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妄想 2007/08/31
軽く失望した。

きょうは某ムックの発売日だが、自分がたずさわった部分の仕事にいきなり誤植発見。ぼくの責任ではないが、よりによってあんなところで間違わなくたって……と思うとヘコまずにはいられない。

妄想 2007/08/30
ぎぬう。

腹立たしいことに、本格的にリムリムの宿題を手伝うことになったぼく。いろいろと用意するものがあって、イヤイヤながらもいっしょに吉祥寺へ行くこととなった。
その道すがら、ぼくたちのかたわらを、リュックを背負った少年が足早に通りすぎていった。
とその時、リムリムがいきなりその少年のほうへと手を伸ばし、
「あー! あー! あー!」
と騒ぎ出したではないか。
「な、何だ、いきなり?」
一瞬、「ついにこの子を宇宙の深遠に住む超存在がお迎えに来たのか?」という最悪の予感が頭の中を駆け抜けたが、リムリムは伸ばした手をにぎにぎさせつつ、「あー! あー!」と繰り返している。何かいいたいことがあるのだがそれが出てこなくてもどかしい――というような表情だ。
一方、リュック少年のほうは、その唐突な声にリムリムを振り返り、こちらも何かいいたげな顔をしていたが、何度も振り返りながらも結局は何もいわず、そのまま走り去ってしまった。

少年を見送ってから、「あー! あー!」が治まったリムリムに尋ねてみた。
「今のはきみの友達か?」
「え? 誰?」
「今そこを小走りに通りすぎていった少年のことだ。きみが声をかけたら、向こうも何かいいたそうにしていただろう?」
「え? 別に声なんかかけてないけど?」
「何? だったらさっきの『あー!』はいったい何だったんだ?」
「いや、さっきそこに自販機あったから、『あー! 自販機自販機! 喉渇いた〜! うれうれ何か買って〜!』っていおうとしたんだけど、咄嗟に言葉が出てこなくて……」
「それで『あー!』だけ繰り返していたのかね?」
「うん」
「本当に?」
「そんなことでウソいってもしょうがないじゃん」
「可哀相に……この子は本当に馬鹿なのだな……」

ということは、さっきの少年は、リムリムの知り合いでも何でもなく、いきなりリムリムが自分に向かって奇声をあげたため、
「えっ!? だ、誰ちゃん? 誰だっけ? え、ごめん、マジで思い出せないよ! そっちもオレの名前思い出せないみたいだけど、どっかで会ったっけ? いや、でもオレ急いでんだけど、いい? 何がいいたいのかよく判んねえけど、とにかくごめん、行くわ、オレ!」
などという不必要な葛藤にさいなまれつつ、後ろ髪を引かれる思いでその場を立ち去った赤の他人だったということか。

――人さまに迷惑かけんのもいい加減にしろ、この小娘!

妄想 2007/08/29
きょう見た人々。

吉祥寺のパルコ前で、すごく頭の悪そうなカップルを発見。頭の悪いカップルというか、おもに頭が悪いのは彼女のほうなのだと思うが。
このふたり、わりと身長差があって、彼女の背は彼氏の肩に届かないくらいしかない。そしてその彼女は、紫外線が気になるのか、日傘を差して歩いていた。
ここまではまあいい。後先考えずに肌を真っ黒に焼いている子よりは、お肌のケアを考えてきちんと紫外線対策している子のほうが好感が持てる。
だが、それでもこの子が頭が悪いとぼくが断じてしまうのは、日傘を差した状態で、彼氏とぴったり腕を組んで歩いているからだ。
おいきみ! 傘の縁のとがってるところが彼氏の首やほっぺたにちくちく刺さってるぞ! 彼氏のほうも、軽く迷惑そうな微妙な笑みを浮かべてないで、「痛い痛い」とはっきりいってやれ!

で、それから数十分後。
パルコ前の交差点をさっきと逆方向から渡ろうとしていると、目の前に、どう見ても還暦をすぎた小柄な老人が歩いている。ボーダー柄のポロシャツの裾をぐ〜っとスラックスの中に押し込み、ベージュ色のキャップをかぶった白髪頭のメガネの老人で、こういっては何だが、決してダンディという感じではない。ごくごくふつうのおじいさんである。
ところが、なぜかその老人は、肩からANNA SUIのショルダーバッグをかけていた。これ見よがしにデカデカとブランド名の入った黒いショルダーを肩にかけ、その大きなポケットに近所の漫喫のウチワを突っ込み、汗をふきふき歩いている老人……。
そのバッグはいったいどうやって手に入れたんですかい?

ということで、夏ももう終わりだ。
にもかかわらずというか、だからこそというべきか、リムリムの宿題を手伝わされるぼく。

妄想 2007/08/27
意味不明。

「こぐまじゃ」
「はい」
「後ろに乗るんじゃ、お嬢さん」
「判りました」
「あれがコンボイ指令とはとても思えんな」

……ネムネムによる寝言ひとり芝居。
ところどころに混じるジジイ言葉とコンボイ指令というキーワードから察するに、どうやら『トランスフォーマー2010』のチャーとのやり取りらしい。寝落ちする直前まで『2010』を観ていたせいだとは思うのだが、その延長でいったいどんな夢を見ているのかはまったく不明。

それにしても、夢の中のジジイロボットとの会話で「くすくすっ」と微笑むのはいかがなものか。
それに、もうお嬢さんって年齢でもないだろ。

妄想 2007/08/25
むう。

なぜかリムリムの夏休みの課題のために奔走するはめになっているぼく。
これだから物判りのいい大人のフリをするのは嫌なんだ!

ま、それはともかくとして、まえまえから気になっていた、『ホレゆけ! スタア☆大作戦』のDVD‐BOXを買ってきた。これから少しずつ、暇を見て消化していこう。

……というか、まだ『サラリーマンNEO』のBOXも全部観てないや。

妄想 2007/08/24
ひさびさの池袋。

きょうはサンシャイン劇場に劇団☆新感線の夏公演を観にいってきた。いわゆるおバカ系のお芝居で、タイトルがすごく長い。
『犬顔家の一族の陰謀 〜金田真一耕助之介の事件です。ノート』
……このタイトルを見ただけで、何が元ネタになっているか一目瞭然。
未見のかたのために内容には触れないが、まあ、最初から最後まで笑わせてもらった。やはり橋本じゅんはいい。

それはともかく、ぼくが自分の席で公演のパンフレットをぱらぱらとめくっていると、どこかで見たことのある若者がきょろきょろしながら隣の席に腰を降ろした。
「やあ、ひむひむ」
「あ、嬉野さん」
なんと、『蘭堂家』の時にお世話になったイラストレーターの日向くんではないか!
……などと書くとすごい偶然のようだが、実際には、この公演に行くはずだったネムネムが都合が悪くなったため、彼女のぶんのチケットをひむひむにゆずっただけのハナシである。
聞けばひむひむは、新感線をナマで観るのは初めてだという。ナマで観る一発目がコレでいいのだろうか? そういえば、ぼくが初めてナマで観た新感線は、『犬顔家〜』以上に下品な『ゴローにおまかせ3』だったっけ……。

そんなこんなでげらげら笑って家に帰った。
池袋からの帰り道、Xbox360ユーザーのひむひむに『オブリビオン』のよさを説かれたが、あいにく我が家には360がない。

Wiiで出してくれ。

妄想 2007/08/22
ネムネムから連絡。

「なんかさー、サイトに入れないんだけど」
どうやら「ウレシノクロニクル」を見ようとしても見られないらしい。なるほど、実際にページへ飛んでみると、アンダーコンストラクションうんぬんと表示されている。
「ああ、それはサーバー移行の影響だな。最近サーバーを変えたんだ、確か」
「じゃあどうしてこのブログは見れるわけ?」
「アドレスをよく見れば判るが、このブログのページだけは、「ウレクロ」ではなくムシカゴさんのところのサーバーを借りている*から影響がないのだ。なぜそういうことになっているのかはぼくもよく知らないが」
「で、工事中っていうのはいつまで続くの?」
「数日はこのままだと思うが……というか、もともとここのサイト管理人はきみのはずだが、なぜ管理人であるきみがそういうことを把握していないのかね」
「フォフォフォ、たいへいたの名はもう捨てたのじゃよ、うれ先生」
「いや、それはいいとして、管理人であることに変わりはないはずだが」
「っていったって、実質的には全部ムシカゴさんに丸投げだもん。わたしコンピュータのことよく知らないし」
「いばるな」

まあ、事実上「最近の嬉野」しか更新されていないわけだから、「ウレクロ」のトップページ経由でこのブログを見ている人はともかく、このページにダイレクトに飛んでくる人にはあまり関係のない話題。



*2007年10月以降のブログは本サイトと同じサーバーで稼動している。

妄想 2007/08/20
あーあ。

今月のアタマ、炎天下を幕張まで出向いて、ミュウやマナフィを4体ずつゲットしてきたこのぼくにとって、近場の映画館でダークライを4体ゲットしてくるなどもはや当然のありさま!
ということで、ようやくダークライを手に入れたのはいいのだが、いい加減、DSカード内のポケモンボックスが満杯だ。ポケモンの総数を一気に100体以上増やしたにもかかわらず、ゲーム内のポケモンボックスの容量が増えていないというのはそもそもどういうことなのか。
などと半年以上も前からいっている不満をいまさら繰り返したところでどうしようもないので、おとなしくサブのカードのほうに余分なダークライを移動させる。

「ねえねえ、映画観てきたんでしょ? 伯爵よくなかった、伯爵?」
あーあ、とうとう戻ってきやがったよ
「え? 何かいった?」
「別に。……ところで北の地は涼しかったかね、リムリムや?」
「うん」
「そうかそうか」
「でさあ、伯爵がよくなかった?」
「男爵だろ」
「あ、そうそう。アルベルト男爵」
ようやくネタバレ解禁となったからか、『ポケモン』映画のことをさかんに話題にするリムリム。1週間ぶりに東京に戻ってきたのだから、旅行中の話でもすればいいものを、この小娘は何を益体もないことをいっているのか。

「で、ぜんぜん関係ないんだけどさ、小さい扇風機買ってよ」
寝苦しい夜の必需品に、ぜひ必要なのだと主張するリムリム。
「この前まで使ってたのが壊れちゃったからさあ」
正確にいえば、「壊れた」のではなく「壊した」である。無論、犯人はリムリム本人だ。どうもこの小娘には、自分がやらかしたことを、まるで自然に起こったことであるかのようにほざく癖がある
たとえば食卓で何かをこぼせば「あ、こぼれた」だし、手入れをサボって鉢植えを枯らせば「枯れちゃった」という。
違うだろ! 「こぼしちゃった」、「枯らしちゃった」だろ!
まったく、自分に責任があるのだということをまったく自覚していないんだから、もう!

……などとカマっぽく説教しても時間の無駄なので、さくっとヨドバシにいって小さな扇風機をゲット。一丁前に、スリムタイプがいいなどと抜かしやがる。
それはまあいいのだが、その後、近くのガストで食事をしたところ、なんとこのリムリム、パスタに山盛りフライドポテトにサラダを注文してひとりで食べようとするではないか。
「おいおい、食べきれんのか……?」
と、内心ハラハラしながら見ていると、案の定、
「残っちゃったー」

てめええ! 「残っちゃった」じゃねえ、「残しちゃった」だろうが!

妄想 2007/08/18
どういう基準?

ネムネムいわく、この前の『トランスフォーマー』は、本当にひさびさの個人的大ヒット映画なのだそうだ。
ちょっと気になって、ならばそれ以前のネム的3大ヒット映画を聞いてみると、

『未来世紀ブラジル』
『レザボアドッグス』
『ビッグ・リボウスキ』


だという。
ネムネムはテリー・ギリアムとコーエン兄弟がお気に入りらしいが、その中でも下のふたつが特にチョイスされているのは、スティーブ・ブシェミ効果とは無関係ではあるまい。

ブシェミ

ちなみにこのスティーブ・ブシェミ(↑)はネムネムの大好きな俳優で、ぼくが知るかぎり、いつも顔色の悪い早死にしそうな役ばかりやっている。

そして今回、この3本に加えて『トランスフォーマー』がネムネム的殿堂入りを果たしたという。
なるほど、バンブルビーのおもちゃを手にして軽く狂っている彼女を見ると、よほど『トランスフォーマー』が気に入ったのだなあ、ということだけは判る。

妄想 2007/08/16
わー!

バンブル

買っちゃった!


妄想 2007/08/14
宇宙をひとつに!

以前、このようなことがあった。
それを忘れていなかったらしいネムネムが、きのうの夕刻、吉祥寺に出たところで、不意に『トランスフォーマー』を観ようといい出したので、観ることになった。
上映時間2時間25分は、観る前は長く感じられるだろうなと思っていたが、実際にはそんなことはなかった。いわゆるハリウッドの大作はほとんど劇場で観たことのないぼくだが、これはOK。もう一度劇場に観にいってもいいと思った。
以下、この映画がたいへんよいものだという前提での、個人的に惜しいと思った点。

・あのCGキャラをあそこまで動かす技術がすごいのはよく判ったから、アクションをもっと判りやすくしてくれ。正直、あのスケルトン系のキャラクターがくんずほぐれつしていると、巨大感を出すためのカメラワークともあいまって、何をやっているのかさっぱり判らない。
・マイスター(ジャズ)が可哀相すぎる。
・スコルポノックはどこ行った?
・「宇宙をひとつに!」っていってくれ。

帰宅後、ネムネムとふたりでアニメ版の『トランスフォーマー・ザ・ムービー』を観た。

よりによって、ネムネムがチャーにハマった

妄想 2007/08/13
まあ、個人の自由だけどな。

生意気にも、リムリムが避暑と称して北の大地に旅立った。それを見送りに東京まで出かけるぼく。
それとは別に、知り合いの人とおいしいランチを食べに、東銀座へ出かけていたネムネム。
夕刻、おたがいにわりと近いところにいるということで、MGで合流することになった。MGといってもマスターグレードマリオネットギアの略ではなく、松屋銀座のことである。
半年ぶりに銀座成分を吸収するぼく。むふー。

その後、同居前にちょこちょこ行っていたモツ煮のお店で軽く飲む。本来、アルコールも内臓系も控えなければならないぼくだが、ふだんはその手のものをいっさい口にしない生活を続けているので、こういう時くらいはいいだろう。
まだ空に青さが残る頃にさっと入り、日が暮れきる前にさっと出る。なんだか夜の早い老人みたいな飲み方だが、それもまたよし。

帰り道、地下鉄の中でネムネムが、「ギャル風の恰好をした、しかしどう考えてもオッサン」の話をする。そんなぼくらの目の前には、全身をキ○ィちゃんでかためた女性が立っていた。
何というか、胸もとから背中までばっくりと露出した、細いストラップで吊るすようなピンクと黒のロングドレス(左脚のほうにスリット+黒レースつき)に、黒いショール、ピンクラメのトートバッグにピンクの石がきらきら輝く腕時計、そして足元はピンクのビーチサンダル(!)。それらがまあ、ことごとく○ティグッズなのである。

キテ○が好きなのはまあいい。KITT○が好きで好きでしょうがない、つねにKI○TYにまみれていたい! というファン心理も判る。
だが、その起伏に欠ける尻はいかがなものか!?
ふつう、こういう某エイブルシスターズが着るようなドレスを着用するのであれば、自分のボディラインに気を遣うのがスジではないだろうか。にもかかわらず、そのまったいらな尻ときたら!

――と、他人(しかも見ず知らずの女性)の尻について人知れず拳を震わせていたのだが、実は隣でネムネムも同じことを考えていたというオチ。

妄想 2007/08/12
なぜ?

「ハイエナ好きのきみたちにはどうでもいい情報かもしれんが、ソワレ役の服巻さんは、確か『マクロス』シリーズが大好きなのだ」
小上がりの小さなお座敷席で、なぜか初代『マクロス』について説明しているぼく。聞き入っているのはネムネムリムリム
というか、リムリムはともかく、ネムネムはリアルタイムで観ていた世代のはずだが、なぜこうまで何も知らないのか。
「いやー、『マクロス』ってヒロインが飯島真理だってことしか知らなくて」
「ヒロインじゃねえよ」
「え? 飯島真理(=ミンメイ)がヒロインでしょ?」
ヒロインは土井美加(=早瀬少佐)だ
別にぼくは『マクロス』の熱狂的なファンというわけではないが、ここだけはゆずれない。初代『マクロス』の真のヒロインは、ワガママな小娘などではなく、ワガママな年上女なのである。
ちなみに『マクロス7』のヒロインはヒス気味のミリア市長だ。

そういうぼくの年上好きを知っているネムネムは、冷ややかな視線でじっとぼくを見ているが、『マクロス』放送当時には影も形もなかったリムリムには何もかもがちんぷんかんぷんらしい。
「わたしどっちも知らないんだけど」
「何いってるのよ、飯島真理といえば『スプーンおばさん』でしょ」
平然とそう答えたネムネム。
彼女が飯島真理という名前を知っているのは、飯島真理が『マクロス』のヒロインを演じていたからではなく、つまりは彼女が『スプーンおばさん』大好き人間だからなのである。

その後も、梅酒のソーダ割りを飲みながら、初代『マクロス』のストーリーについて説明を続けるぼく。
周りの部屋にほかのお客さんがいたら、きっとドン引きされていたに違いない。

妄想 2007/08/11
ジェネレーションギャップ。

「あっ! 何、あの前髪のある変なネズミ!?」
「あのピンクの何? クマ?」

いずれもリムリムの無知な発言。
何を指してそうのたまったかといえば、トッポ・ジージョピンクパンサー

妄想 2007/08/09
悪魔のソフト。

最近、wiiの『FOREVER BLUE』をやっている。
やっているといっても、一応の区切りというか、エンディングを観るまでに要する時間はおそらく10時間も必要なく、ぼくもわりとさっくりそこまでは到達したのだが、マナウライの海に残る謎はほかにもあり、また、おさかな図鑑を埋めるための作業もまだまだ残っているので、ぽちぽちと、ヒマを見つけてはプレイしている。

だが、その、「ヒマを見つけて」というのが曲者である。
この「ヒマ」というのは、実はぼくのヒマではなく、ネムネムのヒマなのである。

たとえば深夜。
このところ毎朝井の頭公園まで健康的に散歩しているぼくは、午前1時を回るとけっこう眠くなってくる。なので、パソコンを閉じてぐったりと眠りに就こうとするのだが、そういう時にかぎって、ネムネムが、
「ねえねえ、『FOREVER BLUE』やってよ」
などといい出すのである。

いったいこの女は、『葛葉ライドウ』の時もそうだったように、自分で気に入ったゲームを自分でプレイしない。他人にプレイさせて、自分はそれを眺めて悦に入る女王気質のプレイヤーなのだ。
当然、このゲームも――wiiリモコンによる直感的な操作方法にもかかわらず――いっさい自分ではいじることなく、人にやらせている。
「ペンギンいじってよ。あとアザラシとか」
自分のお気に入りの海棲生物の仕種を観てはしゃぐ女。
いや、それは別にかまわないのだが、眠くて寝ようとしているぼくをわざわざ起こしてプレイさせるのはいかがなものか。
しかも、そうやってプレイさせて、そろそろいいだろうと思ってやめると、
「え? もうやめるの? もう少しやりなよ」
と催促しておきながら、ぼくが実際にゲームを再開すると、3分後にはネムネムのほうが熟睡しているという非人道的な仕打ちを受けた。

おまえのような女は、マグー・タパにひと呑みにされてしまえ!

妄想 2007/08/06
心に棚を作れ!

きょう、夏休み中の学力低下が本気で危惧されるリムリムのために、吉祥寺の某書店で学参や問題集のコーナーを覗いてきた。
一応、「教科書準拠のヤツね!」などというリクエストがあったような気もするが、ゆとり教育の真っ只中にいる人間がそんなえり好みをしていては、上に這い上がることなどとうていできない。ということで、リムリムの要望は容赦なくカットする。
……本当はいちいち細かいことを調べるのが面倒だっただけだが、それはもちろん内緒だ。

「む?」
中身がどれだけ違うのかは知らないが、問題集だの参考書だのは、各社から数え切れないほどだくさん発売されている。
ロクでもない大学生だった頃、ぼくは学芸大学駅前のK文堂という本屋さんでバイトをしていたのだが、年に一度の棚卸しで学参コーナーに当たったりすると憂鬱で仕方がなかった。パラ見してもまったく面白くないからである。
ま、それはともかく。
どれを買おうかと学参コーナーを徘徊していて、ぼくはふとその貼り紙に気づいた。


小学4年生〜6年生の夏休みの総復習ドリルは左上の柵にあります

……何だろう、この微妙な違和感は?
いまだ受験戦争の真の恐ろしさを知らないガキんちょどもに混じってその場に立ちすくむことしばし。
「あ」
違和感だけ覚えて即座にその間違いに気づかなかったぼくもぼくだが、この貼り紙を書いたバイトくんもバイトくんだ。もしバイトくんではなく正社員が書いたのだとしたらもっとまずい。
というか、学参コーナーにこんな堂々とした誤字のある貼り紙があるのに、これまで誰ひとりとして指摘しなかったのか?


じゃないだろ、だろ!

こんなところで購入したドリルにご利益があるとは思えないが、使うのはぼくではないのでよしとする。

ポケモン暴走日記 2007/08/04
まあ、夏だからね。

今、幕張でポケモンパルシティというイベントが開催されている。これまでにもたびたび開催されてきたのと同じような、ファミリー向けの大型イベントである。
今回はこのイベント中に、ミュウ、ルカリオ、マナフィという、昨年&一昨年のポケモン映画のタイトルロールとなった伝説ポケモンの配布が行われるため(厳密にいえば、ルカリオは伝説どころか稀少ポケモンですらないのだが)、当然のようにぼくも出かけた。

「え!? どこ行くの、うれうれ!?」
「ポケモンのイベントだが」
「あ、わたしも行きたい!」
「……確かきみは、きょうは学校に行かなければならない用事があるのではなかったかね?」
「ああっ……!!」
「では行ってくる」
物欲しげな地獄少女を残し、家を出るぼく。

決戦の舞台は幕張メッセ。海浜幕張駅に降り立ち、勇躍歩き出したぼくは、しかし、ロッテリアの前で不穏なメッセージを耳にする。

今からお並びになっても、ご入場できない場合がございます!

ナニ!?
まだ12時をすぎたばかりだというのに、この赤シャツ(スタッフシャツを着たおにいさん)はいったい何をいい出すのか?
ところが、実際にメッセへ行ってみると、そこには想像を絶する光景が広がっていた。

ぎょっ、行列が! 行列がっ!

行列

マップ上の黒丸のあたりから前の人にくっついて、そぞろぞと南下して海浜幕張交差点を右折し、マリンスタジアムの前を通りすぎ、橋の手前でもう一度右折し、ようやくそこで折り返して同じルートを逆にたどり……という長大な行列。
メッセ前交差点から海浜幕張交差点までだいたい300メートルほどあって、ぼくが入場までに移動した距離は大雑把に見て2キロ以上はあった。ぼくよりあとに来た人たちはもっと並ぶことになっただろう。これだけの距離を、ぼくらは2時間以上かけてのろのろと移動したのである。もし風がなかったら、ガキんちょの5人や10人、熱中症で倒れていたとしてもおかしくない。
ちなみに、これだけ並んでメッセに入れたとしても、まだ行列は続く。敷地内をうねうねと歩かされた末に足を踏み入れたのは2ホール。しかも2&3ホールの中でさらに並ばされて、そのあとようやくパルシティの会場に入れるのである。

炎天下で目の当たりにしたこの死のロードに、「こりゃあ入場できないよ。もう帰ろう」と我が子を説得する親や、「暑い〜、疲れた〜、喉渇いた〜」と駄々をこねるガキなどが続出。まあ、当然といえば当然であろう。
もっとも、英国紳士風味の日本男児であるところのぼくは、うろたえることなく静かに行列に並んでいた。
ぼくが行ったのは初日の金曜日で、いい換えれば、土日にブチ当たる2日目、3日目よりはまだ人出が少ないはずである。きょうがダメならあしたあさってはもっとダメに違いない。
ましてぼくは2時間近くかけてここまで来ているのである。ぼくの目の前でしゃがみ込んでいる邪魔っ気なガキとは覚悟が違う。
まさしく不退転の覚悟で幕張の地に立つ36歳児

……とまあ、そんなこんなで何時間もかけて、都合12体のポケモンを無事ゲット。本当は何かポケモングッズでも買って帰りたいところだったが、グッズ売り場のところに「待ち時間:180分」とあるのを見て断念(というか、180分後にはイベント自体が終了しているのだが)。
仕方なく、帰りに東京駅で「ポケモン弁当」を買い、リムリムへの土産とした。

ちょっとした嫌がらせ。

妄想 2007/08/03
書いてて面白いからもっとやる。

きのうの続き。
具体的な計画など何ひとつ進んでいるわけではないのに、早くも現実の厳しさに打ちのめされている地獄少女リムリム。
「ううう……やっぱりわたしたちのような、夢はあるけどお金はない清貧貞潔を地で行く少女には、ハモニカ横丁にあるような、間口数十センチのお店からスタートするしか道はないのかも……」
「はっはっは」
この自堕落な少女が清貧貞潔とはちゃんちゃらおかしい。そもそも人からこづかいをもらっている身分でバイトすら経験したことのない小娘が店をうんぬん語るとは、片腹痛くて腸がねじれそうだ。
「確かにあそこには、若いオーナーがやっているめちゃくちゃ小さいお店がいくつもあるが、あれは自分ひとりで切り盛りしているから商売になるのであって、従業員が3人もいたらたぶん赤字にしかならないぞ? そもそもスペース的に3人の従業員が入る余地がない
「う……!」
「フルに3人の人間が必要になる広さの店を構えるにはそれなりの資金が必要だが、社会に出たばかりの女の子が3人、いきなりそういう店を構えるのはどう考えても無理だ。某国立大の経営学部で学んだぼくがいうんだから間違いない
「ううっ……!」
ますます打ちのめされるリムリム。
ちなみに、ぼくが経営学部にいたのは事実だが、実際には一般教養を必要以上に履修し終えた2年の時点でドロップアウトし、そのまま大学には行かず本屋でバイト三昧&ゲーム三昧。最終的には7年ほど在籍していたが、経営学の専門分野に踏み込んだ講義はいっさい受けていない。つまり、経営学のことなどまったく判らない人間なのだ。
「うれうれがそこまでいうんじゃ……やっぱりそうなのよね……」
「はっはっは」
「Rに何ていえばいいんだろう……」
「というか、夏休みの学習計画すら立てていないきみたちが、20代の後半には店を持とうだの何だの、そんなずっと先のことをあれこれ緻密に計画できると思っている時点で大間違いだ
「ううう……」
「とりあえず、カフェをやりたいなら3人のうちの誰かひとりでも調理師免許を取る必要があるな」
「うん」
「それと、自分たちのやりたい店に近い感じの店ではたらいて、経営の現実や接客の仕方なんかを学ぶべきだな。同時に開店資金も貯める必要がある」
「3人で住むところはね、安くて汚いアパートでもいいんだ。綺麗に掃除して、家具も少なくして快適に住めれば」
「そうだな。でもまずきみは自分の部屋を綺麗にしような
「うん」
「そうやって経験と資金を貯めつつ、いい物件が出るのを待つ。こればかりは運も必要だが、吉祥寺は飲食店の激戦区だから、挑戦者も多ければ敗残者も多い。意外にぽろっといい出物が見つかることもあるからな」
「うん」
「あとはカフェの方向性も重要だ。何を店のウリにするのかということだな。たとえば自家焙煎のコーヒーにこだわるとか、手作りのおいしいケーキを置くとか、カレーなら専門店には負けないとか。あれもこれもと手広くやるよりは、何かひとつでもいいから強力な武器を持ったほうがいい」
「うん」
「それと、飲食業にたずさわる人間は皿洗いからスタートするのがふつうだ。ためしに家にあるお皿を洗ってみたまえ。それと、店内の掃除やエプロンの洗濯もしなければならないんだぞ」
「判った、ためしに全部やってみる!


……くっくっく。単純なお子よのう。

妄想 2007/08/02
少女の夢は生きている。

リムリムが後輩の子に誘われて将来3人でカフェをやるとかいう現実味のない話の続き。
「それでまあ、Rがね、自分の夢をどんどん語るわけ。わたしもぜんぜん具体的じゃないなーって思うんだけどさ」
そういいつつ、リムリムもまんざらではない表情をしている。まあ、夢を語るのがつまらんという少女はいないだろうし、リムリムも、これでけっこうそういう暮らしも悪くないと思っているのだろう。

「まず、3人でどこかに家を借りて、そこを住居兼店舗にするわけ」
「ちょっと待て。それはちょっと難しいんじゃないか?」
「え? どうして?」
「女性とはいえ、3人の人間が恒久的に生活していくだけのスペースに加えて、従業員が3人必要なサイズの飲食店の店舗スペースがある戸建ての物件って、どのくらいの広さを想定しているのかね?」
「どのくらいって……いや、よく知らないけど」
「というか、そもそも戸建てでそんな都合のいい賃貸物件はないだろう」
「んもう! 乙女の夢なんだから細かいこといわないでいいじゃん!」
「ならいい。別にこれ以上聞かなくてもぼくはかまわないからな」
「あー、ウソウソ! 聞いて聞いて!」
いつものように、こちらが引くと見せかけるといきなりべらべらしゃべり始めるリムリム。

「まあ、そのへんは譲歩するとして――ほら、コンビニとかでよくあるじゃん、上がマンションとかアパートになってて、1階がお店っていうの。あんな感じのところがいいんじゃない?」
「いいんじゃない? などといわれてもな……。では、ぼくたちが同居を始める時にいろいろと部屋を捜してもらった吉祥寺の某不動産屋のサイトでも見てみるか」
「へー。今のこの家、そこで捜してもらったの?」
「いや。さんざんあちこちの物件を案内させたが、最終的にはネムネムがどこかで見つけてきたよその店であっさり決めた。あの時担当してくれたTさんには本当に申し訳ないことをしたなあ」
「…………」
「それはそれとして、この物件などどうかね? 駅から徒歩5分、五日市街道沿いのマンションの1階、広さは112屬發△襪勝
「へえ、それで家賃はどのくらい?」
「35万円ちょい」
「えっ!? そ、そんなにするの?」
「いや、これはまだマシじゃないかな。とりあえず保証金はかからないみたいだし」
「ほ、保証金て……?」
「ぼくもよくは知らないが、住居以外の目的で物件を借りる時にはそういうお金が必要らしいよ。ここはそれがないみたい。……まあ、代わりに敷金が10ヶ月分かかるようだが」
「さっ、さんびゃくごじゅうまん……!」
「敷金という名の保証金だな。さらにいうなら、ここは飲食店としては使用禁止だそうだ」
「も、もっとほかにないわけ? 少女の夢にやさしい物件は!」
「えーと……お、これは名前聞いただけでどこのビルか判ったぞ。東急裏のあそこのビルだな」
「あそこってけっこう人通り多いよね。駅からも近いし……高いんじゃない? 敷金20ヶ月とか――」
「広さは150屐飲食店OKで……礼金2ヶ月、敷金はなし」
「ええっ? か、かからないの?」
「といっても基本的に家賃が高い。月116万円
「いきなりケタが上がってるし! それで礼金2って……」
「さらにここはきっちり保証金がかかる。4000万円
「そんなお金があったら家を買うわよっ!」

乙女の夢の話でそんなに憤慨しなくても。

妄想 2007/08/01
大きくなったら何になる?

「わたしさ、今、後輩の子から誘われてるんだよね」
夕食の時に、神妙な表情で切り出すリムリム。
「誘われてるって、西荻の夏祭りにかね?」
「そんな瑣末なことじゃないよ」
たぶん、別のシチュエーションで、ぼくが夏祭りを瑣末なことと断じたら、絶対に「お祭りは瑣末なことじゃないよ! 大切なイベントだよ!」と力説するに違いないリムリムが、きょうにかぎってはなぜかそんなことをいう。
では、彼女のいう瑣末ではないこととは何なのか?
「ひとつ下のRって子がいてさ……そのRがね、わたしと、それにWって子の3人で、将来いっしょにお店をやりたいっていうんだよね」
「お店? 何の?」
「いや、そこまで具体的な話じゃなくて、今はまだ漠然と、小さなカフェとか……ほら、吉祥寺的な感じの
「吉祥寺でカフェをやりたいというのはそこそこ具体的な目標だと思うが、その子はなぜそんなことをいい出したのかね?」

聞けばそのRちゃん、なかなか料理が得意だという。そこで、将来はそっち方面の才能を生かして自分のお店をやりたい、ということらしい。
だが、何よりもぼくが首をかしげたのは、その大事な夢を具体化しようとするメンバーの中に、なにゆえこの勇者少女を含めているのかということだ。
もうひとりのWちゃんがどういう子かは知らないが、少なくともウチのリムリムは、飲食業では何の役にも立たないと自信を持っていえる人材だ。料理もダメなら接客もダメ、せいぜい力仕事くらいにしか使えまい。

ぼくがそのへんについて尋ねると、
「まあ……スタート地点はね、Rがみんなといっしょに暮らしたいっていい出したことなんだけどさ」
「ほほう」
「大学生とか社会人になればさ、親元を離れてひとり暮らしとかすることになるでしょ? でもRは、その時はわたしやWといっしょに暮らしたいっていうわけよ」
「ヤケにきょうは帰りが遅いと思っていたら、そんなことを話していたのかね、きみらは」
「うん」

ぼくには思春期の少女の思考パターンは今イチ理解できないのだが、まあ、この年頃の子がいいそうなことではあるな、とも思う。
きっとこのRちゃんは、吉祥寺で3人の人間が同居できる物件の家賃の相場も知らなければ、家族以外の人間との同居生活の難しさというものも判っていない。実家を離れての、仲のいい友人たちとの自由な暮らし――そんな甘美な幻想に酔っているだけなのだろう。
たとえばラブラブなカップルだって、同棲を始めたとたんに相手の欠点が目につくようになり、それが原因で別れるというケースも少なくないのに、それが同性の友人、しかも3人ともなれば、ふつうのカップル以上にいろいろな問題が出てくるのは火を見るより明らかだ。

そう――他人との同居生活の難しさは、かくいうぼくも痛いほどよく判っている。いってみれば、我が家も男ひとりに女ふたりのルームシェア状態なわけで、同居を始めた頃は、家事の分担などであれこれもめたものだ。
……まあ、いつの間にか家事の大半をぼくがすることに落ち着いてしまったわけだが。

なんだか哀しくなってきたのであしたに続く。