しています。
ニンニン。