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妄想 2007/03/31
タチアナ。

田舎から母親がやってきた。
といってもウチに来たのではなく、弟くんたちのところへ来たのだ。
で、帰る前にちょっと会おうということになり、午後になって吉祥寺へ行くことになった。
そこになぜかついてくるリムリム。
「ナニかね、きみは?」
「いや、わたしも行こうかと思って」
「別にきみが期待するような派手なイベントなど何もないのだが」
「でも、お花見するんでしょ?」
「まあ、公園をぶらっとするくらいはね」

折も折、井の頭公園は桜がすごいことになっている。しかしそれ以上にすごいのは桜の下に集まる人々の数である。
吉祥寺の駅前で母や弟くん2号(ぼくには弟がふたりいるのだ)と合流したぼくたちは、そのまま井の頭公園へと向かったわけだが、井の頭通りを渡って吉祥寺シルクロード(本当は七井橋通りという)に入ったあたりで、すでに身動きがままならないのだ。とにかく人が多い。多すぎる。
アジアン雑貨の「Karako」の前で立ち止まれず、ソーセージのおいしい「ケーニッヒ」の前でも立ち止まれず、パンの器にカレーをそそいで売っていた「Oh! INDIA」の前を素通り、焼き鳥の「いせや」はそもそも行列ができていて入るどころではないというすさまじい人出のおかげで、ぼくたちは押し流されるようにして公園までたどり着いた。

毎年のことながら、よくもまああちこちからやってくるものだと思う。
みんな桜の下にブルーシートを敷き、そのくせ桜などろくに見もせず、日も暮れないうちからいい感じに出来上がっている。ま、この時間帯ならいくら騒いでも許されるのだろうが、こんな調子で深夜になっても騒ぐ連中がいるようでは、ご近所のみなさんから苦情が出ても仕方ない。酔った末に池のほうに張り出した桜の木に登るバカは論外だ。
まったく、近頃の若い者ときたら――。
「ひょっとして、自分はあんまりお酒が飲めなくなったからそういうこといってんの、うれうれ?」
「黙れ、小娘」
それをきっかけに、母から健康状態について根掘り葉掘り聞かれるぼく。

公園をぶらぶらしていると、選挙が近いからなのか、それとも地元の選挙区だからか、石原伸晃がのぼりをおっ立てて現れ、花見中のみなさんと握手をし始めた。もしあれが兄貴ではなく、『黒バラ』でいうところの「よしずみさ〜ん」であったなら、ぼくも握手の代わりに小馬鹿にするひと言くらいぶつけていたかもしれない(無論これは、石原良純に対するエールである)。

ちなみにタチアナというのは、その後みんなで入ったロシア料理店にいた金髪長身のウェイトレスさんに、弟くんが勝手につけた名前である。
たぶん彼女の本名はタチアナではないが、すでにぼくたちの間ではタチアナで通じる。

妄想 2007/03/30
訂正が入った。

ネムネムいわく、自分が飼っていたのは九官鳥ではなくセキセインコで、名前も「カンペー」ではなく「カンペイ」なのだそうだ。あるいは「かんぺい」か。
いずれにしろ、「カンペー」という表記は正しくないというツッコミが入った。
ただ、その直後、
「……でも、インコよりは九官鳥ってことにしておいたほうがいいかもね、イメージ的に」
どういうイメージ戦略かは知らないが、彼女の中では、

九官鳥<セキセインコ

らしい。

もっとも、頂点に立つのはオカメインコなのだそうだが。

妄想 2007/03/28
引き続き三国志。

秋田おばこ・ネムネムは少女時代、実家で九官鳥を飼っていたらしい。
名前は「カンペー」。
ぼくはてっきり、九官鳥だからカンペーなのだとばかり思っていたのだが、実はそうではないことが判明。
「アレから名前取ったのよねー」
「え?」
「だからアレ」
そういってネムネムが指差したのは、『人形劇三国志』で関羽にまとわりついているちんちくりんのガキ、のちの関平こと勝平少年だった。
「ええっ? か、関平から!? きみはそんなに関平が好きだったのか!?」
「ううん。ホントはカンウってつけようと思ったんだけど、あまりに畏れ多いと思って」
「だったらチョーヒでいいじゃん」
「張飛は嫌いだから」
ひ、ひどい……中国の民間ではある意味、関羽や諸葛亮よりも人気があるというのに……!

「ところでこれって、惇兄ィは出てるの?」
「人形劇のほう? いや、出てると思うけど……でも、出番は少ないな。夏侯惇より夏侯淵のほうが目立っているという意味では、コーエーの『決戦供戮畔造鵑把舛靴ぅ僖拭璽だが」
「あの頃はわたしも若かったのよね……曹操陣営の魅力に気がつかなかったなんて――」
「でも、夏侯惇より許褚が好きなんでしょ?」
「うん」

あの太っちょに、曹操陣営の魅力が詰まっているとは思えないのだが……。

妄想 2007/03/26
4月に中国っぽい新刊が出るので。

その著者校をつらつらとやっている。
で、仕事をしながら時代劇専門チャンネルで『人形劇三国志』を観ていると、春休みという憎たらしい制度によって昼間からだらだらしていたリムリムが、トーストもしていないナマの食パンをもにゅもにゅかじりながら、
「あー、張飛だ。あのでっかいカタナをブン回す人はどれ〜?」
「きみはいったい誰のことをいっているのかね?」
「うれうれがゲームで使ってる人だよ〜。あのデカい包丁みたいなのをぐるんぐるんブン回して闘う人」
リムリムよ……おそらくきみがいっているのは、この、

カンペー

関平くんのことをいっているのだろうが、今ぼくが観ているのは『人形劇三国志』だ。
張飛や関雲はイメージがかたまっているので、ポリゴンでも人形でも見た瞬間にそれと判るが、関平の場合――。
「アレだ」
「どれ?」
「あの赤い馬のたてがみにしがみついて、『かんうさぁ〜ん!』と泣き叫んでいるちんちくりんが関平だ」
「え!? 幼稚園児!?」
『人形劇三国志』の関平は、もともと父親を捜していた勝平という少年が、のちに関雲の養子となって関平になるのだが、長阪橋の時点では、まだまだガキなのである。

「ところで、この人形劇の貂蝉って意外に太っちょなんだね。あの鈍器も持ってないし」

待て! それは貂蝉ではなく美芳だ!

妄想 2007/03/24
身の回りのことをつらつらと。

久しぶりにF氏とチャット。
ほほー、なるほど、そういうことになっているのか。

ネムネムがアニメ版『エマ』のDVD-BOX入手。
で、前に買った単品はどうする気だ?

村上弘明の『柳生十兵衛七番勝負』の続編をやるらしい。
でも、元彌チョップの由比正雪は換えてくれたほうが嬉しかった気がする。

リムリムゆるせねえ。
マジでコイキング揃える

『無双OROCHI』、魏、呉、蜀でクリア。
戦国でがんばってる途中でPS2がハングってキレかけた。
全キャラいじってないのでたまたまそう感じるだけなのかもしれないが、一部のスピードタイプアタッカーのタイプアクション(コンビネーションアーツっていうの?)、これ、強すぎないか?
星彩でレバー入れたままR1ボタンを連打すると、衝撃波→バク転キャンセル→シールド→衝撃波→……って隙なく連射できて、ガードのカタい敵武将にも延々ヒットし続けるんだけど。この性能なら、ある程度は無双ゲージを消費できるようにしたほうがよかったような気もする。
あと、孫策のタイプアクションの必殺技、あの威力と無敵時間も強すぎる気がする。
面白いには面白いんだけど、全体的に練りが足りないというか――そういや呉のストーリーモード、大阪城ステージのデモシーンで、孫策がふたりいるなんてバグもあったな。

妄想 2007/03/22
無双。

……これはアレ?
曹丕×三成とか、そういうあらたなカップリングを提供するゲーム?
いや、ゲームそのものは『無双』だし、新システムの無双バーストとか、これまでにない爽快感みたいなものがあるんだけど、OROCHIっていうラスボスのもとにふたつの世界観をムリヤリくっつけたせいか、これってこんなキャラだっけ? という戸惑いを感じることが多い。
たとえば呂布はともかく前田慶次ってああいうキャラでいいの? ただのバトルマニアなんだけど。
あと、こっちが蜀で月英守って戦ってんのに、関策が憎まれ口叩きながら突っ込んでくるのもありなの? 殿を人質に取られてる事情は判るけど、だったらせめてそれっぽいこといいなよ。
なんかもう、ストーリーモードなのかフリーモードで遊んでるのか判らん。

でもまあ、ミニスカ星彩女バトルコップ訐藺を左右にしたがえ、いい子ちゃんの趙雲将軍で敵陣の真ん中突っ走る気分は悪くないな。

……島津義弘? 知らねえ

妄想 2007/03/21
ちょっと待て!

魏の初期メンバーが曹丕、張遼、徐晃なのはまだ判る。
だが、蜀の初期メンバーが趙雲、星彩と来て島津義弘というのはどういうことだ!?
さらにいうなら呉の初期メンバー! 孫策に徳川家康&服部半蔵って、すでに呉陣営じゃねーっ! こりゃあただの徳川陣営だーっ! どこの戦国英雄伝説だよ、てめーっ!

……まあいいや。
とりあえず、

兄ィ

この人でプレイしてみたいので、魏軍で始めてみる。
ほほー、弓は使えないのね。個人的にスナイパー気分が味わえた弓攻撃は好きだったのだが……そういえば『戦国無双』には弓攻撃はないんだっけ?
というか、個人的には『三國』+『戦国』より、『三國』vs『封神』でよかったような気がする。せっかく『バトル封神』とか出してたんだし。

……あ、でもそれじゃ、『封神無双』を一から作るのと同じ労力がいるか。

妄想 2007/03/20
仕事がひと段落したので。

wiiのバーチャルコンソールでジェネシス版『バーチャファイター2』の配信がスタートした。
ぼくは『バーチャ』シリーズは『2』くらいしかやったことがなく、『1』と『3』はほんのちょっと、『4』と『5』は触ったこともない人間だ。フレームがどうの確定反撃がどうのといった知識はゼロ、単にPPPKとかボタンを叩いて「オゥイエ〜」とかやっているだけのヌルいプレイヤーである。
しかしまあ、今のところバーチャルコンソールで遊べる格ゲーは『スト供戮らいなので、もう1本くらいあってもいいかなと思い、さっそく購入してやってみた。

……あれ?
『2』のパイってこんなに技が少なかったっけ?
ジャンプこんなに遅くて高かった?
なんかこう……同じジェネシス(=メガドラ)なら、『餓狼2』のほうが面白いんじゃ――。

まあ、ゲームギア版の『バーチャ』よりは面白いけど。

妄想 2007/03/18
大安吉日。

仕事関係の知人がご結婚なさるというので、招待されたネムネムが着つけにいくことになった。
お昼すぎに着つけ&ヘアメイク→そのまま会場に直行という流れ。
で、着物に着替えたあとに大荷物をかかえて会場をうろうろするのもアレだということで、ぼくが着つけ後にそれまで彼女が着ていた洋服を持って帰ることになった。

着つけをお願いしたのは三軒茶屋のほうにある着物のレンタル屋さんだったので、ネムネムが着つけをしてもらっている間に、ぼくはキャロットタワーの裏手のカフェ「MameHiko」で時間を潰した。カフェオレ1杯とカプチーノ1杯。気づくとおなかがぼがぼ。
ただ、当初は着つけに2〜3時間かかるといっていたのに、実際には1時間半で終了してしまったので、「仕方ない、どこかでもう1杯――」というハメにならずにすんだのはさいわいだった。

本当なら、ここでネムネムが脱いだ洋服をぼくが預かり、ぼくは帰宅、ネムネムは夕刻からの披露宴に合わせて会場へ、という予定だったのだが、気づくとぼくまで会場に向かっている。

「……ぼくが行ってもしょうがないと思うんだけど」
「だって、予定より早く着つけ終わっちゃったし、和服姿じゃヘンなところにも行けないでしょう? だったら先に会場に行って向こうで待つほうがいいじゃないの」
「それは判る。それは判るが、今ぼくが尋ねているのは、なぜぼくまで会場に行かなければならないの? ということなのだが」
「いや、だから暇潰しにつき合ってもらわないと」
「誰の?」
「わたしの」

キョオォオォォオオォーッ!

こっちがいろいろと忙しいのを知っているだろうに、この女はいったい何をいっているのだ!?
着つけにつき合って荷物を持ち帰ってやるだけでも大サービスなのに、さらに披露宴の時間までヒマだからつき合えとはどういうことか!
そもそもなんだ、きょうは天気のいい大安吉日で、日本全国的に結婚式日和だというではないか。案の定、都心の某式場にはたくさんのカップルが式を挙げにきていて、それを祝福するフォーマルスタイルの老若男女が集っているのだが、そこにこんなラフな恰好で混じっていたらぼくが目立って仕方がないじゃないか!
いったいどこの世界に、ジーンズ+Tシャツ+カジュアルなジャケットなんぞという恰好でタキシード軍団の中に混じる奴がいる!?

「まあまあ、別にいいじゃないの。それよりほら、お昼食べてないからおなか空いたでしょ? そこのラウンジで奢ってあげるから何か食べましょうよ」
「……ぼくはきみを待っている間にお茶だけですでにおなかがたぽたぽだが」
「それじゃこのエビピラフ、シェアして食べない? わたし、帯がしっかり巻いてあるからあんまり本気で食べられないし、借り物の着物汚すのもまずいからソースが跳ねそうな料理もパスなのよね」
「……ぼくは医者からエビイカレバーのたぐいを食べるなといましめられているのだが」
「じゃあエビはおもにわたしが食べるということで」
「…………」

結局、ぼくはエビをのけたエビピラフを半分くらい食べ、neon(ぼくとネムネムが使っているケータイ)でのカメラの使い方を彼女にレクチャーし、それから披露宴の受付が始まるまで彼女のおしゃべりの相手を務めるハメになった。

「そうそう、ふつうのデジカメ持ってきてるわよね、うれ?」
「え? だって、バッグの中に入らないから新郎新婦の撮影はケータイのカメラで撮るっていってたじゃん」
「それはそうなんだけど、どうせだからわたしを撮ってよ。そこに桜が生けてあるじゃない? あれをバックにして」
「…………」

数分後。
「あ、○○さんが来たわ。それじゃうれうれ、もういいわよ。ちゃんと荷物持ち帰ってちょうだいね」

てめええええ! 人の日曜日を何だと思っていやがる!?

ネム

ささやかな復讐として、さらしてみた。

妄想 2007/03/16
きのうの続き。

「はい、それじゃぼく、両手を自分のお尻の下に入れてみて〜」
手術はない、手術なんかしないんだ、と安心しているぼくに、看護婦さんがそうささやいた。
……?
なぜこの看護婦さんは、ぼくにそんなヘンなポーズをとらせるのだろう? ちょっと理解しがたい部分はあったが、幼稚園の頃から年上のおねえさんが大好きだったぼくは、さしてためらうことなく白衣の天使の言葉にしたがった。
すると、ほかの看護婦さんも集まってきて、なぜかぼくの足首だの肩だのを押さえ始めたではないか。
「!?」
はっとして視線をめぐらせると、両手を消毒した先生が、何やらメスらしきものを用意している――。

ま、まさか!?

「はーい、上見てねー。動くと危ないからねー」
そういいながら、あの看護婦さんがぼくの顔を掴んで固定した。
それでようやくぼくにも判った。
ずいぶんと駆け足で乱暴だけど、彼らはやはりまぎれもなく手術をするつもりなのだと!
両手を尻の下に敷かせたのは、ぼくの動きを封じるためだったのだ

「ちょ――!」
ぼくは反射的に身じろぎしようとしたが、にこやかな白衣の天使たちの力は意外に強かった。いくら相手が看護婦さんとはいえ、多勢に無勢&大人と子供のウェイト差の前では、ぼくの抵抗なんぞまるで意味を持たなかった。
「それじゃー切るよー」
マスクをした先生が近づいてきて、真上からぼくの顔を覗き込んだ。もちろんその右手にはメスが握られている。
貴様ァ! そのメスでいったいぼくに何をする気だ!?
などという威勢のいいセリフは当然のごとく出てこない。ぼくはただ身をかたくし、ぎゅっと目をつぶるくらいしかできなかった。
だが、その努力もむなしく、先生はあかんべーをさせるみたいにぼくの右目の下まぶたをぐいっと押し下げると、鋭いメスの先端を近づけてきた。
ギニャーッ!ぼくの脳裏に、ダリオ・アルジェントのホラー映画のワンシーンがよぎった。

結局、先生はぼくの下まぶたの内側の、脂肪が溜まっている部分をメスの先端で切り、じたばたしているぼくをよそに脂肪をしぼり出して、手際よく処置をすませた。要するに、少々デカいニキビを潰したようなものだ。
とはいえ、強引にこじ開けられた目に向かって鋭いメスが迫ってくる光景というのは存外に恐ろしいもので、幼い頃にアレを見せつけられたぼくが、よくもまあ先端恐怖症にならなかったものだといまさらながらに感心する。
術後、薬を塗って帰されたぼくは、しばらく眼帯をつけて生活することとなったわけだが、今になって思い返すだに腹立たしい後日談がある。

ロス五輪の少し前、NHKでやっていた『おしん』が気味が悪いくらいの大ヒットを記録していて、なぜかウチの学校では、「みんな夏休み中は『おしん』の再放送を見なさい! ためになるから!」というお達しがあった。
それとほぼ同時期に、『ボトムズ』が放送されていて、当然のことながら、ぼくは断然『ボトムズ』のほうが好きだった。
ところがウチの親は、眼帯をした状態でテレビを観ると視力が落ちるからといって、ぼくが『ボトムズ』を観るのを許さなかった。そのくせ、『おしん』だけは毎日欠かさず観せたのである。
――返せ! ぼくの『ボトムズ』を返せ!

「え? 結局それがいいたかったの?」
眼帯をはずして勉強に取りかかっていたリムリムが、ぽかんとした表情で振り返った。

うん。
眼帯で思い出したから吐き出した。

妄想 2007/03/15
ドッゲェェエェェ!

「ただいま〜」
リムリムが学校から帰ってきた。
仕事中だったぼくは振り返りもせずに「おう」と生返事をしたのだが、なぜかリムリムはどこか誇らしげに、
「ねえねえ、見て見て〜」
などとぼくの肩をつつく。仕方なく、手を止めて後ろを振り返ると、リムリムが左目に眼帯をしていた
「……何かね、それは?」
現実の女の子が眼帯なんかしていてもちっとも萌えないということを確認したぼくは、ふたたびパソコンに向かって一応の義務として尋ねてみた。明らかにケガをしてつけている眼帯ではないということが判ったからだ。

「あのねー、そのねー」
バナナマン日村の貴乃花のモノマネのような出だしでリムリムが語ったところによると、どうやら学校で上級生だか下級生ともめたらしく、まあ、ちょっとしたケンカでこういうことになったらしい。
といっても、何か出血をともなうような怪我をしたわけではなく、何かがガツっとぶつかっただか目に砂が入っただか、まあ、本当にどうでもいいようなことで保健室に駆け込み、ぐだぐだとゴネて眼帯をつけてもらったらしい。
実際、眼帯の下のリムリムの目にはなんら異常はなく、別に目の周りに何か傷ができているわけでもなかった。ことさらオーバーな処置を頼んだのは、案外授業をサボろうという魂胆があったからではないか、などと邪推したくもなってくる。

と、そんなことを考えながら、ぼくはふと20年以上も昔のことを思い出した。

自慢じゃないが、ぼくは子供の頃から目が悪かった。視力が悪くてという意味ではなく、よくものもらいになったりするという意味で、要するに、たびたび眼科医のお世話になってきた。
アレは確かぼくが小学五年生の時、おりしも世間はロサンゼルスオリンピックで盛り上がっていた頃。ぼくは右目にかすかな違和感を覚えていつもの眼科医に行った。本当に些細なものだが、目を動かすと痛みが走るのである。
で、長年お世話になってきた先生に診てもらったところ、下のまぶたの内側に米粒大の脂肪が溜まっているという。それが眼球を圧迫するような形になって痛むのだろう、という見立てだった。まあ、まぶたの上から指を押しつけたまま、目をぐりぐり動かした時に感じるような痛みだと思えば間違いあるまい。

そう診断した先生は、付き添いの母に――ぼくにではなくぼくの母に――こういった。
切りましょう
別に今すぐどうこうということはないが、将来的にこれが肥大していく可能性もあるかもしれないので、小さいうちに切ってしまいましょう、というようなことを、ぼくの頭越しに母と話している先生。
当時はインフォームドコンセントなどという用語はおそらくなかったと思うが、いつものようにヘンな味の目薬をさしてもらって帰れると思っていたぼくは、「え? え? いったい何の話をしているんだ?」と、急に不安になってきた。

「じゃあぼく、ここに横になって」
不安でいっぱいだったが、結局何もいえなかったぼくは、看護婦さんにいわれるまま、診察室によくある長椅子みたいなものの上に横にさせられた。
と同時に、「こんな体勢で手術をすることなどない」と、子供心にそう思ってほっとしたのも事実だった。
手術といえば、あのマーブルチョコみたいな照明を上から照らしてやるものと相場が決まっている。当時から『ブラックジャック』を愛読していたぼくは、こんな長椅子の上でオペを始めるのは、それこそブラックジャック先生くらいしかいないと確信していたのだ。

つづく。

妄想 2007/03/14
うううう。

これも寒の戻りというヤツなのか、ここへ来てまた急に寒くなったような気がする。
ウチではこの冬、エアコンをいっさい使わず、フォトンという電気ストーブでリビングをあたためていた。これが、部屋も乾燥しないし一度上がった室温も下がりにくいしで、なかなか重宝していたのだが、3月に入って桜も咲くかという時期を迎え、ようやくお役御免かと思っていた矢先にまたぶり返してきたこの寒さのおかげで、もうしばらくは厄介にならなければならないかもしれない。

夜、コンビニへ行こうと家を出ると、すこぶる寒い上に周りがいつもより暗い。
おかしいなと思ってよくよくあたりを見回すと、ウチの前の街灯だけともっていなかった。
あの手の水銀灯でも切れることがあるのかとヘンに感心する一方で、
「このへんは変質者が多いんだから早くどうにかしてくれ!」
と心の中で叫び、コンビニへと急いだ。

そういえばきょうはホワイトデーだった。
ネムネムはともかく、リムリムは先月何もくれなかったので、お返しなんぞせんでもよかろう。

妄想 2007/03/13
あれ?

きょうの『ヒミツの花園』の冒頭に出てきたあんみつ屋、『響鬼』の「たちばな」じゃなかった?
ま、それはそれとして、真矢みきってあんなに美人なのに、ドラマだとコミカルな役しか回ってこないのはなぜなのか。いや、あれはあれでいいと思うのだが。

そういえば堺雅人のお芝居のDVD、何年も前に買ったのにいまだに観ていない。
仕事がひと段落したら観てみよう。

妄想 2007/03/10
キリマンジャロ。

先週買ったあのチーズケーキを、ホワイトデーのお返しにさるかたにお贈りしようと思い立ち、吉祥寺へ出かけた。
1日15個のケーキを首尾よくゲットし、ヒマ潰しに街をぶらついていると、最近できたのか、初めて見る喫茶店を発見。井の頭公園近くにあるその店は、ゆったりと本を読んだり、ぼ〜っとネタを考えたり、『ポケモン』のレベル上げをしたり、そういうすごし方をするのにたいへんよさそうな――ぶっちゃけあまりお客さんの入っていない――店だった。まあ、もしかすると、オープンしたてでみんな気づいていないだけなのかもしれないが。
しかしいずれにしても、立地条件を考えれば、家族連れというのは重要なターゲットのひとつであろうはずなのに、看板のところには堂々と、

お子さま向けメニューはございません

と書いてある。
むう、男らしい。そして実際、その手のメニューはほとんど用意されていない。
もっとも、そんな店を切り盛りしているのは、脱サラしてここを始めたっぽいおじさんと、その奥さんとおぼしき女性のふたりで、味にうるさいこだわりの店にありがちな頑固なマスターという感じではなかった。

外出先で飲むお茶は9割紅茶というぼくも、あからさまにコーヒーで売っていると判る店に来てまで紅茶を注文するほどかたくなではないので、ひさびさにコーヒーを飲んでみた。
コーヒーの味のよしあしが判らないぼくは、相変わらず味覚がお子ちゃまなのだろうが、たぶん、おいしい店なんだと思う。あのまったり感はそのままで、ぜひとも潰れずに末永く営業してもらいたいものである。

その後、駅前方面に戻ろうと思って旧『いせや』本店跡の近くを歩いていたら、これもまた初めて目にする奇妙な店を発見。ぱっと見た感じは吉祥寺によくあるオシャレな雑貨屋風なのだが、よくよく見てみると、売っているものがやっぱり奇妙。
何とそこは、電球とタップの専門店(?)だったのだ。
店全体はなぜか銭湯をイメージした作りになっていて、ひのきの手桶やフルーツ牛乳を入れておくような冷蔵庫が、商品のディスプレイ兼収納場所としてうまく使われている。
そしてそこに、よくもまあこんなものを作るメーカーがあるなと感心するくらいに、カラフルで多種多様なタップがずらりと並んでいるのである。
吉祥寺には『外国家電』などの「オシャレ風家電&雑貨のお店」がすでに存在するが、ここはその手の店との住み分けを考えているのか、本当に電球&照明、それにタップに注力している。見ていてついつい用もないのにタップを買いたくなるのは事実だが、この先うまく生き延びていけるだろうか?

何はともあれ、個人的にとても面白いと感じた店ではある。

妄想 2007/03/09
どうにもすっきりしない。

またもやパソコンの調子がヘンだ。
パソコンそのものの動作には何も問題はないのだが、ネットにつないだ時に重くなる。具体的にいうと、どこか別のページに飛ぼうとしても素直に飛んでくれない。しば〜らくじりじりしていたあと、「〜は見つかりませんでした」みたいなDellのページに勝手に移動してしまうのである。
そのくせ、「おかしいなあ〜」ともう一度トライしてみると、あっさりお目当てのページが表示できてしまったりする。
少し前まではこんなことはなかったのに、どうしてまたこんなことになってしまったのか。
何か変なものでもインストールしてしまっただろうか。

――と、つらつら考えてみるに、一番最近インストールしてネットに影響の出そうなブツといえば、某ウイルスソフトくらいしかないことに思いいたった。
まさかアレが原因なのか?
パソコンにさして詳しくないぼくにはよく判らないが、いずれにしろこのままというのはよろしくない。
何しろ自分のところのHPを見たいのに、たびたび、

申し訳ありませんが、http://www.ureshino.cn/ は見つかりませんでした。

などといわれるのはかなわん。

妄想 2007/03/07
買い物ついでに吉祥寺で映画を観てきた。

このアニメを作っている会社はウチのすぐ近くにあるようだ。
はっきりと確認したわけではないが、同じ名前の、窓にアニメのポスターをべたべた貼っている、しかも室内が雑然とした会社らしくない会社が近くにあるので、たぶんそこがそうなのだろう。
肝心の作品のデキについては、すでにあちこちですでにいわれていることなので、ここでぼくがあれこれいう必要はないと思う。観にいく客の大半は原作のファンだが、そうしたファンほど納得がいかない、というアレだ。

ま、それはともかく、ぼくの前の席に高校生の一団がいたのだが、本当に、彼らはどうして真昼間から制服姿で映画館に来ているのだろう? 学校をサボってきているとしか思えないのだが、いいのだろうか?
いや、よくはない。彼らの出席日数などぼくの知ったことではないが、何だかんだで映画が楽しみで映画館へ来ているぼくの邪魔をしないでもらいたいものだ。
まずはその、ぼくの目の前の席で騒ぐのをやめてくれ。予告編が見えん。

――と心の中で絶叫していたら、彼らも原作のファンだったらしく、本編が始まったらおとなしくなった。
むー、きみたちが生まれる前から連載していた作品なのだが、やはり普遍的に人気があるのだな。

という、『JOJO』の話。

妄想 2007/03/05
なぜだかいまだに判らん。

考えてみると、ぼくは中国モノでデビューした。
あの頃は資料になるような書籍も少なく(売っていないという意味ではなく、ぼくが持っていなかったという意味だ)、社会風俗の参考になるようなビデオも手もとになかった。
にもかかわらず、ぼくは中国宋代を舞台にした小説を書いた。

あれから10年以上たつが、なぜそんなものを書いたのか、いまだによく判らない。
たぶんその当時は、「これだ!」と思って書いたのだと思うのだが、そう思ったきっかけが何だったのか思い出せないのである。
あの頃、香港映画界では武侠モノ(中国の時代劇)が空前のブームで、それが少し遅れて日本にも入ってきていた。ガンダムファンなら一度は耳にしたことのあるはずの東方不敗風雲再起という名前は、いわずもがなだが、ツイ・ハークの武侠モノ『スウォーズマン』シリーズの登場人物やサブタイトルから持ってきている。
だから、あのあたりのブームがきっかけで、ぼくも中国モノを書くようになったのかもしれない――とも思ったのだが、実際にぼくが『スウォーズマン』を見たのはデビュー後のことで、受賞作を執筆していたのは、それよりさらに1年ほど前のことだった。
となると、なぜぼくはふつうのファンタジーとかではなく中国モノで応募などしたのだろう?

今となってははっきりとしたことは判らない。
まあ、一番考えられそうな理由としては、もともとぼくは『西遊記』や『水滸伝』や『封神演義』なんかが好きで、その影響で漠然と中国的なモチーフに心惹かれていたから――なのではないか。

ということで、近いうちにまた中国モノをやろうと思う。
というか、出るのだが。

妄想 2007/03/03
いい天気。

この前『Hanako』が出た影響もあるのか、土曜の昼下がり、吉祥寺はいつもの週末より人出が多かったような気がした。
Loftに用事があるリムリムといっしょにバスで吉祥寺へ出たぼくは、勇者少女と別れてひとり街をぶらぶら。いつものお店で紅茶を買い足す以外、特にこれといった目的はなかったのだが、ま、これもまた吉祥寺での休日のすごし方としてはよくあるパターンだ。

と、いわゆる東急裏と呼ばれる通りをふらついていた時、今まで一度も通ったことのない横道にふと足を踏み入れてみる気になった。そこに焼き鳥やモツ鍋のお店があるというのは、以前から路上に並べられた看板を見て判っていたのだが、ほかにどんな店があるのか知らなかったので、まだ午後2時を回ったばかりだが、軽く散策してみることに。
――などと思っていたら、いきなり路上販売のおねえさん発見! マンションの日陰のところに小さなテーブルを出し、あまり多くない通行人に向かって「いかがですか〜」と明るい声をかけている。
売っているものは――チーズケーキだ!

ふむう……見ればまだ若いOL風のおねえさんである。吉祥寺に店をかまえることはできないが、吉祥寺人を相手に味で勝負を挑む気概はあるということか。
その意気やよし! しからばこの英国紳士風味の日本男児がその覚悟をば見てしんぜよう!
「すいませ〜ん」
チーズケーキを手売りしているおねえさんにフレンドリーに接触をこころみる30すぎのオッサン。まあ、ぼくのこの体型を見れば、向こうも「ああ、甘いものが好きなんですね」と瞬時に理解してくれるに違いない。
「いつもここで売ってるんですか?」
「はい。毎週土曜日と日曜日だけ、ここに来てるんです」
「へえ」
ほんのひとかけら試食させてもらう。むう。うまいのは何となく判ったが、もっと食わせてくれてもいいのに。
1日限定15個なんですよ」
「え」
テーブルの上にはブロックタイプのチーズケーキがいくつか置かれている。サイズは2種類あって、ひとつはDS Liteを3つかさねたくらい(我ながら判りやすいたとえだ!)、もうひとつはその倍くらいの長さがある。1日15個というと、このデカいほうを15個という意味だろうか。

ともあれ、ウチにはチーズケーキ大好き人間の勇者少女がいるので、ためしにひとつ買っていってみることにする。もちろんサイズはデカいほうだ。
「じゃあこれください」
「あ……あの、そちら3000円となっておりますが――」
「え? 3000円!?」
これ1本で3000円とは……なかなか強気な価格設定ではある。この吉祥寺には多くの喫茶店やケーキ屋さんがあって、おいしいチーズケーキを食べようと思えばいくらでも選択肢がある。それを承知の上で、あえてこの街で、この価格で挑んできたか……!
ますますもってその心意気やよし!
「じゃあこっちの小さいほうください」
「1500円になりま〜す」
なんだかんだで弱腰なぼくだが、それでも、チーズケーキに1500円の投資はかなりのものである。ぼく自身はすごくおいしいと思っていても、それをリムリムやネムネムが食べてどう思うかは判らないからだ。これでもし「○×のほうが安くておいしいじゃん」などといわれたりしたらショックがデカすぎる。

そんな不安をかかえつつ――。
さくさくした台のない、一見するとレアのようだが、はっきりとベイクドと書かれている、けれども食感はスフレっぽいというやわらかチーズケーキを慎重に持ち帰り、同じく吉祥寺で買ってきた嬉野茶とともに食後にみんなで食べてみる。

ああ、よかった。
ちゃんとリムリムが、
「ちょ〜おいしいよ!」
とバカっぽい表現で喜んでくれたよ。
さすがに全重量の75パーセントがチーズでできてるケーキはひと味違うね。

妄想 2007/03/02
報復。

リムリムとさる事情で激突。たがいにゆずらない持久戦に突入したわけだが、どう考えてもぼくの主張が正しく、間違っているのは彼女のほうである
なので、世間の常識を知らない蛮勇少女に対するささやかな報復を考えてみる。

,劼箸蠅乃きられないリムリムをあえて起こさず、学校に遅刻させる
▲轡礇鵐廖蔀罎離螢爛螢爐鯏雹する
M漆のメニューをリムリムが嫌いなもので揃える
ぅ螢爛螢爐プレイしている『ポケモン』のデータをこっそり消去する


どう考えても△亘[Г某┐譴詒蛤畊坩戮覆里乃儔爾垢襪箸靴董△気董↓ ↓、い涼罎らどれを実行に移すべきか。
まず,世、リムリムの場合、ふだんからぼくが寝室まで起こしにいってもなかなか起きられず、ほうっておいても学校に遅刻することがメチャクチャ多いので、「そんな迂遠な嫌がらせでいまさら彼女の遅刻の日数を増やしてもなあ」的なイマイチ感があり、面白みに欠ける。
次にだが、おおむね「リムリムが嫌いなメニュー」=「肉類を徹底的に排除したメニュー」という構図が成り立つため、これを実行に移すとぼく自身もお肉を食べられなくなるというデメリットが生じる。そういう意味ではこれもあまり気が進まない。
ということで、自動的にい坊萃蝓

とはいえ、数十時間にわたるリムリムのプレイデータを彼女の知らないところでこっそり消去するというのは――ぼくの良心はまったく痛まないのだが――どうももったいないなという気がする。
そこで、い鬟戞璽垢砲△蕕燭癖麌計画を立案した。

・リムリムがメインで使っている主力級のポケモンを、こっそりレベル1のコイキング&コイキングのタマゴ5個と交換する

これでどうだろう?
ゲームの『ポケモン』に熱中したことのある人間になら判ってもらえると思うが、これはかなり精神的なダメージの大きい嫌がらせではないか?
いや、さらにもう一歩推し進め、リムリムが所持しているすべてのポケモンを、1匹残らずコイキングのタマゴと交換してしまうというのはどうだろうか。
ゲーム中のコイキングは最弱の名に恥じないダメポケモンであり、所持ポケモンがこのコイキングのタマゴと交換されてしまうということは、ゲームを進めるのが不可能になってしまうといっても過言ではない。
もちろん、ロクな戦闘力を持たないコイキングも、がんばってレベル20まで育てれば、ギャラドスという最強の一角を担うポケモンに進化してくれるのだが、レベル1のコイキングをギャラドスに進化させるより、データを消去して最初からプレイし直すほうがはるかに簡単なのも事実だ。

ある日『ポケモン』で遊ぼうと思ってDSの電源を入れたリムリムが、自分の手持ちやボックス内のポケモンを見て、
何じゃこりゃあぁ!?
という驚愕の表情で硬直するのだ。
想像するだにおかしいではないか。くっくっく……。

ということで、さっそく計画を発動させることにする。
まずはコイキングのタマゴを50個用意するところから始めないとな